先輩職員からのメッセージ(試験区分:水産)
試験区分:水産(平成26年度採用)
所属:高知県水産試験場
異動歴:土佐清水漁業指導所→現職場
1. 現在の担当業務を教えてください。
主な担当業務は、高知県で水揚げされる魚の資源調査と高知県運営情報サイト「高知県漁海況情報システム」にある漁海況速報の発行です。資源調査では、さば類とめじか(マルソウダ)を担当しており、水揚げされた魚の大きさや重さを計測しています。得られたデータから、高知県周辺の資源状態や来遊量の予測も行っています。漁海況速報では、県内の漁況(魚種・漁業種類別の水揚量)、海況(沿岸や観測ブイの水温)情報を週に1度発行しています。
2. なぜ、この職種を志望しましたか?
私は、高知県で生まれ育ちました。高校、大学と進学していくうちに、友人が次々と県外へ移住し、気がつけば高知県に残っているのは少数でした。そこで、初めて高知県の魅力について考え、高知県のことをもっと知りたいと思うようになりました。また、大学で学んだ水産の知識を活かして、高知県のためにできることがあるのではないかと考え、水産技術職を志望しました。
3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?
研究職には、敷居が高いイメージがあり、自分に務まるのかという不安はありました。実際に配属されてから2か月程は、専門用語や機器の扱いなど、自分の知識不足を感じました。それでも、前職の普及員で得た知識などを活かし、自分なりになんとか仕事をこなせるようになったと思っています。採用前は、研究職ということで身構えていましたが、今では、ひとつのことについて研究でき、何より自分の成長を実感できる素晴らしい職だと考えています。
4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?
漁港へ出向いた際、初めのうちは漁業関係者からあまり話しかけられなかったのですが、何回も出向いているうちに、今後の漁模様などについて聞かれることが多くなりました。漁模様や来遊量の予測は難しく、自分なりに出した予測が外れることもありますが、当たったときに、「言うとおりになったねぇ」や「次の予測も楽しみにしちゅうきねぇ」などの言葉をいただける度にやりがいを感じています。
5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?
幸いなことに、前任者が同じ職場で働いており、わからないことがあればすぐに聞くことができました。他県の研究員とも交流する機会があるので、ちょっとした疑問から大きな問題などを議論し、解決できたこともありました。ひとりでは解決が難しいことも上司や先輩、他県の研究者へ相談することで解決の糸口が見つかることが多かったです。また、漁業関係者との雑談の中にも有益な情報があり、人と人とのつながりや情報の共有が、問題解決には大切だと感じております。
6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。
水産試験場の業務は、漁港での魚体測定や調査船での海洋観測、水揚げデータの解析など多岐にわたります。研究は、やればやる程新たな課題が見つかり、とてもやりがいのある仕事です。高知県の水産業に携わりたいという方には是非受験してほしいです。