~集落活動センターの先駆け「汗見川」の取組~

公開日 2018年11月20日

平成29年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

本山町の取組(嶺北ブロック)

清流館

 本山町の北西部に位置する汗見川地域は、吉野川の支流である汗見川流域の6集落(立野・坂本・屋所・沢ヶ内・瓜生野・七戸)で構成され、95世帯、185人(高齢化率56.2%)が暮らしています。
 地域では、シンボルである清流 汗見川を守っていこうと昭和47年に「汗見川を美しくする会」を設立し、河川の環境保全活動を開始。
 昭和61年からは、汗見川周辺の自然を楽しみながら走る「汗見川清流マラソン大会」の実行委員会への参画、また、地域の女性を中心に、しそジュースやしいたけ味噌などの特産品づくりなどを行ってきました。
 平成11年には、人口の減少や高齢化による集落衰退への危機感から、「汗見川活性化推進委員会」を設立。森づくり部会、地域づくり部会、人づくり・健康づくり部会という3つの部会を設置し、間伐による河畔林の整備や汗見川の保全活動、岸つつじツアーやにこにこ運動会などの地域イベント、ミニデイなどの福祉活動を進めました。
 平成20年からは、廃校となった沢ヶ内小学校を活用した宿泊施設「汗見川ふれあいの郷 清流館」の営業を開始。清流館を活動の拠点に、そば打ちや田植え、間伐体験等のイベントを開催するなど地域外の人々との交流活動にも積極的に取り組むようになり、平成24年6月、県内初の集落活動センターとして開所しました。

汗見川

 集落活動センター開所を契機に、平成24~26年度の3年間、高知県集落活動センター推進事業費補助金(整備事業)を活用し、清流館利用者の利便性を高めるための施設整備や交流人口拡大を目指した夏の川遊び、ランチ・バイキングなど新たなイベントの開催、地域で栽培したシソを原材料とするアイスクリームやドレッシングの地元企業との共同開発、路線バスのダイヤ改正要望による街部への移動の利便性向上、薬草の試験栽培と薬草図鑑の作成などの新たな活動に取り組むとともに、特産品のラベルの見直しや県内外でのPR販売の強化に努めました。

川遊びおいしそアイスおいしそキャンデーランチバイキング
 その結果、清流館の知名度が上がり、宿泊の利用件数が安定するとともに、地域外との交流人口が拡大しました。また、集落活動センターの活動に参加した住民への報酬の支払い、住民が栽培するシソや野菜、山菜の買い上げ、集落活動センターで製造したシソ原液の地元企業への販売など、小規模ながら地域内の経済活動が循環し始めました。さらに、菓子づくりを行う若手女性グループやピザ焼きの出張実演販売を行うグループが誕生し、活動の担い手や活動の場が拡大したことも大きな成果でした。
 平成28年度からは、これまで取り組んできた多様な活動の中から、収益性の高い「清流館事業」と「しその栽培・加工事業」に重点を置き、自主財源による活動の継続と若手人材の雇用を目指し、高知県集落活動センター推進事業費補助金(経済活動拡充支援事業)を活用した取り組みを行っています。
 平成28年度には、清流館利用促進事業やCMの制作・放映を行うことで、清流館の宿泊者が前年度より増加し、学生合宿2件、長期滞在の合宿研修1件という若い世代の団体誘客につながりました。

しそごごち

 清流館利用促進事業においてSNSによる情報発信の強化及び住民へのSNSセミナーを実施したことにより、清流館Facebookページへの「いいね」が約100名増加するとともに、集落活動センター会長をはじめ住民3名がFacebookによる情報発信を開始。さらなる清流館の利用増加、汗見川地域への観光客の流入が期待されます。
 また、「しその栽培・加工事業」では、平成28年4月、地元企業と共同開発した「しそごこち」(清涼飲料水)の発売を機に、平成28年度のしそ抽出液の販売量が前年度の30%増となり、平成30年度の販売目標を早々に達成することができました。地元企業も、夏場限定ではあるものの取引先が拡大するとともに、インターネットによる受注が増加し、集落活動センターと地元企業とのWin-Winの関係が構築され、相互連携の効果が現れています。
 平成29年度は、念願であった地域のロゴマークを作成。ロゴマークを使用したTシャツ、エプロン、特産品に添付するシールなどを製作し、汗見川地域を統一したイメージで戦略的・効果的にPRできるようになりました。
 また、自主財源の確保を目指し、地域ファンクラブ「ちっとええぜよ汗見川」を創設。会費収入による財源確保、会員によるリピート利用の増加や会員の声がけによる清流館の利用者増加⇒収益の増加⇒地域の活性化⇒活動の継続という好循環が期待されています。

 

ロゴマーク1 ロゴマーク2 会員Tシャツ
 このような集落活動センター汗見川の活動を下支えすべく、地域支援企画員として
*集落活動センターの各種会議や取組の企画・運営への参画
*町担当者と集落活動センター事業推進員との定例会による取組状況の確認・助言
*清流館の宿泊状況の分析、収支の分析
*メディアへの情報提供など広報への支援
*補助金の執行や事務処理に関する助言・支援
などを行っています。

 県内で最初に開所した集落活動センターとして、注目も期待も大きい汗見川。今後も、山下会長を中心に「できる時にできる人ができる事を!」を合い言葉に地域の活性化に取り組む集落活動センター汗見川の活動をしっかりサポートしていきます。

〈この記事に関するお問い合わせ〉
 本山町地域支援企画員 電話:0887-70-1050

連絡先

高知県 産業振興推進部 計画推進課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当  088-823-9333
成長戦略担当  088-823-9049
地域産業担当  088-823-9334
地方創生担当  088-823-9335
ファックス: 088-823-9255
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