南国市の新たな名物 ~ヤギを「産業」にする取組~

公開日 2018年11月20日

平成29年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

南国市の取組(物部川ブロック)


 高知県の陸と空の玄関口、南国市には、全国でも珍しい「ヤギ牧場」があるのをご存じでしょうか。

 高知龍馬空港にほど近い田園地帯にある「川添ヤギ牧場」では、約170頭(平成30年2月現在)のヤギを飼育し、ヤギミルクを生産しています。海外では、親しみのあるヤギミルクですが、日本ではほとんど流通しておらず、飲用ヤギミルクの生産・販売を行う牧場は全国でも数箇所しかありません。
 そんな、全国的にも珍しい「ヤギミルク」を生産している川添ヤギ牧場の取り組みについてご紹介します。

ヤギ1

○飼料へのこだわり
 川添ヤギ牧場の特徴は、100%自給飼料にこだわって飼育をしていることです。輸入の飼料を与えず、南国市産の米や牧草を食べて育ったヤギの乳は、独特の臭みがなく飲みやすい味わいです。
 100頭を超えるヤギを自給飼料で飼育するためには、飼料の確保が課題となります。そこで、「高知県ヤギ飼料生産組合」を設立し、牧草と飼料米をこれまでよりも高値で買い取る仕組みを作りました。これにより、飼料が確保できるだけでなく、地域の農業者の所得向上にもつなげています。また、地域で耕作放棄地となった農地を借り受けて川添さん自身も耕作し、飼料の安定確保に努めています。
 川添さんの飼育への努力と地域の方々の協力に支えられて、ヤギは飼育されています。

ミルク

○飲用ヤギミルクの発売
 川添さんの自給飼料にこだわった飼育方法は、市内乳業メーカーである「ひまわり乳業株式会社」から評価され、平成28年5月から、当牧場とひまわり乳業が連携して飲用ヤギミルクの製造・販売を開始しました。これにより、川添ヤギ牧場のヤギミルクは、国内で唯一、乳業メーカーと連携したヤギミルクとして販売されることになりました。
 また、ヤギミルクの成分を分析した結果、アレルゲンのひとつとされる「αS1カゼイン」がほとんど検出されなかったことから、消化吸収が良く、健康的なミルクとして期待されています。美味しさ、安全・安心、そしてどこか懐かしいデザインが、川添ヤギ牧場のヤギミルクの魅力です。
 

○新畜舎の建設
 平成21年に、2頭のヤギを飼い始めたことが始まりだった川添ヤギ牧場。現在は、ヤギの数は数十倍に増えました。
 川添ヤギ牧場は、地域と連携したヤギミルクの取り組みの生産体制を強化するため、平成28年度に高知県産業振興推進総合支援事業費補助金を活用し、新たな畜舎の建築と、搾乳設備・飼料設備の整備を行いました。これにより、200頭以上のヤギを飼育することが可能となり、ヤギミルクの生産体制も強化されました。  

畜舎   ヤギ2

○加工用ミルクとヤギ肉
 川添ヤギ牧場で採れたヤギミルクは、飲用ヤギミルクとしてだけでなく、県内の菓子製造販売店や飲食店でスイーツなどの原材料としても使われています。また、ヤギ肉は現在、国内のフランス料理店など高級飲食店からの引き合いがあります。都市圏の多くの飲食店で流通している海外からの冷凍ヤギ肉の代替として期待されており、今後は、ヤギの皮や堆肥の活用なども、地域と連携して進めて行きたいと考えています。

○地域支援企画員としての関わり
 川添さんのヤギミルクを生産するという事業は、全国的にも珍しく特色を持つ事業である一方で、「産業としてヤギを育てる」ということの難しさを感じることも多々あります。  前例がなく、先駆者としてヤギの飼育に取り組まれている川添さんとは、日頃から飼育や経営の状況などの情報を共有しています。その中で課題に直面した際には、南国市、商工会、家畜保健所などに相談して、一緒に解決策を考えています。  川添ヤギ牧場のヤギミルクが、将来的に南国市の特産品として根付き、高知県の重要な産業へと成長できるよう、今後も支援していきます。

 

ヤギ肉1   ヤギ肉2

 

〈この記事に関するお問い合わせ〉
 南国市地域支援企画員 電話:088-864-6320

連絡先

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