平成１０年工業統計調査結果(確報)
　　　　　　
　　　　−製造品出荷額等は、６，５６８億円で３年連続の減−

＜概要＞
　平成１０年１２月３１日現在で実施した工業統計調査（通商産業省所管指定第１０号）の結果の概要は次のとおりです。
　なお、調査結果は、従業者４人以上の事業所について集計したものです。

１．事業所数　

　事業所数は、１，８９３事業所で前年に比べ１４３事業所増加（８．２％）した。

　産業部門別（第１表）にみると、生活関連・その他の産業が９４５事業所（構成比４９．９％）、基礎素材型産業が７０４事業所（同３７．２％）　、加工組立型産業が２４４事業所　（同１２．９％）で、前年に比べ各産業部門とも増加した。

　業種別 (第１表）にみると、事業所数の上位５業種は、「食料品」３９９事業所（構成比２１．１％）、「木材・木製品」２０８事業所（同１１．０％）、「衣服」２０７事業所 （同１０．９％）、「窯業 ・土石製品」１７７事業所（同９．４％）、「金属製品」１６１事業所（同８．５％）の順で、これらで全体の６０．９％を占めている。

　従業者規模別（第２表）にみると、「４〜９人」が１，０１１事業所（構成比５３．４％）で最も多く、「４〜２９人」の規模の事業所数で全体の８６．１％を占めている。市郡別（第３表）にみると、高知市５５２事業所（構成比２９．２％）で、高知市で全体のおよそ３割を占めている。

２．従業者数　　　

　従業者数は、３６，７９７人で前年に比べ３６９人（１．０％）増加した。

　産業部門別（第１表）にみると、生活関連・その他の産業が１６，８０２人（構成比４５．７％）、基礎素材型産業が１１，４００人（同３０．９％）、加工組立型産業が８，５９５人（同２３．４％）で、前年に比べてそれぞれ７４２人（４．６％）増、１０５人（△ ０．９％）減、２６８人（△３．０％）減となった。

　業種別（第１表）にみると、従業者数は「食料品」６，７３０人（構成比１８．３％）、「衣服」４，４３６人（同１２．１％）、「一般機械」３，９５７人（同１０．８）「電気機械」３，８６４人（同１０．５％）の順で上位を占め、前年に比べ増加したのは　「食料品」９８４人（１７．１％）増、「出版・印刷」 ９９人（５．７％）増などであり、減少したのは「電気機械」３８２人（△９．０％）減、「衣服」３１７人（△６．７％）減などである。

　従業者規模別（第２表）にみると、「１００人以上」が９，２５５人（構成比２５．２％）で最も多く、前年に比べて「４〜９人」が６７６人（１２．７％）、「１０〜１９人」が２４９人（４．４％）増加したほかは、すべての規模で減少した。

　市郡別（第３表）にみると、高知市が１１，３６２人（構成比３０．９％）で、高知市で全体のおよそ３割を占めている。前年に比べ減少したのは、南国市が１７１人（△３．８％）減、高岡郡が３３８人（△８．２％）減などである。

３　製造品出荷額等　

　製造品出荷額等は、６５６，８０３百万円で前年に比べ８，３８８百万円（△１．３　％）減少した。

　産業部門別（第１表）にみると、基礎素材型産業が２３９，４８０百万円（構成比３６．６％）、加工組立型産業が２２９，３８８百万円（同３４．９％）、生活関連・その他の産業が１８７，１７１百万円（同２８．５％）で、前年に比べ加工組立型産業で９，０４７百万円（△３．８％）減、基礎素材型産業で１４，２７５百万円（△５．６　％）減となった。

　業種別（第１表）にみると、「電気機械」１１３，６１４百万円（構成比１７．３％）、「窯業 ・土石製品」８４，３９８百万円（同１２，８％）、「一般機械」７８，３０８百万円（同１１．９％）の順で上位を占め、前年 に比べ増加したのは、「食料品」１２，２９６百万円（１８．６％）増、「輸送機械」４，２３５百万円（１３．４％）　増などで、減少したのは、「木材 ・木製品」７，３１２百万円（△１５．８％）減、「一般機械」８，５５９百万円（△９．９％）減などである。

　従業者規模別（第２表）にみると、「１００人以上」が２８５，８３１百万円（構成比４３．５％）ともっとも多く、前年に比べ１１，４４２百万円（△３．８％）減となっている。

　市郡別（第３表）にみると、高知市２１０，５１６百万円（構成比３２．１％）、香美郡１０１，７３０百万円（同１５．５％）、南国市８６，３９０百万円（同１３．２％）で、この３市郡で全体の６０．７％を占めている。

　前年に比べ増加したのは、吾川郡が１，６０１百万円（３．５％）増など６市郡で、減少したのは、安芸郡が２，１７４百万円（△１０．６％）減など１０市郡である。