家計調査報告(平成12年平均)

 家 計 調 査 報 告 (平成12年平均)



 家計調査は、国民生活における家計収支の実態を明らかにし、様々な施策の基礎資料を得ることを目的として、昭和21年から総務省が都道府県を通じて実施している統計調査です。
 この調査は、全国の単身世帯を除く約3,266万世帯(平成7年国勢調査)の中から168市町村約8,000世帯の協力を得て実施しており、本県では、高知市において96世帯、物部村において12世帯が調査対象となっています。


Ⅰ 家計収支の概要
 
1 全世帯の家計(高知市)

(1) 平成12年の高知市の全世帯(平均世帯人員3.01人、平均有業人員1.47人、世帯主の平均年齢49.9歳)の消費支出は、1世帯当たり1か月平均329,878円で、前年に比べ名目2.9%、実質2.0%の減少となりました。

(2) 費目別にみた消費の特徴(対前年比)
食料は72,006円で、名目5.0%、実質2.7%の減少となりました。
全国の1世帯当たりの1か月の支出額73,844円と比べると1,838円下回っていますが、魚介類、調理食 品、酒類及び外食は、全国平均を上回っています。

住居は27,308円で、名目25.2%、実質25.0%の大幅な増加となりました。

保健医療は12,429円で、名目19.3%、実質20.6%の大幅な増加となりました。健康保持用摂取品、保健医療用品・器具、歯科診療代などの保健医療サービスが大幅な実質増となり、医薬品は実質減少となりました。

交通・通信は34,935円で、名目9.4%、実質9.9%の大幅な減少となりました。
交通、自動車等関係費は前年の増加から減少に転じましたが、電話通信料や通信機器などの通信は前年に引き続き増加となりました。なお、移動電話通信料の1世帯当たりの年間支出金額は40,580円で、全国平均28,582円を大きく上回っており、全国1位となっています。

教育は13,149円で、名目22.1%、実質23.7%の前年に引き続き大幅な減少となりました。

教養娯楽は29,591円で、名目6.3%、実質6.1%の減少となりました。

その他の消費支出は93,160円で、名目3.4%の減少となりました。諸雑費、仕送り金が増加となったものの、こづかい、交際費が減少となったため、全体として減少となりました。

(3) 平成12年の消費支出の費目別構成比をみると、食料の占める割合(エンゲル係数)は、前年に比べ0.5ポイント低下して21.8%となりました。また、住居(8.3%)、光熱・水道(5.9%)、保健医療(3.8%)が、前年に比べ上昇しています。一方、被服及び履物(4.7%)、交通・通信(10.6%)、教育(4.0%)、教養娯楽(9.0%)、交際費などの「その他の消費支出」(28.2%)が前年に比べ低下しています。




2 勤労者世帯の家計(高知市)

(1) 実収入
 平成12年の高知市の勤労者世帯(平均世帯人員3.09人、平均有業人員1.55人、世帯主の平均年齢42.8歳)の実収入は、1世帯当たり1か月平均552,280円で、前年に比べ名目14.9%、実質14.1%の減少となりました。
 実収入の中の勤め先収入のうち世帯主収入は、417,476円で前年に比べ実質減少し、世帯主の配偶者の収入(主として妻)は、69,659円で、前年に比べ減少していますが、全国平均53,645円と比べると約1.3倍になっています。


(2) 可処分所得
 可処分所得(いわゆる手取り収入)は、469,551円で、前年に比べて名目15.0%、実質14.2%の減少となりました。
 なお、非消費支出(税金や社会保険料など消費者の自由にならない支出)は、82,729円で、前年に比べ名目で14.5%の減少となりました。非消費支出の内訳をみると、「他の非消費支出」が大幅に増加しています。

(3) 消費支出
  平成12年の高知市の勤労者世帯の消費支出は、354,885円で、前年に比べ名目10.3%、実質9.5%の減少となりました。
  消費支出の内訳をみると、住居、光熱・水道、保健医療が前年に比べ増加となりました。一方、食料、家具・家事用品、被服及び履物、交通・通信、教育、教養娯楽が前年に比べ減少となりました。「その他の消費支出」は、名目で17.1%の減少となりました。
また、平均消費性向(可処分所得に対する消費支出の割合)は75.6%で、前年(71.6%)を4.0ポイント上回っています。

   表3 1世帯あたりの年平均1ヶ月の収入と支出(高知市)




Ⅱ 都道府県庁所在地別ランキングでみる高知市の消費の特徴

 総務省がこのほどまとめた「家計調査にみる品目別支出金額及び購入数量の都道府県別ランキング(平成12
年)」の中から、高知市の消費の特徴をみてみましょう。

(1) 「かつお」の消費量は、全国平均の約5.3倍
 〈高知県の魚〉に制定されている「かつお」の1世帯当たり年間購入量は8.078㎏で、全国平均1.520㎏の約5.3倍で、昭和51年から連続全国1位。また、1世帯当たり年間購入額も全国平均2,417円に対し15,840円で、同じく全国1位となっています。
 他の魚介類では、「しらす干し」、「干しいわし」が上位にランキングされているほか、「揚げかまぼこ(高知でいう天ぷら)」、「ちくわ」、「かつお節・削り節」も多く消費されています。
「かつお」年間購入量(㎏)−全世帯−
  平成12年 平成11年 平成10年
 全 国 (1.520)  全 国 (1.336)  全 国 (1.294)
 1 位   高知市 (8.078)  高知市 (7.008)  高知市 (8.043)
 2 位  福島市 (4.574)  水戸市 (3.618)  水戸市 (3.730)
 3 位  水戸市 (3.773)  福島市 (3.192)  仙台市 (3.703)
 4 位  仙台市 (3.500)  仙台市 (2.698)  福島市 (3.359)
 5 位  盛岡市 (2.942)  盛岡市 (2.339)  盛岡市 (2.290)

  家計調査にみる品目別購入額のランキング(平成12年)



  家計調査報告(平成12年平均)(PDFファイル 28KB)

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高知県総務部統計課 人口統計担当
  TEL (088)823-9346
  FAX (088)823-9257


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