公開日 2016年02月09日
平成27年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)
梼原町の取り組み(高幡ブロック)
報告者:梼原町地域支援企画員 この記事に関するお問い合わせはこちら:電話0889-65-0260
【梼原町産のキジ肉とは】
梼原町は、標高約200mから1400mの地点にあり、雲の上の町と言われています。今回紹介する梼原町雉生産組合がある地区は「四万川区」といい、諸説ある四万十川の名前の由来の一つと言われる、四万十川水系の四万川が流れる場所です。
梼原町では、昭和50年代から農家の庭先飼育によるキジ(高麗雉)の生産が始まりました。
その後、野生のキジが少なくなったこと等から、昭和60年に梼原町雉生産組合が組織され、まとまった量の飼育と県外への販売が開始されました。
標高500mから600mの、夏でも朝晩は涼しく、冬になると雪が積もる場所で飼育される梼原町のキジは、厳しい寒さに耐えようと美味しい脂を付けて育ちます。
- 四国カルストのふもとで飼育
- 鶏舎でのキジの様子
【キジグルメの開始】
以前は、町内でキジ料理を食べられる場所が少なかったため、梼原町でキジ肉が生産・販売されていることを町内外にアピールできていませんでした。
そこで、雉生産組合と町、地域支援企画員で話し合い、キジ肉消費拡大を図るため、町内の飲食店でキジ肉を使用したメニューを提供する「キジグルメ」に取り組むことになりました。
まず平成25年度に、産業振興推進総合支援事業費補助金(ステップアップ事業)で、パンフレットやのぼり旗を作成し配布をしました。
平成26年度には、町内10の飲食店で、キジの野菜パスタやキジ丼等店舗毎に工夫したメニューの提供を始めると共に、複数の店舗を回るスタンプラリーも実施し、お客様に楽しんでもらう工夫をしました。
- キジの野菜パスタ
- キジグルメパンフレット
【ゆすはらグルメまつりでのキジ料理の提供】
「ゆすはらグルメまつり」は、2日間で約3万人の方が訪れる町の一大イベントです。県境の町という立地もあり、来場者の6~7割が愛媛県からの方です。
雉生産組合は、キジ飯・キジ汁で出店して、高知・愛媛両県のグルメ達の舌を満足させています。
- ゆすはらグルメまつり
- 雉生産組合の出店ブース
【キジ肉の熟成】
キジ肉は古来より熟成させると旨みが増すことが知られています。
フランス語で熟成を意味するFaisandage(フザンダージュ)の、フザンはキジを意味しており、キジ肉の熟成を前提としたことが分かります。
平成26年度に産業振興推進総合支援事業費補助金(ステップアップ事業)を活用してキジ肉の熟成について調査したところ、旨みが増え肉質も柔らかくなっていることが分かりました。
そこで平成27年度は、産業振興推進総合支援事業費補助金を活用して、熟成したキジ肉を使用した新商品開発を行うための設備の強化を行いました。
今後、組合、町、県で協力し、キジ肉の高付加価値化とブランド化を図り、売上向上につなげる取り組みを進めていきます。
- キジ肉の商品詰め
- キジ肉の商品
【2016年奥四万十博】
平成28年4月には梼原町など高幡広域5市町で誘客キャンペーン「奥四万十博」がはじまります。
また、同時期に、愛媛県で「いやしの南予博」が開催されるため、県境にある梼原町は両県交流の場となります。
多くの観光客の方に来ていただくには、地元の観光スポットとともにグルメの存在が欠かせません。この機会に、県外に向けて梼原町産キジ肉のPRを大いに行う予定です。
【最後に】
今後も、地域支援企画員として、多くの方に梼原町にキジ肉を食べに来ていただくための取り組みを進めるとともにキジ肉のブランド化のお手伝いをしていきます。
連絡先
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