「売り出せ、お山の伝統食  -秋葉生活改善グループの挑戦-」

公開日 2016年02月02日

平成27年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

仁淀川町の取り組み(仁淀川ブロック)

報告者:仁淀川町地域支援企画員  この記事に関するお問い合わせはこちら:電話0889-20-2072

高知と愛媛の県境に位置する仁淀川町別枝は、土佐三大祭りのひとつ「秋葉祭り」で知られる地域。

祭りが開かれる毎年2月11日には、華麗な練りを一目見ようと、静かな山が大勢の観光客でにぎわいます。

 

この別枝地域をはじめ、仁淀川町内各地では、昔から「いりもち」が作られてきました。

いりもちは、よもぎを練りこんだ生地にあんこを入れて焼いた、丸くて平たい和菓子です。

昔ながらの素朴な味に、街路市等ではファンが10枚、20枚単位で買っていく光景も見られます。

 

「秋葉生活改善グループ」は、別枝地域の女性たちが平成7年に立ち上げたいりもちの生産団体で、高知県が選定する「土佐の料理伝承人(でんしょうびと)」にも名を連ねています

毎年、春が近づくと、グループの1年がスタート。

仁淀川町の山里に自生するよもぎの新芽を、メンバー総出で何日もかけて手摘みします。

「よもぎは新芽のみ」「原材料は国産のみ」「添加物は不使用」というこだわりのもと、1枚ずつ手で焼き上げて作るいりもち。秋葉祭りでは、わずか1日で5,000枚以上を売り上げることもあるそうです。

よもぎ摘み
よもぎ摘みの様子
いりもち
鮮やかな色合いが特徴的ないりもち

グループのいりもち販売はこれまで、町内のイベントや、個人注文への対応が中心でした。

しかし近年、「いりもちをもっと多くの人に知ってもらうことで、山あいの伝統文化を次世代に伝えたい」との思いが強まり、効果的な販売方法を検討してきました。

 

その第一ステップとして平成26年度から取り組んだのが、製造環境の衛生管理です。

メンバーが加工場の図面や資料を手に、関係機関へ何度も足を運び、アドバイスをもらいながら調理器具の買い替えや、厨房設備の更新を実施。

殺菌清掃のルールも明確にし、「人の衛生」「食品の衛生」「設備の衛生」を徹底的に見直しました。

 

続いて、平成27年度から取り組んでいるのが「販路開拓」と「販促強化」です。

販路面では、「まず県内で売り上げを伸ばして、ファンを固めよう」との方針を、メンバーで決定。

「村の駅ひだか」(日高村)で、27年6月から真空パックの商品の販売を開始したほか、ものづくり総合技術展等の大型イベントにも積極的に出店し、多くのお客様に喜ばれています。

 

販促面では、町在住の地域おこし協力隊と連携し、いりもちの魅力を効果的に伝える販促ツールを検討。

イベント時の出店レイアウトや人員配置も考えながら、「どうやったらお客様に足を止めていただけるか」のアイデアを出し合い、チラシや商品ポップ作りを進めています。

 

厨房機器の買い替え
厨房機器の買い替えを検討するメンバー
販促ツールアイデア
販促ツールのアイデア出し
ポップ
完成したイベント用の商品ポップ
化粧箱
メンバーが開発した化粧箱
イベントでの販売

イベントでの販売の様子

「できることは自分たちでやろう。できない部分も、人に助けてもらいながら自分たちでやろう」

こうしたメンバーの姿勢が、少しずつですが実を結びつつあります。

イベントでは必ずと言っていいほど固定ファンが訪れるようになり、「村の駅ひだか」での販売量も右肩上がり。

今年度の売上高は、前年度と比べて1.5倍以上となる見込みです。

 

地域の活動を見ていると、「やれることは自らやる」という姿勢が強いほど、さまざまな人、組織、制度が融合していき、推進力がぐっと増すように感じます。

これからも、地域支援企画員としてさまざまな取り組みを多角的にサポートさせていただくことで、元気な地域づくりの一助となれればと考えています。

連絡先

高知県 産業振興推進部 計画推進課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当  088-823-9333
成長戦略担当  088-823-9049
地域産業担当  088-823-9334
地方創生担当  088-823-9335
ファックス: 088-823-9255
メール: 120801@ken.pref.kochi.lg.jp