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特集 高知から始まる新しい支えあいのカタチ~「あったかいふれあいセンター」の整備~

県では、高知県の実情にあった「高知型福祉」の実現を目指し、
その拠点となる「あったかふれあいセンター」の整備を進めています。

高知の福祉の現状

◎中山間地域が多く、全国に先行して人口減少と高齢化が進んでいます。

◎福祉サービスの利用者が広い地域に点在しています。

◎国の制度では、サービスごとに一律の人員配置や定員基準などが決められています。

 このような状況の中、特に中山間地域では、福祉サービスの提供が難しくなっています。また、これまで地域が担ってきた「支えあい」の力は弱まってきています。地域を支えるための福祉サービスの必要性はさらに大きくなっています。

あったかふれあいセンターの概要

市町村が既存の施設などを活用して、地域の実情に応じた福祉サービスを提供します。

センターの特徴

 地域住民の交流の場、支えあいの拠点を目指します。日中のお世話や乳幼児・児童の預かりサービスなど、日常生活を送る上でサポートが必要な方を支援します。

センターの機能

 提供するサービスは地域のニーズに応じて決めていただきますが、主なサービスの例は次のとおりです。

集う
サロン、デイサービス、放課後の児童の居場所
訪ねる
配食サービス、見守り、買い物代行
泊まる
緊急時の宿泊
働く
生活訓練
就労の支援
預かる
児童や緊急時の一時預かり
送る
送迎サービス
外出の支援

センターの運営

 市町村が社会福祉法人やNPO法人、民間企業などに運営を委託します。地域住民が参画でき、地域に開かれた運営体制を整えます。新たにスタッフを雇い、地域の雇用対策にもつなげていきます。

あったかふれあいセンター

地域住民の交流の場・支えあいの拠点

若者 心にな病を抱える人の活動の場

福祉サービスを提供する県内の先行事例

県内には、すでに地域の支えあいの拠点があり、住民に福祉サービスが提供されている所もあります。

とんからりんの家 (土佐町田井)

 平成18年に開設され、体操の指導などのレクリエーションによる健康づくり活動に取り組んでいます。開所は週4日で、1日に約20人が利用しており、町内のお年寄りを中心に交流する場となっています。

レクリエーションによる健康づくり活動に取り組んでいる写真

町内のお年寄り達と交流している様子の写真

なかよし交流館 (田野町)

 「町中みんなが家族のように」を基本構想に、平成15年に開設されました。住民だれもが参加できる集いの場で、毎日開所しており、平日は1日に約15人、その他の日は約5人が利用しています。介護予防をはじめ、乳幼児の一時預かり、障害者の日中活動の場の提供などを行っています。スタッフや利用者はさまざまな年代の方で構成され、大家族のような良さが魅力となっています。

介護予防で紙の魚釣りをしている写真

高齢者と幼児が交流している写真

今後の取り組み

 あったかふれあいセンターの取り組みは、すでに、日高村、香南市、本山町などで始まっています。今年度の当初の計画では10ヶ所に設置する予定でしたが、多くの市町村でも積極的に検討していただいており、今年度は24市町村で計30ヶ所(6月末現在)が計画されています。県民の皆さまにもご参加ご協力いただきますようお願いします。

取り組みが広がっているイメージイラスト

 
 
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