ハザードマップ(溜井大池)

公開日 2009年09月09日

更新日 2014年03月16日


 この地図は、近い将来発生が予想される南海地震によって、皆さんがお住まいの地域にある農業用ため池の「溜井大池」が大きな被害を受け、ため池堤防が決壊した場合に、ため池からの氾濫水が到達する可能性のある区域の最大範囲と、予想される浸水の深さを表示したものです。
 溜井大池には池の東側と南側に2つ堤防がありますが、この地図では、2つの堤防が決壊した場合の想定を重ね合わせて表示しています。

 実際に氾濫水の影響がある範囲は、ため池の貯水状況、堤体の被害の程度、周辺の土地の利用状況等により、これと異なる可能性があります。 この地図に示された想定浸水区域内にお住まいやお仕事先のある方、または想定浸水区域内で農地を耕作している方は、日頃から大きな地震が発生した際に、地震の強い揺れによる住宅や施設への影響、道路や橋の損傷、崖崩れ等の被害が生じるだけでなく、場合によってはため池の氾濫の影響があることをよく理解してください。
 また、近くにお住まいの方は、地震の際に屋外にいることも想定し、ため池からの氾濫水が流れ下る可能性がある範囲や、ため池の氾濫から安全な場所をこの地図でよく理解しておいてください。 地域の皆さんでこの地図を活用して、お互いの助け合いにより地震時の安全を確保するための訓練を重ね、災害に強い地域づくりを進めましょう。    (高知県・土佐町 平成20年3月作成)



 【破堤後の氾濫水の最短到達時間】

ため池の東側・南側のどちらの堤防が破堤した場合も、直後(1分程度)で池直下の町道付近を氾濫水が通過し、さらに下流の地主川沿いを非常に速い速度で流れ下る可能性があります。三立地区でため池下流の地域にお住まいの方は、どちらの方向からどのくらいの時間で水がくる可能性があるのか、この図でよく確認しておきましょう。


【氾濫時の歩行困難区域】

ため池東側の川又谷と南側の猪遊谷周辺、下流の地主川沿いの低地では、氾濫水が速い速度で流れ下るため、屋外にいることは非常に危険です。「氾濫時の歩行困難区域」がどのように分布するかを確認し、大きな地震にあった場合は直ちに川から離れ、近くの高い場所へ避難しましょう。


【溜井大池の氾濫の影響を受ける地域】

  • 溜井(三立)地区のうち、溜井大池の堤防直下にあたる川又谷と猪遊谷の周辺、下流の地主川沿い低地では、「溜井大池」の氾濫の影響を受ける可能性があります。


【地震時直ちに高所へ避難する必要がある地域(要避難地区)

  • 溜井(三立)地区の溜井大池東側約300m付近にある川又谷南側の住宅では、「溜井大池」からの流れの速い氾濫水が敷地のすぐ近くを流下し、家屋の損傷や流出、浸水などの影響を受ける可能性があります。この場所にお住まいの方は、大きな地震を感じた場合、速やかに自宅から離れ、南西側の浸水の恐れのない高所へ避難する必要があります。
  • 溜井(三立)地区のため池下流にある川又谷・猪遊谷沿いの農地や、地主川沿いの低地で、農作業中または移動中などに大きな地震にあった場合には、「溜井大池」の破堤による氾濫水が、土砂や流木を巻き込んだ流れとなって周囲を一気に流下する可能性があります。このため、地震の揺れがおさまったら周囲の状況を確認し、速やかに河川または低所にある農地から離れ、最寄りの高所へ避難し、身の安全を確保するようにしてください。


【ため池氾濫の状況と地域における注意点】

  • 「溜井大池」東側の堤防が破堤した場合、氾濫水は川又谷沿いを東方向へ非常に速い勢いで流れ下ります。渓流の土砂や流木を含んだ氾濫水は、さらに地主川に沿って短時間で下流の伊勢川川との合流点付近まで達します。
  • 「溜井大池」東側の川又谷の南に近接した「要避難地区」となる住宅では、土砂を含んだ流れの速い氾濫水が直接家屋に影響を与える恐れがありますので、速やかな避難が必要です。
  • 「溜井大池」南側の堤防が破堤した場合、氾濫水は直下の農地から猪遊谷沿いを非常に速い勢いで流れ下り、2基の砂防ダムを越え、地主川を経て短時間で下流の伊勢川川との合流点付近まで達します。
  • 渓流を流れ下る氾濫水は、町道の横断部(路面の盛土部)や渓流の屈曲部などで溢れ出し、一部は谷沿いに分布する道路や棚田に沿って広がります。
  • 棚田から溢れた氾濫水は、大量の泥を巻き込んだ流れとなって下流にある農地や住宅に影響を与える可能性があります。特に上流部にある棚田では川に近いほど水深が深く流れも速くなります。もし屋外にいて大きな地震にあった場合には、直ちに川から離れ、安全な高所へ避難してください。また、地震後ため池の安全が確認されるまでの間は、浸水の恐れのある低地には近寄らないようにしてください。
  • 要避難地区以外の浸水想定区域内にお住まいの方は、地震後ため池の安全が確認されるまでの間はできるだけ屋内にとどまり、万一屋外に出る場合でも、常にため池の氾濫の影響を考えて行動するようにしてください。
  • ため池の氾濫による浸水の危険性がない地域にお住まいの方も、万一屋外にいて大きな地震にあった場合にも速やかな避難行動ができるよう、日頃からこの地図で地震時にため池の氾濫の影響がある範囲をよく確認しておいてください。


【最寄りの公共施設等の安全性】

  • 「三立集会所」は、建物南側の地主川を流下する氾濫水の影響を受ける可能性がありますので、地震直後のため池水害からの避難先として利用することはできません。

※本ため池については、更に詳細なデータが整理されています。またシュミレーション方法等詳細な情報をご希望の方は、所在地の市町村役場、もしくは高知県農業振興部農業基盤課 防災担当までお問い合わせください。


この記事に関するお問い合わせ

高知県 農業振興部 農業基盤課

所在地: 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号(西庁舎3階)
電話: 総務担当 088-821-4561
管理担当 088-821-4556
防災担当 088-821-4566
調査計画担当 088-821-4562
整備事業担当 088-821-4564
農地調整担当 088-821-4515
ファックス: 088-821-4519
メール: 161101@ken.pref.kochi.lg.jp
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