平成29年度 あき総合病院 病院指標の公表

公開日 2018年09月27日

平成29年度 高知県立あき総合病院病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

1.年齢階級別退院患者数年齢階級別患者数[TSV:35Bytes]

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 105 32 16 39 78 147 425 743 932 357
 当院は、高知県東部の二次医療圏の中核病院として、地域密着型の総合病院を目指しています。60歳以上が全体の84.1%を占めており、特に、75歳以上の後期高齢患者が58.2%となっています。
 傷病別では呼吸器系、循環器系が多く、特に誤嚥性肺炎は昨年度と比べ1.8倍に増加しています。
 

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)診断群分類別患者数[TSV:7KB]

 

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 92 23.16 20.83 19.57 83.36  
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 34 13.62 12.34 2.94 77.38  
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 22 13.73 13.51 9.09 82.55  
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 16 19.06 15.12 12.5 86.31  
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病ありA-DROP スコア2 16 22.44 18.18 6.25 88.31  
 内科では、87.3%が緊急入院です。1位の誤嚥性肺炎患者は、昨年度と比べ1.8倍増加しています。高齢者が多く、体力や免疫力が低下し、のどの筋力や嚥下反射が鈍り、誤嚥しやすい状態になり、入院中に発症する場合や、再発する事もあります。入院後は、積極的にリハビリテーションを実施していきながら、早期回復にむけて、多職種が連携し治療にあたっています。次いで尿路感染症、腎盂腎炎、慢性腎不全が多く入院しています。

 

精神科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 1 - - - -  
100380xxxxxxxx 体液量減少症 1 - - - -  
 誤嚥性肺炎、脱水ともに、救急で一般病棟入院後、精神科病棟へ転科したものです。

 

消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 手術・処置等2なし 5 - - - -  
060185xx99x0xx 潰瘍性大腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 4 - - - -  
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 3 - - - -  気管支鏡検査クリニカルパス[JPG:545KB]
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 3 - - - -  
060350xx99x00x 急性膵炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 3 - - - -  
 消化器科では、若年者では細菌性腸炎での入院になります。潰瘍性大腸炎は、高齢者の入院が多く、寛解と再発を繰り返す傾向であり、在院日数が長期化しています。

 

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 196 3.04 3.03 0 74.27  CAG手首[JPG:1MB]
CAG肘部[JPG:2MB]
CAG鼠径[JPG:2MB]
 
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 76 4.8 4.62 3.95 72.25  循環器 PCI鼠径(点滴あり)患者用[JPG:2MB]
循環器 PCI鼠径(点滴なし)患者用[JPG:1MB]
循環器 PCI肘部(点滴あり[JPG:2MB]
循環器 PCI肘部[JPG:1MB]
循環器 PCI手首(点滴あり[JPG:1MB]
循環器 PCI手首[JPG:1MB]
 
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 19.59 17.71 10.2 82  
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 17.13 11.21 8.7 82.09  ペースメーカー埋め込み術クリニカルパス[JPG:498KB]
ジェネレーター交換クリニカルパス[JPG:1MB]
 
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 12.68 12.72 0 70.37  AMI術後急性期(橈骨)[JPG:898KB]
AMI術後急性期(鼠径)[JPG:898KB]
鼠径からの緊急PCI術後2日目~(CK3000未満)A[JPG:865KB]
橈骨からの緊急PCI術後2日目~(CK3000未満)A[JPG:550KB]
橈骨からの緊急PCI術後2日目~(CK3000以上)B[JPG:498KB]
鼠径からの緊急PCI術後2日目~(CK3000以上)B[JPG:503KB]
 
 循環器科では、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)が多く入院しています。1位は、心臓カテーテル検査のみ、2位は、手術(経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈ステント留置術)と心臓カテーテル検査施行により、患者数が分かれています。心臓カテーテル検査は、前年度と比べ増加してます。年齢層が高く、患者さんの負担にならないよう検査のみの場合は、3日間程度で退院となっています。

 

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 54 8.41 6.18 0 0  正常褥婦(経)クリニカルパス[JPG:742KB]
正常褥婦(初)クリニカルパス[JPG:776KB]
帝王切開児クリニカルパス[JPG:1MB]

 
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 11 10.73 11.49 0 0
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 9 - - - -  
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 6 - - - -  
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 4 - - - -  
 小児科では、新生児疾患(新生児敗血症、帝切児症候群、B群溶連菌感染母体より出生した新生児)での入院になります。

 

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 6.59 8.98 4.55 65.55  
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 17 2 3.2 0 71.18  
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 9.35 7.4 0 66.53  
050180xx99xxxx 静脈・リンパ管疾患 手術なし 14 19.93 14.32 7.14 82.07  
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 副傷病なし 13 3 4.38 0 70  
 外科での全体の約6割が紹介患者さんになります。1位は、イレウス(腸閉塞)であり、約9割は緊急入院です。次に多い疾患は、下肢静脈瘤、胆のう炎、胆石症となっています。悪性腫瘍に対する治療もおこなっています。

 

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 78 33.53 27.09 73.08 85.09  人工骨頭置換手術クリニカルパス[JPG:1MB]
大腿骨近位部骨折手術 クリニカルパス[JPG:1MB]
人工股関節置換術クリニカルパス[JPG:1MB]
 
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 63 24.94 19.94 58.73 80.63  
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 17 32.47 19.87 11.76 65.24  
160800xx97xxxx 股関節大腿近位骨折 その他の手術あり 15 25.07 19.73 40 82.8  
160820xx01xxxx 膝関節周辺骨折・脱臼 骨折観血的手術等 12 56.58 26.82 16.67 70.5  
 整形外科では、1位は、転倒による股関節大腿近位骨折での入院になります。女性の高齢者が多く、特に、85歳以上の後期高齢者は59.1%を占めています。急性期治療後は、リハビリテーションを開始し、早期に、生活復帰できるよう取り組んでいます。また、香南市以東の他医療機関、施設への転院率が高く、東部地域で完結できるよう地域の医療機関や施設との連携をとりながら転院調整を行っています。

 

形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 3 - - - -  
02001xxx97x0xx 角膜・眼及び付属器の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 1 - - - -  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 1 - - - -  
080007xx97xxxx 皮膚の良性新生物 その他の手術あり 1 - - - -  
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2あり 1 - - - -  
 結合組織の腫瘍や脂肪腫の手術目的での入院になります。術後翌日には軽快退院しています。

 

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 28 18.25 16.38 39.29 76.18  ラクナ梗塞クリニカルパス[JPG:532KB]
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 12.28 9.68 11.11 81.5  慢性硬膜下血腫除去術クリニカルパス[JPG:648KB]
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 16.07 19.1 40 76.07  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 13 9.46 7.34 0 64.46  
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 9 - - - -  ラクナ梗塞クリニカルパス[JPG:532KB]
 脳神経外科では、1位は、脳卒中発症後3日以内の脳梗塞であり、特に、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞での患者さんが多く、年齢層では、80~84歳が30.3%を占めています。2位の外傷性慢性硬膜下血腫は、前年度と比べ、約2倍増加しています。発症後は早期治療にあたり慢性期治療が行えるようサポートしています。

 

産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 5 - - - -  
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮筋腫摘出(核出)術 腟式等 手術・処置等2なし 3 - - - -  
12002xxx03x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮内膜掻爬術 手術・処置等2なし 3 - - - -  
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 3 - - - -  
12002xxx99x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 2 - - - -  
 産婦人科では、正常分娩での自費入院は集計対象外となっています。当院は、東部地域で唯一の分娩施設となり、切迫早産、妊娠中の糖尿病合併での患者さんが多く入院しています。高知大学医学部附属病院産婦人科と連携し、ハイリスク妊娠の早期発見につとめています。

 

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 1 - - - -  白内障術クリニカルパス[JPG:647KB]
 眼科では、白内障に対する短期滞在手術の為集計対象外となっています。

 

耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 11 6.27 5.48 0 47.18  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 10 9.8 9.18 0 70.6  
030380xxxxxxxx 鼻出血 6 - - - -  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 4 - - - -  
030270xxxxxxxx 上気道炎 3 - - - -  
 耳鼻咽喉科では、扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、突発性難聴での入院になります。安芸医療圏からの紹介患者さんを多く診療しています。

 

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 3 - - - -  
 皮膚科では、蜂巣炎での入院になります。

 

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 7 - - - -  
110080xx97x01x 前立腺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病あり 2 - - - -  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 2 - - - -  
110290xx01x0xx 急性腎不全 経皮的腎(腎盂)瘻造設術等 手術・処置等2なし 2 - - - -  
110310xx01xx0x 腎臓または尿路の感染症 経皮的腎(腎盂)瘻造設術等 副傷病なし 2 - - - -  
 泌尿器科では、約7割が紹介入院になります。東部地域の診療所からの紹介が多く、急性腎盂腎炎や慢性腎不全での入院になります。

 

呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 33.67 20.83 20 82.53  
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 10 16.4 11.99 0 76.5  
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 8 - - - -  気管支鏡検査クリニカルパス[JPG:545KB]
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 8 - - - -  
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病ありA-DROP スコア2 7 - - - -  
 呼吸器科では、1位の誤嚥性肺炎では、他疾患で入院後に発症する高齢者が多くなっています。また、合併症の再発や他疾患の併発もあり、在院日数が長期化傾向ではありますが、経過に注意し、早期回復治療にあたっています。肺の悪性腫瘍では、小細胞肺癌患者さんが多く化学療法目的で入院しています。

 

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数[TSV:116Bytes]

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 1 2 1 1 0 7 1 7
大腸癌 1 1 5 1 8 48 1 7
乳癌 4 6 0 3 2 25 1 7
肺癌 1 0 2 0 7 24 1 7
肝癌 0 0 0 0 4 11 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

■胃癌
主な診療科は、消化器内科、外科です。
早期癌では内視鏡的手術、StageⅢ、Ⅳや再発に対しては化学療法を行います。
外科的手術も行います。
がんの初発、再発患者ともに前年度より2倍以上増えています。
■大腸癌
主な診療科は消化器内科、外科です。
治療は、外科的手術、StageⅢ、Ⅳや再発に対しては化学療法を行います。上皮内癌に対しては内視鏡的治療も実施しています。
がんの初発においては、前年度に引き続き5大癌の中で、最も多い症例です。
特にStageⅡ以降の症例が増加傾向です。
■乳癌
主な診療科は外科です。
化学療法、外科的手術及び術後の内分泌療法を行っています。
■肺癌
主な診療科は、呼吸器内科・外科です。
検査では入院での気管支鏡検査を行っています。
治療は胸腔鏡下手術、StageⅢ、Ⅳや再発に対しては化学療法を行います。
再発患者においては、前年度より増加傾向です。
■肝癌
主な診療科は、消化器内科です。
治療は主に術後の経過観察などを行っています。

再発の症例が多い癌(胃癌、大腸癌、肺癌)に関しては化学療法で複数回入院されている
症例を重複して集計している影響があります。

 

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等成人市中肺炎の重症度別患者数等[TSV:97Bytes]

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 15 12.73 62.07
中等症 131 17.50 82.58
重症 19 19.37 84.32
超重症 8 28.25 88.88
不明      
 市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を言い、一般的な肺炎は、肺実質における急性、感染性の炎症で、細菌やウイルスが肺に感染することでおこります。年齢があがると、要介護度も高くなり、入院中に他疾患の併発や、合併症の悪化をおこす事もあり、重症化しやすくなります。入院後は、早期回復にむけて多職種と連携し治療にあたっています。また、他施設からの紹介患者さんも多く、地域連携室では、早い段階で転院調整を行っています。

 

5.脳梗塞の患者数等脳梗塞のICD10別患者数等[TSV:58Bytes]

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 75 21.61 78.35 29.55
その他 13 27.54 77.31 9.09
 当院で治療を行った脳梗塞のうち、85.2%が発症日から3日以内に治療されており、急性期治療を行っています。脳梗塞の中でもアテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞が多く入院しています。治療後は、早期リハビリテーションを積極的に施行し、合併症の発症を防いでいます。

 

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)診療科別主要手術別患者数等[TSV:5KB]

 

内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 10 12.50 15.90 0.00 75.20  
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 9 - - - -  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 6 - - - -  
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 4 - - - -  
K681 胆嚢外瘻造設術 4 - - - -  
 経尿道的尿管ステント留置術、胃瘻造設術は、高齢の患者さんが多く、合併症を発症しやすいため、入院後に施行する事が多く、経過に注意し早期回復に向け診療にあったています。2位の内シャント又は外シャント設置術では、慢性腎不全に対して、内シャント(橈骨動脈と橈側皮静脈などを吻合して体内でシャントを形成)設置術をおこなっています。

 

精神科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0731 関節内骨折観血的手術(肩,股,膝,肘) 1 - - - -  

 転倒で緊急入院し、上腕骨通顆骨折に対して関節内骨折観血的手術を行っています。術後、状態が安定し、精神科病棟へ転科しています。

消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 2 - - - -  
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 1 - - - -  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 1 - - - -  
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 1 - - - -  
K654 内視鏡的消化管止血術 1 - - - -  
 結腸ポリープに対して、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術手術を行っています。

 

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 57 2.58 2.61 0.00 72.58  
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 22 5.59 16.18 4.55 81.55  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 20 0.80 9.40 15.00 74.65  
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 14 1.57 2.71 7.14 70.07  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 12 0.00 16.58 0.00 69.58  
 狭心症、心筋梗塞に対して経皮的冠動脈ステント留置術、房室ブロック、洞不全症候群に対してペースメーカー移植術を行っています。カテーテル治療は、心臓にメスを入れずに治療が行えるため、短期入院で身体の負担を少なくした治療となっています。

 

小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術(非観血的なもの) 1 - - - -  
 腸重積による腸重積整復術、B群溶連菌感染母体より出生した新生児に対して、新生児仮死蘇生術を行っています。

 

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 27 2.22 6.48 0.00 68.19  
K6335 鼠径ヘルニア手術 24 0.54 5.63 0.00 73.71  
K617-2 大伏在静脈抜去術 17 0.00 1.00 0.00 71.18  
K672 胆嚢摘出術 14 1.50 28.14 7.14 74.86  
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 11 24.73 36.09 0.00 75.45  
 胆のう炎、胆石症での腹腔鏡下胆囊摘出術、胆嚢摘出術での手術件数が多く、中でも、腹腔鏡による腹腔鏡下胆嚢摘出術では、腹壁をほとんど損傷せずに行われ、術後の疼痛が軽く、入院期間も短縮でき、患者さんの負担がかからない手術になります。鼠径ヘルニア手術は、鼠径ヘルニアで、お腹の中にある腹膜や腸の一部が、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる状態で、脱腸とも言われます。大伏在静脈抜去術は下肢静脈瘤で女性に多い疾患になります。結腸癌に対しての手術患者の平均年齢は75.5歳と高齢者であるため、合併症疾患や術後の経過観察で入院が長期化傾向ですが、多職種で連携して、患者さんの早期回復ができるよう診療にあたっています。

 

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 64 2.48 34.41 60.94 82.63  
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 29 2.93 27.17 72.41 83.76  
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 24 4.71 29.50 4.17 67.42  
K0731 関節内骨折観血的手術(肩,股,膝,肘) 18 2.67 28.11 27.78 77.61  
K080-31 肩腱板断裂手術(簡単) 18 2.06 34.61 11.11 71.89  
 転倒による、大腿骨頚部骨折での、骨折観血的手術、人工骨頭挿入術を多く行っています。術後は、早期にリハビリテーションを行い、回復に努めています。退院後は、東部地域への医療機関、各施設への転院患者が多くなっています。

 

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0003ロ 創傷処理(筋肉、臓器に達するもの)(長径10cm以上)(その他のもの) 1 - - - -  
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 1 - - - -  
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) 1 - - - -  
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) 1 - - - -  
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 1 - - - -  

 結合組織での腫瘍や脂肪腫での手術を行っています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 17 0.29 19.71 17.65 81.94  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 2 - - - -  
K0003ロ 創傷処理(筋肉、臓器に達するもの)(長径10cm以上)(その他のもの) 1 - - - -  
K145 穿頭脳室ドレナージ術 1 - - - -  
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) 1 - - - -  
 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、頭蓋内損傷患者であり、多くは、安芸地域の診療所からの紹介患者になります。高齢者が多く術後は、合併症での治療日数が長期化傾向ではありますが、早期退院が出来るよう診療しています。

 

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K861 子宮内膜掻爬術 3 - - - -  
K867-3 子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む) 3 - - - -  
K867 子宮頸部(腟部)切除術 2 - - - -  
K860-2 腟断端挙上術(腟式、腹式) 1 - - - -  
K877 子宮全摘術 1 - - - -  
 子宮体癌の疑いに対して子宮内膜掻爬術、子宮頚部高度異形成に対して子宮頸部(膣部)切除術を行っています。

 

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 75 1.16 6.28 0.00 77.23  
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) 2 - - - -  
 白内障での水晶体再建術は昨年度より増加しています。平均年齢は77.2歳であり、80歳以上の女性が多い傾向になっています。

 

耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 2 - - - -  
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 2 - - - -  
K3892 喉頭・声帯ポリープ切除術(直接喉頭鏡又はファイバースコープによるもの) 2 - - - -  
K2861 外耳道異物除去術(単純) 1 - - - -  
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 1 - - - -  
 慢性副鼻腔炎に対して、内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術)、扁桃炎に対して、口蓋扁桃手術(摘出)、声帯ポリープに対して、喉頭・声帯ポリープ切除術(直接喉頭鏡又はファイバースコピーによるもの)を行っています。

 

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 6 - - - -  
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 3 - - - -  
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 2 - - - -  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 2 - - - -  
K797 膀胱内凝血除去術 1 - - - -  
 透析シャント閉塞に対して経皮的シャント拡張術・血栓除去術を行い、慢性腎不全に対して、内シャント又は外シャント設置術を行っています。

 

呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 3 - - - -  
K144 体外式脊椎固定術 1 - - - -  
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) 1 - - - -  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 1 - - - -  
 悪性腫瘍や、経口摂取が困難な場合に、中心静脈注射用埋込型カテーテル設置(四肢)を行っています。

 

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)その他[TSV:309Bytes]

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0
異なる 19 0.66
180010 敗血症 同一 13 0.45
異なる 18 0.63
180035 その他の真菌感染症 同一 2 0.07
異なる 5 0.17
180040 手術・処置等の合併症 同一 12 0.42
異なる 1 0.03
 播種性血管内凝固症候群は、入院後に発症しています。特に、敗血症、肺炎、心不全などで入院後、重篤な感染をおこし発症しています。敗血症は、敗血症での入院は13件、他疾患で入院後敗血症の発症は18件と前年度と比べ増加しています。主に、肺炎や腎疾患から感染を発症する場合が多く、早期治療にあたっています。手術・処置等の合併症では、手術後の感染症、透析シャント閉塞での入院になります。
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