公開日 2022年08月08日
県では、7月1日(金)に働き方改革担当者セミナー&交流会を高知市内で開催しました。セミナーの中で、県内の中堅・中小事業者(製造、建設、医療、運輸)に勤務する育児休業を取得された男性社員4名による座談会を開催しましたので、概要とともに、男性の育児休業取得推進に向けた参考資料についてご紹介いたします。
座談会の概要
1.育児休業取得の経緯と取得した感想
・妻が育児休業の取得を希望したから
・自身が育児に参加したいという強い思い
・会社からの提案
など様々でした。
取得した感想としては、
・育児の喜びや大変さを妻とシェアすることができた
・妻の大変さがあらためて分かった
・家事全般を引き受けることで、細々とした名前のない家事が多いことが分かった
・朝の身支度から夜の寝かしつけまで、今までこれを妻が1人でしていたのかと思うと、普段からもっと協力していたら良かったと身にしみて感じた
といった主に育児、家事の大変さをあらためて理解した一方で、子供の成長を日々感じられるなど育児に関わることができ良い経験になったといった意見が多く出ていました。
2.会社のサポート
座談会に参加された4名全員が会社で第1号となる男性の育児休業取得者であったことや、取得期間が3週間から4ヶ月間と男性の育児休業取得者の中では、比較的長期間であったこともあり、各社において育児休業取得に向けた体制整備を行うなど万全のサポート体制を整えられていました。具体的には、個別面談、給付金等申請手続きの支援、人員配置の調整といったサポートをされていました。また、周囲からの温かい声かけもうれしかったという意見も多く出ていました。
このような、体制整備や職場の取得しやすい雰囲気づくりにより、今回発表された複数の会社、法人で、新たな男性の育児休業取得者につながるなど、各企業において取組が進んでいることが報告されました。
3.まとめ
当日コメンテーターを務めていただきましたNPO法人ファザーリング・ジャパン 理事 塚越 学様からも、「ファーストペンギン*の重要性」や「育児は経験することが重要。男性、女性で育児が得意、不得意ということはない。」といった取組の方向性を示唆する意見がございました。
まずは、育児休業取得の申し出をしやすい職場の雰囲気づくりや体制づくりにより、早期にファーストペンギンを生み出していくことが、男性の育児休業取得を進める第一歩になるものと考えられます。
*ファーストペンギン とは : リスクを恐れず勇気を持って挑戦するベンチャー精神の持ち主
参考資料
育児・介護休業法の改正に対応した「育休取得に向けた意向確認用ガイドブック」及び育児休業等子育てしやすい職場の雰囲気づくりにもつながる「中小企業のためのイクボスガイドブック」を、下記URLに掲載しておりますので適宜ご活用ください。
https://www.nihonsousei.jp/initiative/
なお、ガイドブック冊子の送付を希望される場合は、高知県雇用労働政策課までお問い合わせください。
連絡先
住所: | 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号 |
電話: | 労政担当 088-823-9763 |
能力開発担当 088-823-9765 | |
働き方改革担当 088-823-9764 | |
就業支援担当 088-823-9766 | |
ファックス: | 088-823-9277 |
メール: | 151301@ken.pref.kochi.lg.jp |