すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第46週)

公開日 2017年11月22日

(第46週:11月13日から11月19日)

★ インフルエンザ予防接種について!
 中央東でインフルエンザA型の患者1名の報告がありました。
 季節性インフルエンザは、その年により流行の程度に差がありますが、例年11月頃から患者が増え始め、12月から3月頃にかけて流行します。インフルエンザワクチンには、インフルエンザウイルスに感染した場合に発症を一定程度抑える効果や重症化を予防する効果が認められており、ワクチンを接種してから抗体ができて予防効果が発現するためには、およそ2週間かかると言われています。予防対策の1つとして予防接種をご検討下さい。

★ お知らせ!
◆ 
感染性胃腸炎に気を付けて!

 定点医療機関当たりの報告数は第45週の3.83から第46週では3.80と横ばいです。県全域から報告があり、中央西で急減、高知市で減少していますが、須崎で急増、中央東、安芸で増加しています。
 定点医療機関からのホット情報ではノロウイルスが6例、細菌のカンピロバクター属菌を原因とする胃腸炎5例(第45週の報告を含む)、その他に感染性胃腸炎としての報告もあります。
 病原体検出情報では第45週に幡多から搬入された検体でNorovirus GII NTが1例検出されています。
 また、学校等欠席者・感染症情報システム※でも15例の報告があることから引き続き注意が必要です。
 ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。嘔吐、下痢が主症状ですが、その他、発熱、腹痛などの症状があります。特に、乳幼児や高齢者、体力の低下している方は、下痢、嘔吐などで脱水症状を起こすことがありますので、早めに医療機関を受診してください。通常は1週間以内に回復しますが、症状消失後も1週間程度、長いときには1ヶ月程度ウイルスの排出が続くことがあります。保育園や幼稚園、学校や社会福祉施設など集団生活の場で大規模な流行となることもあり注意が必要です。
 予防対策のため、帰宅時や調理前・食事前、トイレの後に石けんでよく手を洗いましょう。また、感染した人の便やおう吐物には、直接触れないようにし、次亜塩素酸ナトリウムまたは、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の使用方法を確認したうえで使用し処理しましょう。(使い捨ての手袋やキッチンペーパーなどを使って処理しましょう。)また、 調理をする場合は、十分加熱しましょう。

   ●厚生労働省 「ノロウイルスに関するQ&A」
    
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
  ●衛生研究所 「高知県ノロウイルス対策マニュアル」
    
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/norovirus.html



 つつが虫病に気を付けて!
 
第46週につつが虫病の発生届けが2例ありました。平成29年にはいって合計3例の報告になっています。
 高知県の過去5年の報告数は、平成28年4人、平成27年0人、平成26年3人、平成25年3人、平成24年8人となっています。また、報告された患者の80%が60歳以上となっています。
 つつが虫病は、病原体(つつが虫病リケッチア)をもったダニの一種であるツツガムシの幼虫(大きさ:0.5mm程度)に刺されることで感染します。発生時期は、春~初夏及び晩秋~冬ですが、高知県では主に晩秋~冬に発生が多く、報告は中央東福祉保健所管内が90%以上となっています。
 ツツガムシは日本紅斑熱の原因となるマダニと同じく、野山や畑、草むらなど野外のいろいろなところに生息しています。その全てが病原体を持っているわけではなく、ヒトは病原体を持ったツツガムシに刺されることによって感染します。
 主な症状は、ツツガムシに刺された後、5日から14日程度で発症し、高熱(38~40度)や全身倦怠感、頭痛、悪寒を伴い、赤い発疹が現れます。皮膚の柔らかい隠れた部分にツツガムシに刺された後の刺し口が多くみられます。この「高熱・発疹・刺し口」の3つの症状が日本紅斑熱と同じ特徴です。人から人への感染はありませんが、治療が遅れると症状が悪化し、重症化する可能性もあります。もしもと思った時は、早めに受診しましょう。
 予防対策は、「ツツガムシに刺されない」ことが重要です。屋外に生息するダニなので、レジャーや農作業等で野山や草むらに入る時には肌の露出を少なくするなどマダニ予防と同じ対策を心がけましょう。


 ※ 学校等欠席者・感染症情報システム:県内小中高等学校における疾病別患者数情報システム

☆野外活動の際にはマダニに注意!

 第46週にSFTS(重傷熱性血小板減少症候群)の発生届けが1例ありました。
 
日本紅斑熱やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は比較的大型(吸血前で3~4mm)のマダニが媒介する感染症です。

 「マダニに咬まれないこと」がとても重要です。
 マダニは野山、草地、畑、河川敷などに広く生息しています。屋外でキャンプ、ハイキングなどのレジャーや農作業をする場合には次のことに注意しましょう。(全てのマダニが病原体を持っているわけではありません)
 ●長袖・長ズボン・長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
 ●マダニに対する虫除け剤(有効成分:ディ-トあるいはイカリジン)を活用しましょう。
 ●地面に直接座ったりしないよう、敷物を使用しましょう。
 ●活動後は体や衣服をはたき、帰宅後にはすぐに入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。

発熱等の症状が出たとき

 野山に入ってからしばらくして(数日~数週間程度)発熱等の症状が出た場合、医療機関を受診して下さい。受診の際、発症前に野山に立ち入ったこと(ダニに咬まれたこと)を申し出て下さい。
 また、このたび
発熱・衰弱等に加え血小板減少等の所見が見られた飼育ネコ及び飼育イヌの血液・ふん便からSFTSウイルスが検出された事例並びに、体調不良のネコからの咬傷歴があるヒトがSFTSを発症し死亡した事例が確認されました。これらの事例は稀な事例ではありますが、イヌやネコの体液等からヒトが感染することも否定できないので、体調不良の動物に接触した後、発熱等の症状が出た時には医療機関を受診して下さい。その際には、動物との接触歴についても申し出て下さい。

 ●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

 ●高知県衛生研究所 ダニが媒介する感染症及び注意喚起パンフレット
 http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2015111600016.html

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★ 県内での感染症発生状況!

定点把握感染症 (上位疾患)

46週 (11月13日~11月19日)

疾 病 名

推 移

定点当たり報告数

県 内 の 傾 向

感染性胃腸炎

3.80

中央西で急減、高知市で減少していますが、須崎で急増、中央東、安芸で増加しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

1.30

須崎で急減、高知市で減少していますが、中央西で急増、安芸、幡多、中央東で増加しています。

RSウイルス感染症

1.17

高知市で減少していますが、中央東、幡多で増加しています。

手足口病

0.67

高知市で減少していますが、安芸、中央東で急増しています。

ヘルパンギーナ

0.33

安芸、高知市で急減、県全域で減少していますが、中央東で急増しています。

:急増 :増加 :横ばい :減少 :急減

 


 ★ 地域別感染症発生状況

 第46週
2017_46map


★ 気を付けて!
感染性胃腸炎 第46週:3.80 (注意報値:12.00 警報値:20.00 )
 定点医療機関からの報告数は定点当たり3.80(前週:3.83)と横ばいです。中央西0.67(前週:2.67)で急減、高知市2.91(前週:4.09)で減少していますが、須崎0.50(前週:0.00)で急増、中央東4.57(前週:2.86)安芸4.00(前週:3.00)で増加しています。

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 ※グラフの途切れについて
  H27-H28年は第53週まであるため、グラフ横軸に第53週を挿入しています。
  そのため、H26-H27 年とH28-H29のグラフ第52週~第1週間に途切れが生じています。


病原体検出情報
前週以前に搬入
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★全数把握感染症
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 高知県感染症発生動向調査(週報)ダウンロード

◆ 第46週週報
◆ 過去の週報・月報は「感染症情報(週報・月報)」のページからダウンロードいただけます。
◆ 高知県の流行発生注意報・警報基準値

 

連絡先

高知県 健康政策部 衛生研究所
住所: 〒780-0850 高知市丸ノ内2丁目4番1号 保健衛生総合庁舎
電話: 総務企画課 088-821-4960
保健科学課 088-821-4963
生活科学課 088-821-4964
ファックス: 088-872-6324
メール: 130120@ken.pref.kochi.lg.jp

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