公開日 2017年08月17日
平成28年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)
四万十市の取組(幡多ブロック)
日本の観測史上最高気温41℃を記録し有名になった四万十市西土佐に、平成28年4月10日(四万十の日)、四万十市では第1号となる道の駅「よって西土佐」がオープンしました。
- 建物外観
- オープニングイベントでの餅まきの様子
県の第14回木の文化賞を受賞した、地元産ひのきをふんだんに使った施設には、生鮮野菜や栗など地元素材の物産、希少な四万十牛などここでしか味わえない食事メニュー、地場のイチゴを使ったスイーツ、四万十の鮎塩焼き実演などなど、四万十西土佐づくしで取り揃えたいいものが勢ぞろいしています。
5月には早々に40,010人(しまんと)のレジ通過者数を達成、その後も地域に根ざした運営や積極的な外商等の取組により実績は順調に推移し、初年度の売上は約1億6千万円(目標1億円)、レジ通過者数は約18万人(目標10万人)と、目標を大きく上回りました。 四万十市西土佐は、人口の減少や流出といった、全国の中山間地域と同様の課題を抱えている一方、地理的には四万十川中流域に位置し、風光明媚な自然、アユやウナギなどの水産物、栗、イチゴやブランド米(山間米)等の多様な農産物など、観光や物産の資源を「四万十ブランド」として全国に発信できる強みがあります。また、宇和島方面、十和方面に通じる国道381号線と、旧中村市地域に通じる国道441号線が結節する、幡多地域の北の玄関口といえるエリアにあり、県外からの交流人口を拡大しやすいアドバンテージを持っています。
このような背景もあって、この道の駅に期待される機能は、観光振興、地産外商、地域コミュニティの維持拡大の場など多岐にわたっています。県では平成24年度から地域アクションプランに位置付けるとともに、産業振興アドバイザー制度等を活用しながら、行政、商工団体関係者や地域の住民により、こうした期待される機能が発揮できる、新しい道の駅の在り方について議論が重ねられました。
<道の駅「よって西土佐」の担う役割(計画)>
・地域コーディネート(地産地消、ビジネス、コミュニティ等)の拠点
・広域観光等における連携の拠点
・外商や情報発信の拠点
産業振興アドバイザーによるワークショップ
そして、この機能を担うべく、魅力的な物産や飲食の提供のほか、地域の生産者を巻き込んでの商品開発会議、旬の産物にスポットを当てた月次フェスなど地域の魅力を発信するイベント開催、さらに、県外への出張販売や松山市へのサテライトショップの出店など外商活動も積極的に取り組み、道の駅の枠を超える運営の形を確立しつつあります。
- 店内の様子
- 商品開発会議の様子
- サテライトショップ「よって西土佐まつやま」
また、開業1年を経て、2階の広いオープンスペースを活用して色々な地域の催しを開催、自然と地元の人が集まるなど、地域のコミュニティ拠点としての機能も発揮できています。
売り上げの一定の割合は地元の人によって支えられ経営の安定につながっているほか、地域外のお客さんと地元の人のコミュニケーションが生まれやすいため、人的交流を通して利用者の満足度の向上につながっていると考えられ、他にはない魅力になっています。
- 2階のオープンスペース
コミュニティ拠点としての機能も評価されH28木の文化賞を受賞
1年目は目新しさもあり予想を上回る業績となっていますが、経営的な面で真価が問われるのはこれからかもしれません。地域支援企画員としては、2年目以降も安定して経済効果を生み出せるよう、また、この道の駅の担う多様な機能をさらに発揮できるようお手伝いをしていきたいと考えています。
高知市方面からであれば、四万十町「道の駅とおわ」から、四万十川沿いの景色の良い広い道路をドライブしながら10分弱ですので、皆様には、是非お立ち寄りいただきたいと思います。
〈この記事に関するお問い合わせ〉
四万十市地域支援企画員 電話:0880-35-8616
連絡先
住所: | 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号 |
電話: | 企画調整担当 088-823-9333 |
成長戦略担当 088-823-9049 | |
地域産業担当 088-823-9334 | |
地方創生担当 088-823-9335 | |
ファックス: | 088-823-9255 |
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