先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:農芸化学)

試験区分:化学(平成31(令和元)年度採用)
所属:衛生環境研究所
異動歴:なし

先輩職員のある一日
午前
・メールチェック
・河川で採水
・河川や海岸でマイクロプラスチックの採取
・機器分析のための河川水や魚の前処理
午後
・機器分析
(LC/MS/MS,GC/MS/MS,ICP/MS,イオンクロマトグラフなど)
・データ整理
・文献検索
・課内打ち合わせ
(研究の進捗報告や新規研究課題の検討など)

1. 現在の担当業務を教えてください。

 私が現在所属している衛生環境研究所 環境科学課は、大気や水など県内の環境に関する試験検査・研究を行っており、環境保全、大気、水質の3つのチームに分かれています。
 私は環境保全チームに属し、環境(水や土壌、廃棄物)中の農薬や重金属、イオン成分等の調査・分析を担当しています。また、マイクロプラスチックなど今後対策が必要となる項目の測定方法の検討や実態調査を行うなど、日々課題に取り組んでいます。 

2. なぜ、この職種を志望しましたか?

 大学では農芸化学を専攻し、それに関連した仕事に就きたかったためです。また、県庁のインターンシップに参加したことがあり、県職員として働く自分の姿を想像できたことも志望の決め手のひとつです。

3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?

 屋内での作業が多いとイメージしていましたが、実際は山や川での調査も多く、意外にも体力が必要な仕事でした。水質チームの清流調査(住民の方々と一緒に行う高知県独自の水質基準調査)に同行した際には、先輩方の体力や水中の昆虫の知識に驚かされました。
 また、専門性を高めるための研修やセミナーが想像以上に充実していました。入庁前は研究員としてやっていけるか不安でしたが、基礎から応用まで勉強できる機会が多くあるため、不安はなくなりました。 

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 当所でこれまで分析がされていなかった農薬類の一斉分析方法を確立できたことです。機器の使用方法や測定条件、試料の前処理方法など検討することが多く大変手間取った分、達成できたときの喜びはひとしおでした。河川で魚のへい死(突然死)が起きた際に、この農薬の分析を行うことによって、住民の方々の水に対する不安を取り除くことに貢献できていると思います。

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

 分析や測定で困ったときは、文献等を参考に改善策を考え、上司や先輩に相談しています。職場には様々な職種の経験豊富な先輩方がいるため、的確なアドバイスや指導をしていただけます。相談しやすい雰囲気の職場のため、日頃から業務の進捗状況が共有できており、困ったことがあっても素早く解決につなげることができます。

6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 農芸化学という職種は、環境・食品分野において、保健所での許認可・監視指導や研究所での検査・研究など幅広い業務があります。私たちの生活に身近な環境と食品を行政の立場から支える、やりがいのある仕事です。
 高知県の豊かな環境や食に携わりたい方、ぜひ一緒に働きましょう!