すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第17週・第18週)

公開日 2018年05月09日

(第17週:4月23日から4月29日、第18週:4月30日から5月6日)

★ お知らせ
◆ 感染性胃腸炎に気を付けて!
 
定点医療機関当たりの報告数は、第16週の4.70から第17週には5.43と横ばいで、第18週は4.07と減少しました。県全域から報告があり、第17週は安芸、高知市、中央西で増加し、中央東、須崎で減少しています。大型連休中の第18週は幡多で急減、安芸、高知市、中央西で減少していますが、中央東では増加しています。また、第17週には幡多福祉保健所管内から、ノロウイルスによる食中毒の発生が報告されています。
 基幹定点からの感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)が第17週は2例報告されています。
 定点医療機関からのホット情報では、第17週にノロウイルス6例、ロタウイルス3例、細菌のカンピロバクター属菌や病原性大腸菌を原因とする胃腸炎8例や「胃腸炎が多い」の報告があり、第18週にノロウイルス1例、ロタウイルス1例、アデノウイルス1例の報告があります。
 病原体検出情報では第16週に高知市から搬入された検体からAdenovirus 40/41が1例、幡多から搬入された検体からRotavirus group A G9が1例検出されています。
 乳幼児や高齢者、体力の低下している方は、下痢、嘔吐などで脱水症状を起こすことがありますので、早めに医療機関を受診してください。ノロウイルス性胃腸炎は、通常1週間以内に回復しますが、症状消失後も1週間程度、長いときには1ヶ月程度便中にウイルスの排出が続くことがあります。保育園や幼稚園、学校や社会福祉施設など集団生活の場で大規模な流行となることもあることから注意が必要です。

  <予防方法> 感染予防の基本は手洗いです
 人への感染経路は、主に経口(食品、糞便)です。食品を除けば大半が手に付着したウイルスが口に入って感染します。感染防止策は「手洗い」が基本ですので帰宅時・調理前・食事前・トイレの後に石けんを使ってよく手を洗いましょう。また、感染した人の便や吐物には、大量のウイルスが含まれていますので直接触れないようにし、次亜塩素酸ナトリウムまたは家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の使用方法を確認した上で使用し処理しましょう。(使い捨ての手袋やキッチンペーパーなどを使って処理しましょう。)また、調理をする場合は、十分加熱しましょう。

   ●厚生労働省 「ノロウイルスに関するQ&A」
    
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
  ●衛生研究所 「高知県ノロウイルス対策マニュアル」
    
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/norovirus.html

 

◆ ヒトメタニューモウイルス(hMPV)感染症に気を付けて!
 定点医療機関からのホット情報では、ヒトメタニューモウイルスによる感染症の報告が、第17週に11例、第18週に4例報告されています。中央東1例、高知市4例、中央西5例、幡多5例の報告があり、年齢別にみると0歳5例、1歳5例、2歳1例、3歳2例、4歳1例、5歳1例となっています。
 ヒトメタニューモウイルス感染症の流行時期は3~6月が中心で、1歳から2歳に多く、主な症状は、咳、発熱、鼻水です。重症化すると、喘鳴(ゼーゼー)、呼吸困難が見られます。国内では、流行時期に高齢者施設などでhMPVを原因とする呼吸器感染症の集団発生が散見されていますので注意が必要です。
  <予防方法> 
 
免疫を獲得しづらいため再感染を頻繁に起こすとされています。有効なワクチンはまだありませんので感染予防には、手洗い、うがい、マスクの着用、接触感染対策が大切です。

 
◆ 咽頭結膜熱(プール熱)に気を付けて!
 
定点医療機関当たりの報告数は、第16週の0.17から第17週は0.27と増加し、大型連休中の第18週は0.00と急減しています。第17週は幡多で注意報値を超えていますが、第18週は全ての地域で急減しています。
 病原体検出情報では第16週に中央東と須崎から搬入された検体からAdenovirus 2が1例ずつ検出されています。
 咽頭結膜熱は、アデノウイルス感染による、発熱(38~39度)、のどの痛み、結膜炎を主症状とする小児に多い疾患です。例年5月中旬から下旬頃にかけて患者数が増加し始め、7月下旬から8月上旬をピークとする流行が見られる夏期の疾患で、プールを介して流行することが多いことから、「プール熱」とも呼ばれています。
  <予防方法> 
飛まつ感染または手指を介した接触感染です
1) 流行時には流水と石けんによる手洗い、うがいを励行しましょう。
2) 感染者との密接な接触は避けましょう。
3) タオル等は別のものを使いましょう。
4) プールからあがった時はシャワーをよく浴びましょう。

 
◆ 百日咳に気を付けて!
 
第17週に百日咳の発生届けが中央東福祉保健所管内と須崎福祉保健所管内から1例ずつ報告されました。(先週週報のホット情報記載分)2018年にはいって高知県内の百日咳の届出は合計69例となっています。
 百日咳は、感染力が強く、咳やくしゃみなどによる飛沫感染や接触感染により感染します。そのため、比較的軽い症状の患者や感染しても症状が軽いため百日咳にかかったと気づかない大人から、重症化しやすいワクチン未接種の新生児や乳児へ感染することも考えられることから注意して下さい。

 <予防方法> 飛沫感染予防には、手洗い、咳エチケットです
 
・生まれた直後から百日咳にかかる可能性があります。咳が続いている人は、百日咳の可能性も考えて、赤ちゃんに注意して接しましょう。
 ・外出時にはマスクを着用し、人混みはなるべくさけ、帰宅時には、手洗いを励行しましょう。
 ・定期予防接種があります。ワクチンは生後3ヶ月から接種可能なので、かかりつけ医と相談し、出来るだけ早く受けておくことをお勧めします。

国立感染症研究所 百日咳 感染症法に基づく医師届出ガイドライン

https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/pertussis/pertussis_guideline_180425.pdf

 
◆ 沖縄で麻しん(はしか)患者が増加中ですのでご注意ください
 
2018年3月23日、沖縄県内を旅行中の台湾からの旅行客が麻しんと診断されたと報告がありました。以降、この患者(初発例)と接触歴のあった二次感染例を中心に、沖縄県内では麻しん患者の発生が続いています。また、4月12日愛知県から、3月28日から4月2日の期間に沖縄県に旅行歴のある患者の報告がありました。今後、ゴールデンウィーク期間中等に流行している地域を旅行された方は、麻しんウイルスの暴露を受けた可能性がありますのでご注意下さい。

  県民の皆様にお願い
1.麻しんは予防接種により感染リスクが少なくなる疾患です。定期接種の対象者は接種対象期間中にかかりつけ医に相談し、接種を受けることが重要です。
2.麻しんを疑う症状(発熱、咳、鼻汁、その後発疹等)があった場合は、必ず受診前に医療機関に連絡し、麻しんを疑う旨を伝えた後、医療機関の指示に従い受診し、周囲に感染を拡げないようにご注意ください。
 各医療機関の皆様にお願い
1.発熱や発疹を呈する患者を診察した際は、麻しんの可能性も考慮し、渡航歴・旅行歴・麻しん含有ワクチンの接種歴・麻しん罹患歴を確認するとともに、感染拡大予防策の徹底をお願い致します。
2.麻しん(疑い例を含む)診断時には管轄の保健所又は福祉保健所までご連絡をお願い致します。

  
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☆山や草むらでの屋外活動の際にはダニに注意!

 第17週に日本紅斑熱の発生届けの報告が1例安芸福祉保健所からありました。
 
日本紅斑熱やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は屋外に生息するダニの一種で、比較的大型(吸血前で3~4mm)のマダニが媒介する感染症です。

 「マダニに咬まれないこと」がとても重要です。
 マダニは、暖かくなる春から秋にかけて活動が活発になります。人も野外での活動が多くなることから、マダニが媒介する感染症のリスクが高まります(全てのマダニが病原体を持っているわけではありません)。

【マダニに咬まれないために】

  長袖・長ズボン・長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
 ●マダニに対する虫除け剤(有効成分:ディ-トあるいはイカリジン)を活用しましょう。
 ●地面に直接座ったりしないよう、敷物を使用しましょう。
 ●活動後は体や衣服をはたき、帰宅後にはすぐに入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。
 ●ペットの散歩等でマダニが付き、家に持ち込まれることがありますので注意しましょう。

発熱等の症状が出たとき

 野山に入ってからしばらくして(数日~数週間程度)発熱等の症状が出た場合、医療機関を受診して下さい。受診の際、発症前に野山に立ち入ったこと(ダニに咬まれたこと)を申し出て下さい。
 SFTSはマダニからの感染が一般的ですが、最近の研究で、SFTSウイルスに感染し、発症している野生動物やイヌ・ネコなどの動物の血液からSFTSウイルスが検出されています。このことは、SFTSウイルスに感染している動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染することも否定できませんので、動物に触った後は必ず手洗いをするなどの感染予防に努めましょう。また、体調不良の動物と接触した後、発熱等の症状が出た時は、早めに医療機関を受診してください。その際には、動物との接触歴についても申し出て下さい。

  ●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

 ●高知県衛生研究所 ダニが媒介する感染症及び注意喚起パンフレット
 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2015111600016.html

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★ 県内での感染症発生状況!

インフルエンザ及び小児科定点把握感染症 (上位疾患)

17週 (4月23日~4月29日)     

疾 病 名

推 移

定点当たり報告数

県 内 の 傾 向

感染性胃腸炎

5.43

中央東、須崎で減少していますが、安芸、高知市、中央西で増加しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.73

安芸、須崎、幡多で急増、県全域、高知市、中央西、中央東で増加しています。

手足口病

0.50

県全域、高知市、中央東で急増、幡多で増加しています。

突発性発疹

0.43

中央東、幡多で急減していますが、高知市、中央西で急増しています。

水痘

0.30

県全域、高知市、幡多で急増しています。

18週 (4月30日~5月6日)

疾 病 名

推 移

定点当たり報告数

県 内 の 傾 向

感染性胃腸炎

4.07

幡多で急減、県全域、安芸、高知市、中央西で減少していますが、中央東で増加しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.37

中央西で急減、県全域、中央東で減少しています。

突発性発疹

0.47

高知市で減少していますが、安芸、中央東、幡多で急増、須崎で増加しています。

手足口病

0.20

県全域、幡多で急減、高知市で減少していますが、中央西で急増しています。

水痘

0.20

安芸、中央西、幡多で急減、県全域で減少していますが、中央東で急増しています。

:急増 :増加 :横ばい :減少 :急減

 


 ★ 地域別感染症発生状況

第17週
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第18週
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★ 気を付けて!
感染性胃腸炎
 第17週: 5.43  第18週: 4.07  (注意報値:12.00 警報値:20.00)
 定点医療機関からの報告数は定点当たり4.07(前週:5.43)と減少しています。幡多0.80(前週:3.20)で急減、安芸5.50(前週:8.00)高知市4.36(前週:7.64)中央西3.33(前週:4.67)で減少していますが中央東6.57(前週:4.29)で増加しています。

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  ※グラフの途切れについて
  H27-H28年は第53週まであるため、グラフ横軸に第53週を挿入しています。
  そのため、H28-H29年とH29-H30年のグラフ第52週~第1週間に途切れが生じています。


病原体検出情報
第18週に検出前週以前
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第17週に検出
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第16週以前に検出
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★全数把握感染症
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 高知県感染症発生動向調査(週報)ダウンロード

◆ 第17週・第18週週報
◆ 過去の週報・月報は「感染症情報(週報・月報)」のページからダウンロードいただけます。
◆ 高知県の流行発生注意報・警報基準値

 

連絡先

高知県 健康政策部 衛生研究所
住所: 〒780-0850 高知市丸ノ内2丁目4番1号 保健衛生総合庁舎
電話: 総務企画課 088-821-4960
保健科学課 088-821-4963
生活科学課 088-821-4964
ファックス: 088-872-6324
メール: 130120@ken.pref.kochi.lg.jp

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