先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:林業)

試験区分:林業(平成28年度採用)
所属:安芸林業事務所
異動歴:林業環境政策課→現所属

01_林業職員_調査風景

1. 現在の担当業務を教えてください。

 現在、安芸林業事務所の森林土木課に所属しており、主に渓流の浸食防止、土砂の流出防止等の目的で作られる治山ダムや山腹崩壊地の復旧及び崩壊等の予防を行う山腹工事の設計・監督業務を担当しています。

2. なぜ、この職種を志望しましたか?

 私は母方の実家が宿毛市の山間部にあり、毎年帰るたびにしし鍋を食べ、山や川に遊びに行けることを楽しみにしていました。その影響もあり当時から漠然とでしたが、森林に関わることを学びたいと思い始め、大学では林学を学べる学部を専攻し現在に至ります。就職活動の際も森林に関わる仕事をと思い、高知県庁であれば、仕事を通じて職場内外を問わず多くの方と協力しながら地元の森林・林業の発展に携われると考え、この職を志望しました。

3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?

 配属される前は、木材の伐採・搬出・製材・販売等のいわゆる林業の川上から川下に関わる仕事を主にイメージしていましたが、初めての配属先では、森林環境教育の推進、森林ボランティア団体への支援、森林関係の情報誌の発行、森林公園の指定管理業務等の業務を担当することになり、想像以上の仕事の幅広さに驚きました。現在担当している森林土木業務も入庁前はあまり想像していなかった業務の一つで、入庁から4年目が終わろうとしている今も日々勉強の毎日です。

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 一つの工事が完成するまでに多くの工程があり、施工中に降雨により予期しない山腹崩壊が起こるなどのアクシデントもあります。特に初めて受け持った工事は手探りの状態で工事を進めていくため、現場が完成したときには大きな安堵感と達成感を感じました。今の業務を担当させていただいたおかげで、モノができるまでの過程というものをより一層意識できるようになったと感じています。

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

 私は大学時代に林学について学んでいましたが、現在担当している森林土木業務に関する知識はほとんどなく、異動して早々は、打ち合わせや現場で聞いたことのないような用語が飛び交い、内容を十分理解できないままその場が終わるといったこともしばしばありました。そういった時は、帰りの車内や事務所で上司に専門用語や打ち合わせ内容について確認し、整理するようにしています。職場内は何でも相談しやすい雰囲気があり、上司や先輩方に丁寧に教えていただいているおかげで、徐々にですが現場のことが理解できるようになってきています。

6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 森林は、土砂災害の防止、水源の涵養等人々の生活には欠かせない多面的機能を有しており、それらは多くの人が携わり、成り立っているものです。林業職は、様々な人達と協力し、幅広い分野から森林・林業の発展にアプローチできるやりがいのある仕事ですので、林学を学んでいる方、純粋に森林という場所が好きな方、学科等は違うけれど少しでも森林・林業に興味がある方は、ぜひ林業職員として一緒に働きましょう。