ハザードマップ(舟谷池・古池)・佐古藪地区

公開日 2009年03月19日

更新日 2014年03月16日


 この地図は、近い将来発生が予想される南海地震によって、皆さんがお住まいの地域にある「農業用ため池」が大きな被害を受け、ため池堤防が決壊した場合に、そこからの氾濫水が到達する可能性のある区域の最大範囲を表示したものです。
 実際に氾濫水の影響がある範囲は、ため池の貯水状況、堤体の被害の程度、周辺の土地の利用状況等により、これと異なる可能性があります。 この地図に示された浸水予想区域内にお住まいの方は、日頃から、大きな地震が発生した際に、地震の強い揺れによる住宅や施設の被害、道路や橋の損傷、崖崩れ等の被害が生じるだけでなく、場合によってはため池の氾濫の影響があることをよく理解してください。
 ため池の氾濫により、「要避難区域」では住宅などに大きな被害が予想されます。このため、大きな地震が発生した場合、「要避難区域」にお住まいの皆さんは、まず身の安全を確保するとともに、揺れがおさまったら速やかに高所にある安全な場所へ避難するようにしてください。また、この地域にお住まいの方は、地震の際に屋外にいることも想定し、ため池からの氾濫水が流れ下る可能性がある範囲や、ため池の氾濫から安全な場所をこの地図でよく理解しておいてください。 地域の皆さんでこの地図を活用して、お互いの助け合いにより地震時の安全を確保するための訓練を重ね、災害に強い地域づくりを進めましょう。
(高知県・香美市  平成19年3月作成)



 【破堤後の氾濫水の最短到達時間】

もし地震直後にため池が破堤した場合、早いところでは数分のうちに氾濫水が到達する可能性があります。自分の家の周りでは、どちらの方向からどのくらいの時間で水がくる可能性があるのか、よく確認しておきましょう。


【氾濫時の歩行困難区域】

氾濫水の流れが速い所を徒歩で横断することは非常に危険です。自分の家のまわりで「避難時の歩行困難区域」がどのように分布するかを確認し、万一屋外で地震にあった場合の危険性についてよく理解しておきましょう。


【佐古藪地区に影響を及ぼすため池】

  •  地震時には、「舟谷池」と「古池」の2ため池の氾濫の影響を受ける可能性があります。


【地震時直ちに高所へ避難する必要がある地域(要避難地区)

  • 佐古田川の上流にある「舟谷池」が破堤した場合、氾濫水は佐古田川沿いを急流となって流れ下り、約5分で工業団地西側の公園下を通過し、約8分後には佐古田橋付近に達する可能性があります。谷幅が狭く勾配もあるこの区間では、水深が深く、流速も非常に速くなります。川から溢れた水は佐古田川沿いの農地や、佐古田橋付近の低所にある家屋に被害を与える恐れがあります。このため、佐古田橋付近の低所にお住まいの方や作業場で働く方は、地震後直ちに川から離れ、近くの高台へ避難することが必要です。【要避難区域】
  • 舟谷池」からの氾濫水は片地川へ合流した後、さらに山田島や神母ノ木方面まで到達することが予想され、部落下流の片地川沿いの水田でも、所により1mを越える浸水深となる可能性があります。万一河川沿いの低地にいて大きな地震にあった場合には、直ちにその場所を離れ、近くの高所への避難が必要です。そのため、部落周辺で地震時にため池の氾濫の影響がある範囲(想定浸水区域)をよく確認しておいてください。


【地震後のため池氾濫に注意する必要がある地域】

  • 古池」が破堤した場合、工科大の東側の県道沿いから鏡野公園方面へ氾濫水が流れ下る可能性があります。佐古藪地区では、舟谷池からの洪水に比べて水位は低く、住家の周辺では最大でも大人のひざ下(床下浸水)程度と見込まれますが、豪雨時に浸水の影響を受けやすい構造の住家などでは、地震時のため池氾濫時の避難について、事前に地域でよく話し合って、いざというときの行動を考えておきましょう。
  • 浸水の可能性のある地域では、地震後ため池の安全が確認されるまでの間はできるだけ屋内にとどまり、万一屋外に出る場合でも、ため池の氾濫の影響を常に考えて行動するようにしてください。
  • 屋外にいて大きな地震にあった場合、場所によってはため池の氾濫の影響があることをこの地図でよく理解し、必要により直ちに安全な高所へ移動するなど、慎重な行動が必要です。水田の排水路や小河川などでは、一時的に水が集まって急激に水位が上がり、流速も大きくなるため、周囲にこうした箇所がある地域では十分な注意が必要です。増水時の河川や水路の横断は危険ですので、絶対にやめましょう。

 
【最寄りの公共施設等の安全性】

  • 佐古田川沿いの低所にあり、舟谷池の氾濫により浸水する危険がある「佐古藪公民館(ふれあいセンター)」は、地震直後のため池水害からの避難先として利用することはできません。

※本ため池については、更に詳細なデータが整理されています。またシュミレーション方法等詳細な情報をご希望の方は、所在地の市町村役場、もしくは高知県農業振興部農業基盤課 防災担当までお問い合わせください。


この記事に関するお問い合わせ

高知県 農業振興部 農業基盤課

所在地: 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号(西庁舎3階)
電話: 総務担当 088-821-4561
管理担当 088-821-4556
防災担当 088-821-4566
調査計画担当 088-821-4562
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