令和元年度 あき総合病院 病院指標の公表

公開日 2020年09月29日

令和元年度 あき総合 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数qi01_age_series[TSV:35Bytes]

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 90 27 31 44 103 154 363 783 912 365
 全体の平均年齢は71.8歳であり、60歳以上は全体の82.4%と高齢患者が多く入院しています。また、前年度と比べ20~30代での産褥期疾患が増加しています。
 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)qi02_clinical_departments_top5[TSV:7KB]

内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 80 34.74 20.84 13.75 85.20  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 42 25.83 17.71 16.67 83.86  
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 42 14.14 12.58 11.90 80.62  
100380xxxxxxxx 体液量減少症 27 23.33 9.13 7.41 78.63  
060060xx99x30x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 19 3.53 7.31 5.26 80.00  
 内科では、平均年齢が78.2歳であり、約5割が介護施設からの緊急入院です。呼吸器系疾患が多く、心不全は前年度に比べ約2倍増えています。最も多い疾患は誤嚥性肺炎であり、高齢者が多く嚥下機能の低下や再燃防止に注意していきながら早期回復に向け、口腔ケアの活動やリハビリテーションの実施にあたっています。また、患者様に携わる様々な専門職が集まり、病状把握や今後の方針についてカンファレンスの充実や転院調整、在宅療養含めて外部とも情報共有をとり連携しながら早期退院に向け取り組んでいます。
 
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060060xx99x00x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 11.21 - -  
06007xxx99000x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 11.51 - -  
060090xx02xxxx 胃の良性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 その他のポリープ・粘膜切除術等 - - 6.89 - -  
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし - - 3.02 - -  
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 7.42 - -  
 
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 162 3.15 3.01 1.23 73.14  
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 54 4.43 4.40 1.85 73.57  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 42 17.62 17.71 7.14 85.40  
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 2.91 3.15 0.00 73.23  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 20.17 20.84 11.11 87.39  
 循環器科では、平均年齢が77.6歳であり、前年度同様、心臓カテーテル検査、手術(経皮的冠動脈形成術、経皮的冠動脈ステント留置術)での予定入院が多くを占めています。神経系や精神疾患の合併や他疾患発症での治療により在院日数が長期化する場合もありますが、他科医師や多職種の連携により早期回復にあたっています。
 
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 8.05 6.17 0.00 0.00  
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 5.69 - -  
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし - - 6.19 - -  
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし - - 5.39 - -  
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし - - 11.16 - -  
 小児科では、新生児疾患(帝切児症候群)が多く入院しています。前年度と比べ肺炎での入院患者が増えています。
 
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 32 4.31 4.85 0.00 71.25  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 12.86 8.89 4.76 78.67  
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 13 13.54 12.55 7.69 74.62  
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 11 2.00 2.78 0.00 77.18  
060130xx97000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) その他の手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 18.09 11.31 0.00 73.00  
 外科では、平均年齢が72.3歳であり、鼠径ヘルニアは70代、80代の男性が多く入院しています。前年度と比べ蜂窩織炎での緊急入院が増加しております。イレウス(腸閉塞)での平均在院日数が長くなっているのは、高齢者の入院が多く、併存症や入院後発症する疾患での治療や回復に時間を要し長期化する傾向にあります。
 
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 109 35.29 25.94 68.81 84.40  
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 40 31.60 19.40 45.00 83.05  
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 22 39.59 17.74 0.00 68.32  
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 17 16.47 5.54 5.88 69.35  
160990xx99x0xx 多部位外傷 手術なし 手術・処置等2なし - - 17.22 - -  
 整形外科では、平均年齢は75.8歳であり、前年度同様、転倒による股関節大腿近位骨折での緊急入院が多いです。全体的に在院日数が長くなっている要因として、糖尿病や心疾患などの合併症治療後に手術施行する場合、入院中に他疾患発症で在院日数が長期化する場合、転院調整や施設リターンへ向け回復に時間がかかってしまう場合等がありますが、患者様に携わる様々な専門職が集まり、病状把握や今後の方針についてカンファレンスの充実や転院調整、在宅療養含めて外部とも情報共有をとり連携しながら早期退院に向け取り組んでいます。また、術後状態が安定すれば地域包括ケア病棟へ転棟後、他医療機関へ転院する事も多いです。
 
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし - - 4.67 - -  
070570xx010xxx 瘢痕拘縮 瘢痕拘縮形成手術 手術・処置等1なし - - 5.81 - -  
100100xx97x1xx 糖尿病足病変 手術あり 手術・処置等2あり - - 48.04 - -  
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし - - 3.10 - -  
050170xx9720xx 閉塞性動脈疾患 その他の手術あり 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし - - 36.93 - -  
 
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 26 16.92 16.13 34.62 71.35  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 21.00 18.81 80.00 73.53  
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 13 17.15 16.16 30.77 75.46  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 6.00 7.34 0.00 73.64  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 9.67 - -  
 脳神経外科では、平均年齢は75.2歳であり、前年度同様、1位は脳梗塞での緊急入院です。90歳代の女性の入院も多く、退院後は他病院への転院や施設や老人ホームへの入所であり、脳卒中連携パスを利用したり、受入側の担当者様との連携強化を行っていき早期退院が出来るよう努めています。2番目に多い脳内出血では退院後はリハビリ目的での転院がほとんどであり、安芸医療圏以外への転院も多くなっています。
 
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx03x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮内膜掻爬術 手術・処置等2なし - - 2.56 - -  
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし - - 19.06 - -  
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし - - 3.13 - -  
120150xx99xxxx 妊娠早期の出血 手術なし - - 11.57 - -  
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし - - 11.79 - -  
 
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 57 7.39 5.09 0.00 76.54  
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 37 4.49 2.78 5.41 74.35  
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - - 3.08 - -  
020180xx97x0x1 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2なし両眼 - - 12.73 - -  
020370xx99xxxx 視神経の疾患 手術なし - - 10.85 - -  
 眼科では、平均年齢が75.0歳であり、特に70歳代女性が多く入院しています。1位は白内障に対する手術
になり、後期高齢者が多く併存症治療で在院日数が長くなる場合もあります。
 
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 12 6.75 5.45 8.33 47.83  
030428xxxxxxxx 突発性難聴 - - 8.93 - -  
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし - - 9.13 - -  
030380xxxxxxxx 鼻出血 - - 5.42 - -  
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 6.80 - -  
 耳鼻咽喉科では、平均年齢が60.8歳であり、扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、突発性難聴での入院になり若年層での男性患者も多い傾向にあります。現在2名の常勤医師で診療を行っております。
 
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし - - 12.55 - -  
050170xx99001x 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病あり - - 19.11 - -  
               
               
               
 
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 14 2.00 2.49 0 71.14  
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし - - 12.58 - -  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 8.48 - -  
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 11.67 - -  
110290xx99x00x 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 13.55 - -  
 泌尿器科では、平均年齢が72.8歳であり、9割は男性であり前立腺生検目的での入院が多いです。透析も行っており、他疾患で入院中の患者さんにも対応しています。
 
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし - - 3.34 - -  
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 20.84 - -  
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし - - 14.62 - -  
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病あり - - 16.87 - -  
040170xxxxxx0x 抗酸菌関連疾患(肺結核以外) 副傷病なし - - 10.27 - -  
 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数qi03_uicc_type[TSV:122Bytes]

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 2 1 3 22 4 4 1 8
大腸癌 2 10 24 17 15 9 1 6,8
乳癌 9 3 2 4 2 6 1 8
肺癌 0 1 6 9 14 2 1 8
肝癌 0 0 1 2 5 2 1 6,8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

■胃癌
 主な診療科は、消化器内科、外科です。早期癌では内視鏡的手術、StageⅢ、Ⅳや再発に対しては化学療法を行います。外科的手術も行います。がんの初発患者が、前年度より4倍増えています。
■大腸癌
 主な診療科は消化器内科、外科です。治療は、外科的手術、StageⅢ、Ⅳや再発に対しては化学療法を行います。上皮内癌に対しては内視鏡的治療も実施しています。特にStageⅡ以降の症例が増加傾向です。
■乳癌
 主な診療科は外科です。化学療法、外科的手術及び術後の内分泌療法を行っています。全体的前年度年度より約2倍増えています。特にStageⅠの症例が増加傾向です。
■肺癌
 主な診療科は、呼吸器内科・外科です。検査では入院での気管支鏡検査を行っています。治療は胸腔鏡下手術、化学療法を行っています。全体的に前年度の4倍に増加しています。特にStageⅢ、Ⅳの症例が増加しています。
 

成人市中肺炎の重症度別患者数等qi04_com_acquired[TSV:104Bytes]

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 8.91 55.27
中等症 60 14.40 79.92
重症 19 22.26 82.37
超重症 4 20.75 86.75
不明 0 0.00 0.00
 市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を言い、一般的な肺炎は、肺実質における急性、感染性の炎症で細菌やウイルスが肺に感染することでおこります。年齢があがると、要介護度も高くなり、入院中に他疾患の併発や、合併症の悪化をおこす事もあり、重症化しやすくなります。家庭からの入院に次いで施設からも多く男性が多い傾向にあります。平均在院日数は前年度に比べ短縮しており、早期回復にむけて多職種と連携しながら、在宅療養含めて外部とも情報共有をとり早期退院に向け取り組んでいます。
 

脳梗塞の患者数等qi05_ci_icd10[TSV:58Bytes]

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 90 79.58 77.13 41.18
その他 12 22.00 75.83 3.92
 70~80代の男性が多く、当院で治療を行った脳梗塞のうち、88.2%が発症日から3日以内に治療されており、急性期治療を行っています。脳梗塞の中でもアテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞が多いが、心原性脳塞栓症は前年度と比べ増加しています。転院率や施設入所やリターン患者も昨年度より増加しており、脳卒中連携パスを使用し、地域連携機関との連携を図り、早期退院にあたっています。在院日数長期化の要因としては、入院中の他疾患発症での治療が多かった事や、高齢者による状態回復に時間を要してしまったことが影響しています。
 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)qi06_ope_days_top5[TSV:4KB]

内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -  
K797 膀胱内凝血除去術 - - - - -  
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) - - - - -  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -  
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) - - - - -  
 
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - - - - -  
K6534 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(その他) - - - - -  
               
               
               
 
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 42 3.45 6.33 2.38 76.19  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 17 0.00 9.35 0.00 70.00  
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 13 1.69 2.54 15.38 74.69  
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 13 4.77 15.00 7.69 83.69  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) - - - - -  
 狭心症、心筋梗塞に対して経皮的冠動脈ステント留置術を行っています。ペースメーカー移植術(経静脈電極)は前年度より増加しています。カテーテル治療は、心臓にメスを入れずに治療が行えるため、短期入院で身体の負担を少なくした治療となっています。前年度と比べ、術後日数が短縮しており早期退院しています。
 
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 32 0.69 2.63 0.00 71.25  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 17 8.82 10.71 0.00 67.47  
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 15 3.07 15.47 0.00 71.27  
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 13 8.62 55.31 7.69 78.54  
K617-2 大伏在静脈抜去術 10 0.00 1.00 0.00 77.10  
 前年度に比べ悪性腫瘍に対する抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置手術が前年度より増加しています。平成30年3月に地域がん診療病院に承認され地域の中心的役割を担っており前年度より悪性腫瘍による入院が多くなっています。腹腔鏡下胆嚢摘出術での平均術前日数が長くなっているのは、内科系での入院中に疾患発症し手術施行の為です。
 
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 84 2.69 33.70 64.29 83.95  
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 37 2.97 37.41 62.16 84.16  
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 31 4.94 27.26 6.45 69.10  
K080-31 肩腱板断裂手術(簡単) 24 3.21 36.46 0.00 67.67  
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 14 2.29 28.21 14.29 72.86  
 転倒による、大腿骨頚部骨折での、骨折観血的手術、人工骨頭挿入術を多く行っており年々増加し、退院先も東部地域以外への転院や施設入所も増えてきています。術後状態が安定したら早期回復を目指し地域包括ケア病棟へ転棟後リハビリを実施し転院する事が多く、入院時より早い段階で家族の聞き取りや病棟カンファレンスの充実を図り、他医療機関との調整も頻回に行いながら早期退院を目指しています。
 
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -  
K013-22 全層植皮術(25cm2以上100cm2未満) - - - - -  
K0841 四肢切断術(上腕,前腕,手,大腿,下腿,足) - - - - -  
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -  
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -  
 
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -  
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -  
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -  
K1742 水頭症手術(シャント手術) - - - - -  
 
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K861 子宮内膜掻爬術 - - - - -  
K867 子宮頸部(腟部)切除術 - - - - -  
K877 子宮全摘術 - - - - -  
K909-2 子宮内容除去術(不全流産) - - - - -  
K863-3 子宮鏡下子宮内膜焼灼術 - - - - -  
 
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 93 0.78 4.49 1.08 75.59  
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) - - - - -  
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき)) - - - - -  
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -  
               
 白内障に対しての水晶体再建術が前年度より増加しています。57.1%が紹介患者になります。70~80歳代の女性が多い傾向になっています。
 
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -  
K3892 喉頭・声帯ポリープ切除術(直接喉頭鏡又はファイバースコープによるもの) - - - - -  
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -  
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) - - - - -  
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - -  
 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)qi07_dic_rate[TSV:311Bytes]

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 2 0.07
異なる 12 0.42
180010 敗血症 同一 13 0.45
異なる 10 0.35
180035 その他の真菌感染症 同一 1 0.03
異なる 6 0.21
180040 手術・処置等の合併症 同一 6 0.21
異なる 0 0.00
 種性血管内凝固(MDC6:130100)、敗血症(MDC6:180010)、その他の真菌症(MDC6:180035)、手術・術後の合併症(MDC6:180040)について、入院時病名(MDC6)の同一性の有無を区別して症例数と発生率を表示しております。

【130100:播種性血管内凝固】
 前年度に比べ減少傾向であるが、腎尿路疾患による敗血症から発症する患者が多く、80~90歳代がほとんどであり、食事摂取困難や他疾患を発症し悪化する場合が多くなっております。
【180010:敗血症】
 前年度に比べ増加しており、特に男性が多く、尿路感染、肺炎からの敗血症発症です。また施設からの入院患者の場合はリターンを希望される場合が多く、受け入れ先の条件迄の状態回復に時間がかかり、他病院への転院になる場合もある為、在院日数が長くなる傾向ではあるが早期退院に向け他職種で治療にあたっています。
【180035:その他の真菌感染症】
 併存症に呼吸器系疾患、腎尿路疾患がある患者に発症する場合が多く、平均年齢が83.3歳と高齢であり前年度より増加しています。
【180040:手術・処置等の合併症】
 特に男性が多く、手術時に体内に挿入された固定材の合併症や透析シャント閉塞になります。事前に患者さん、家族に説明・同意をとり再発防止に努めています。
 
更新履歴
2020.9.24
令和元年度病院指標公表

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