有限会社土佐佐賀産直出荷組合の取り組み

公開日 2019年08月09日

平成30年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

黒潮町の取り組み(幡多ブロック)

01黒潮町
 

<「さんちょく」とは>
 「土佐佐賀産直出荷組合」は、県西部の漁師町、黒潮町土佐佐賀地区にあります。地元や取引先の皆さんからは、親しみをこめて「さんちょく」と呼ばれています。社員のほとんどは主婦や母親でもある地元の女性たち。「さんちょく」ではそんな女性たちが「家族に安心して食べさせられるもの」を基本に、創業以来、化学調味料・食品添加物・保存料を一切使用しない、手作業のみの丁寧な加工による商品をつくり、「土佐佐賀の豊かな海と台所をつなぐ」取り組みを続けています。

<漁師町をなんとかしたい>
 平成16年、勤めていた水産加工会社の倒産をきっかけに起業した浜町社長。産まれ育った土佐佐賀や人のことを心から大切に思う、熱い女性社長です。地元の漁業は「担い手不足や高齢化」「漁獲量がまとまらないと、輸送費が割高になり買い手がつかない」「豊漁が続くと供給過多で魚価が崩れる」など、多くの問題を抱えていました。

<漁港で愛される小さな魚×地元の天日塩=きびなごフィレ>
 黒潮町は昔から土佐湾の恵みを結晶化してきた、全国的にも数少ない天日塩の産地です。 この天日塩を使って、地域の特産品をつくろう!という企画で出来上がったのが“きびなごフィレ”です。高知県西南部は全国で3本の指に入るきびなごの水揚げ地です。地元の魚と地元の天日塩でなんとかできないか、という発想から、5年の歳月をかけて改良を重ね、生まれたのが看板商品の「きびなごフィレ」です。
 「きびなごフィレ」は旬のきびなごを手作業で3枚におろし、天日塩に付け込んで3ヶ月以上熟成させ、一枚一枚瓶詰めし、無農薬のエクストラバージン・オリーブオイルで仕上げたきびなごの和製アンチョビです。
 この商品が平成24年「むらおこし特産品コンテスト(全国商工会連合会)」にて「審査員特別賞」を受賞、「調味料選手権2012~新定番調味料を探せ~」にて「サラダ部門」入賞を果たし、全国の注目を集めました。
 同年に高知県の産業振興計画地域アクションプランに位置づけて伴走支援を開始、経済産業省の地域産業資源活用事業計画にも認定されました。

02黒潮町
 
03黒潮町
 

<みんなを笑顔にしたい「さんちょく」の挑戦が進行中>
 平成26年、加工場の老朽化もあり、より衛生的な加工ができるよう、高知県の産業振興推進総合支援事業費補助金を活用した新施設整備に着手、平成27年に会社を高台に移転しました。翌年には衛生基準「県版HACCP第3ステージ」認証を取得しました。
 平成29年には、「大きな冷凍庫がないため、豊漁時困っている漁師さんの魚が買えない、欲しい魚があっても大量に買えない」という問題を改善したいと冷凍保管施設の設置を計画。農林水産業みらい基金の助成金取得のために協力体制を取り設置が実現し、冷凍保管施設が平成31年1月に稼働を開始しました。
 またその意欲的な取り組みは高知放送の県広報番組「さんしんGO!」でも取り上げ、3月に放送し、撮影現場では進行のサポートを行いました。

<今後の取り組み>
 自身の経験から、雇用する女性社員に働きやすい環境を整えることにも力を入れて来た浜町社長。今までの商品も社員との話し合いやアイデアで生まれて来ました。今回整備された冷凍保管施設には2階に会議スペースも設けられており、社内は元より、高知大学や地元漁業者等と協働しての新商品開発も行っていく予定です。また、話し合いの中で同じ黒潮町の集落活動センターで栽培したバジルを、同社商品の「バジルペースト」に使用することになり、両者の調整を行いました。
 原点を大切に、遠く離れた場所の家庭の台所の定番商品になれるよう、県内外の商談会、展示会等への出展も引き続き行い、地産外商を充実させ、地域内の漁業者の所得向上、地域での雇用拡大を目標に、「さんちょく」は今後も取り組んでいきます。

<この記事に関するお問い合わせ>
 黒潮町地域支援企画員 電話:0880-43-2113

連絡先

高知県 産業振興推進部 計画推進課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当 088-823-9333
成長戦略担当 088-823-9049
地域産業担当 088-823-9334
地方創生担当 088-823-9335
ファックス: 088-823-9255
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