先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:林業)

試験区分:林業(平成31(令和元)年度採用)
所属:森づくり推進課
異動歴:中央西林業事務所→現所属

先輩職員のある一日
午前
・メールチェック
・移住促進課との打ち合わせ
・県民の方からのお問合せ
・予算関係資料の作成
午後
・予算関係資料の作成
・市町村からの補助金についての相談対応
・林業大学校との打ち合わせ

1. 現在の担当業務を教えてください。

 林業の新しい担い手の確保、育成に係る業務を担当しています。
 具体的には、他部局の主催する移住相談会や林業に関わる全国規模の就業ガイダンス等への参加、林業に関心のある方に向けた講座「こうちフォレストスクール」の開催を通じて、林業就業を考えている方々の相談対応をしたり、高知県での林業就業をサポートする機関に繋げたりしています。
 また、県立林業大学校の給付金や土佐備長炭等の特用林産業の新規就業者を支援する補助金に関する事務、林業研修機関である「森林研修センター研修館」の運営事務等も担当しています。

2. なぜ、この職種を志望しましたか?

 私は県外出身で、大学も県外で水産学を専攻しており、卒業後は東北の水産食品関係の会社に勤めていました。
 ご縁があって高知県への引っ越しが決まったときに、水産ではないことに取り組んでみようと思ったこと、登山が趣味だったので漠然と山に関わる仕事をしてみたいと思ったことから林業職を志望しました。

3. 実際に仕事をしてみて、この職に対する採用前のイメージと異なりましたか?

 採用時の配属先は林道や治山工事の監督を行う森林土木という業務の担当で、図面を読み込んで工事現場に出向き施工の指示を出す、という仕事をしていました。
 もともと林業は門外漢なので業務内容についても曖昧なイメージしかなかったのですが、まさか現場監督をすることになるとは思っていませんでした。
 一方で、現所属に異動してからはイベントへの参加以外は事務方の仕事が中心で、まったく違う働き方になりました。
 ひとくちに林業といっても関わる人も関わり方も部署によって様々で、思っていたよりもずっと幅広い仕事ができることは、良い意味で予想外でした。

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 森林土木の仕事では、土木に関する知識を自ら学び、現場状況を鑑みながらより良くなるように模索していく過程が苦しくもとても面白いものでした。
 現所属の仕事では相談会や就業ガイダンスに参加しますが、そこには移住や新規就業、転職といった人生の大きな決断を控えている方々が多くいらっしゃいます。
 目の前の方の思いを汲み取り、必要な情報を正確にわかりやすくお伝えし、ベストな選択をするためのお手伝いができたと感じられたときにやりがいを感じています。
 

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

 根拠となる法令等の確認や過去の類似事例の参照は勿論ですが、一人で解決できない事案やスピード感が鍵となる問題に対しては「人に頼る」ことを大事にしています。
 日頃から些細な情報でも先輩や上司とコミュニケーションをとりながら共有し、余裕のある時には人の仕事を手伝うなどして、いざというときに素早く頼れるように心がけています。

6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 県庁というのは面白いところで、異動が多いので転職しなくても多様な仕事が経験できますし、自分の知らないことを勉強する機会もたくさんあります。
 工事関係職や普及職、研究職など、様々な職種に携わりながら仕事の繋がりを感じられるのは、県林業職ならではの魅力です。
 これまで林業を学ばれていた方はもちろん、そうでない方もこれから林業を知るきっかけとして、ぜひ高知県の林業職を目指していただければと思います。