ふるさとの味「こけら寿司モーニング」~野根キッチンの朝市から~(東洋町)

公開日 2016年05月23日

平成27年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

東洋町の取り組み(安芸ブロック)

報告者:室戸市・東洋町地域支援企画員  この記事に関するお問い合わせはこちら:電話0887-22-0846

【東洋町の郷土料理「こけら寿司」】

高知県ではお祭りやお祝い事の席などには皿鉢料理でお客さまをおもてなししますが、東洋町の皿鉢料理はこけら寿司が最初に盛られ、その上や横に海苔巻きや魚の姿寿司などが盛り付けられます。

こけら寿司に使われているお酢は柚子酢のみ。焼いてほぐした鯖の身をたっぷりの柚子酢に混ぜて寿司飯を作ります。お寿司を彩る食材は作る人や季節により異なるようですが、人参、薄焼き卵、椎茸、人参の葉という組み合わせが一般的なようです。ふだん見かけることの少ない人参の葉ですが、とても愛らしく彩りを添えてくれます。

木の枠に寿司飯を敷き、その上にご飯が見えなくなるほど色とりどりの食材を並べ、次に板を敷き、また寿司飯と食材・・・と6段重ねにして1時間ほど重しを乗せます。木の枠をはずし、食べやすい大きさに切って出来上がり。6升の米を使い、1度に約100人前できるというスケールの大きさです。

現在、「こけら寿司体験教室」を通年で受付けています。所要時間は約3時間30分程度。ぜひ一度ご参加ください。

東洋町1
 
東洋町2
(東洋町観光振興協会HPより)

【野根キッチン】

最近は家庭でこけら寿司を作らなくなってきたことから、その製法や伝統を次の世代に継承し、また、販売活動を行うことで郷土料理を町内外にPRしようと11年前に地元の主婦5名で結成したのが「野根キッチン」です。その後、諸事情によりメンバーの入れ替わりなどがあり、現在は3名で運営しています。

 

【野根キッチンの朝市】

野根キッチンは毎週土曜日に東洋町野根の国道沿いで朝市を開催しています。朝市のオープンは午前7時半。メンバーは前日の午後からこけら寿司作りの準備をし、当日の午前2時から本格的に作業が始まります。朝市では、こけら寿司のほか地元の新鮮な野菜や魚、お惣菜などを販売しています。地元の出品者の方々にとって、朝市での販売は生産意欲の向上につながっています。利用するのは地元住民をはじめ観光客やお遍路さんなどで、オープン前からお客様が集まり始めます。

 

【こけら寿司モーニング】

結成から10年となる平成27年4月。朝市をみんなの憩いの場として、より多くの住民や観光客が交流できるよう、キッチンと飲食スペースを増築し、朝市とともに「こけら寿司モーニング」やコーヒーの提供を開始しました。

モーニングのメニューのうち、こけら寿司以外の惣菜はメンバーが交代で調理を担当しています。地元で採れたての旬の野菜や魚を使ったお惣菜の数々は、とても優しい味付けでどこか懐かしい気持ちになります。飲食店や商店が少ないこの地域で、早朝にお腹をすかせたお客様がとても喜んでくれたというエピソードもあります。

メンバーが運営するフェイスブック「ウチクのこけら寿司モーニング」では、毎週そのメニューと画像を掲載しており、このフェイスブックを見て興味を持ち訪れるお客様も多いそうです。

こけら寿司モーニング
<こけら寿司モーニング(600円)>
facebook
<フェイスブック>

【おわりに】

このような住民が主体となり地域の文化や伝統を継承しつつ住民の交流の場づくりをしようとする取組を、これからも地域支援企画員として町と連携し支援していきたいと思っています。

高知県では「宴会」のことを「おきゃく」と言いますが、東洋町では「およばれ」といいます。昔は地域のあちこちで開かれていた「およばれ」もすっかり減ってしまいました。親戚やご近所さんの交流の場であった「およばれ」の文化や「ふるさとの味」「おふくろの味」を次の世代に残していきたい、と思わせてくれる野根キッチンのメンバーの皆さんです。早起きした土曜日の朝には、みなさんも是非お越しくださいませ。

連絡先

高知県 産業振興推進部 計画推進課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当  088-823-9333
成長戦略担当  088-823-9049
地域産業担当  088-823-9334
地方創生担当  088-823-9335
ファックス: 088-823-9255
メール: 120801@ken.pref.kochi.lg.jp