高知県の動物愛護の取組について

公開日 2017年09月22日

 

高知県の動物愛護行政の取組に対して、「全国最悪」とか「100%即日殺処分」といったご指摘をいただくことがあります。しかし、それは誤解で、高知県では以下の3点の取組を進めており、その結果犬猫の収容数及び殺処分数は大幅に減少してきています。

その結果の最新データと併せて、昨年度の取組を中心にご説明させていただきます。

   1 小動物管理センターに入ってくる犬や猫を減らす取組

2 小動物管理センターの収容力自体を上げる取組

3 収容された犬や猫をできるだけ多く譲渡する取組

 

1 小動物管理センターに入ってくる犬や猫を減らす取組について

   (1) メス猫不妊手術推進事業の実施

高知県では、猫の繁殖や飼い主のいない猫の増加を抑えるため、平成26年度からメス猫の不妊手術費の一部を負担する事業を実施しています。不妊手術は、繁殖のための争いや望まない妊娠を予防できるだけでなく、病気の予防やストレスの軽減にもなります。

平成26年度からの3年間で、計1,728匹の手術負担をしました。平成29年度からは予算を増額し、年間の助成対象をこれまでの1.5倍にあたる900匹としています。

まだ不妊手術を実施していないメス猫がおられましたら、福祉保健所にご相談いただき、是非積極的に手術を実施していただきたいと思います。

 

メス猫不妊手術推進事業

 

(2) 飼い主のいない犬猫対策

人がペットから受ける恩恵には様々なものがありますが、決してそれらは人にとって都合のいい時だけ与えてもらえばいいというものではなく、恩恵を受ける反面、終生そのペットを飼い続けて面倒をみるという責任が生じています。しかしながら、センターに保護される犬の中には、以前には人に飼われていたと思えるような人に慣れた犬や首輪が付いている犬がいるのが実状です。

そこで、終生飼養の徹底をはじめ、猫の室内飼養、犬猫の不妊・去勢、飼い主の明示などについて、県や市町村の広報誌等で啓発を行っています。また、動物愛護推進員の方には、子どもの頃から命を大切にする気持ちや思いやりの心をはぐくんでもらうため、県下各地の小学校で動物愛護教室を行っていただいています。さらに、毎年動物愛護週間には、その関連行事として、動物愛護のつどいや動物愛護絵画展の開催、動物愛護に関する講演会を実施するなどして、動物愛護の啓発活動を実施しています。

 

(3) 引取り拒否

ア 法令に基づく引取り拒否

何らかの事情により飼えなくなったということで、犬や猫の引取りを依頼されることがありますが、動物の愛護及び管理に関する法律に基づき、飼養者から動物を容易に引き取らず終生飼い続けることを促すとともに、新たな飼養者を見つける努力をしてもらうよう説諭して、飼い犬、飼い猫の引取り抑制を図っています。

イ 市町村の定点回収廃止

前は、各市町村の窓口で犬や猫を飼養者から引き取っていましたが、これ廃止し引取りは原則として各福祉保健所及びセンターのみとして、引取りを求める飼養者に対して強く説諭するようにしています。

 

飼い犬・飼い猫の引取りについて

 

 

2 小動物管理センターの収容力自体を上げる取組について

 小動物管理センターは、当時の社会情勢から犬の殺処分を前提として昭和56年に建設された施設であり、最近建てられた他の都道府県の施設と比較すると狭隘な施設になっています。

 そうした条件の中で、殺処分ゼロを目指して平成26年度には猫舎を設置して譲渡を開始し、平成28年度には犬舎を新たに5つ設置して収容数を増やしました。

 また、十分な公募期間を確保するよう、センターでは係留が可能な倉庫や廊下など利用できるところは利用するなどして可能な限り長く飼うよう取り組んでいます。そのため、センターは満杯状態なうえ、本来は一時係留するための保健所の施設にも、想定頭数を超える犬が収容されている状況です。

 犬を収容するにあたっては、犬同士が喧嘩しないよう相性等をみながら配置を考え、時には犬舎間を移動させるなどしてできるだけ犬がストレスを感じないように配慮しています。

 しかし、収容数が多くなりすぎるとこうした取組にも限界があり、実際、住民の方からの不安の声や苦情を受けて保護される犬は譲渡を上回るペースで連日のように入ってくることから、やむを得ず殺処分の判断をしなければならない場合が生じています。

   

 

3 収容された犬や猫をできるだけ多く譲渡する取組について

 昨年6月にスタートした譲渡要領に基づく譲渡ボランティアの登録は、残念ながら少ない状況です。ただ、登録していただいたボランティアの方が精力的に活動してくださるおかげで、殺処分数は激減していますし、県としてできる譲渡に対する取組も行っています。

 

(1) 休日譲渡前見学会の開催

譲渡前見学会とは、犬・猫の飼い方講習会と小動物管理センターでの見学会を合わせたものです。ただ、動物の譲渡を受ける際には、その動物とのマッチングを行っていただき、また譲渡を受けることについて家族とよく話しあって、考えていただきたいので、この譲渡前見学会の日にすぐに動物を譲渡することはしていません。

平成28年度からは休日にも開催するようにし、平成29年度からはさらに回数を増やしています。午前中は飼い方講習会、午後からはセンターでの見学会を行っております。

 

(2) 猫の譲渡開始

これから猫を飼いたいと考えておられる方は、小動物管理センターホームページから譲渡の情報をご覧いただき、気になる猫がいた場合には、是非センターまで来て直接ご確認ください。

譲渡される猫は、健康状態の検査や性質判断を行い、家庭動物としての適性が認められた猫を不妊・去勢手術を実施してから譲渡しています。

また、周りに猫を飼いたいと考えている方がおられましたら、譲渡猫の情報をお伝えください。

 

小動物管理センターホームページ

 

(3) 犬・猫の飼い方講習会の開催

県としては、1頭でも多くの犬が新たな飼い主の元で幸せになってくれることを願うところではあるものの、安易な気持ちで飼い始めた結果、センターから譲渡された犬が再び引取られたり保護されるような事態になることは防がなければいけません。

したがって、センターに収容されている動物の譲渡を希望される場合には、まずは犬・猫の飼い方講習会を受講していただき、その後動物の性格等を十分確認してから譲渡を決めていただいています。

講習会は毎月1回開催しており、受講の有効期限は1年間です。譲渡を希望される方は、まずは犬・猫の飼い方講習会に参加していただきますようお願いします。

 

平成29年度 犬・猫の飼い方講習会(中央・中村)

 

高知県における犬猫の収容数及び処分頭数の推移

   以上のようなこれまでの取組により、中央と中村の両センターに入ってくる収容数も処分頭数も大幅に減っています。しかし、減ってきたとはいえ、連日のように収容される保護犬や保護猫はおり、殺処分という苦しい判断をせざるを得ない事態が生じます。

   多くの人にセンターに収容されている犬や猫に注目していただき、1頭でも多くの犬や猫が新たな飼い主の元で幸せに暮らしてくれることを願っています。

   また、他県に比べて圧倒的に少ない譲渡ボランティアにも、多くの人や団体が登録してくださることを期待しています。

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処分、収容グラフaa

 

 

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動物愛護センターの設置

現在の小動物管理センターでは、どうしても取組に限界があることから、高知県も動物愛護行政の拠点となる(仮)動物愛護センターの設置に向けて本格的に検討を行っております。

すでに共同での設置を検討している高知市とは協議を重ねており、設置後は今行っている取組はすべて拡充でき、新たなことにも取り組めるようになる予定です。

平成29年度は、県と市で協議した内容をたたき台にして、基本構想の策定に取り組みます。

 

 

 

 

【 参 考 】

高知県動物愛護管理推進計画について

(1) 高知県動物愛護管理推進計画(計画期間:平成20年度から平成29年度)について

    平成20年4月に制定した高知県動物愛護管理推進計画に、犬・猫の殺処分数を削減する目標を掲げました。

  【目標】平成29年度までに
 犬 : 平成19年度比の50%減(1,694頭→847頭)
      平成23
年度に目標を達成(740頭)

 猫 : 平成19年度比飼い猫50%減(3,088頭→1,544頭)
      所有者不明猫25%減(2,839頭→2,129頭)
      平成24度に目標をほぼ達成
     (飼い猫1,330頭、所有者不明猫2,153頭)

  (2) 第2次高知県動物愛護管理推進計画(計画期間:平成26年度から平成35年度)について

第1次計画の達成状況を踏まえ、平成26年4月に策定した第2次高知県動物愛護管理推進計画に、犬・猫の殺処分数をさらに削減する目標を掲げています。

平成35年度に  犬 平成24年度比35%減(567→368頭)
                          猫  平成24年度比60%減(3,483→1,393頭)

  平成28年度の殺処分数は、犬86頭、猫894頭となっており、減少してきています。

 

連絡先

高知県 健康政策部 食品・衛生課
住所: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号(本庁舎4階)
電話: 食品保健担当 088-823-9672
動物・水道担当 088-823-9673
生活衛生担当 088-823-9671
ファックス: 088-823-9264
メール: 131901@ken.pref.kochi.lg.jp