先輩職員からのメッセージ(試験区分:社会福祉(児童福祉))
試験区分:社会福祉(児童福祉)(平成29年度採用)
所属:中央児童相談所
異動歴:なし
午前 |
・療育手帳判定のための知能検査・面接 ・児童の今後の処遇検討のための所内ミーティング ・所内面接室にて一時保護中の児童へ心理検査・面接 |
午後 |
・学校や施設を訪問し、児童と面接 ・家庭訪問をし、家族の状況の確認 ・児童との面接記録の入力 |
1. 現在の担当業務を教えてください。
中央児童相談所の心理支援部に所属し、児童心理司として、児童福祉に関する様々な相談に対応しています。
相談に来られる子供に対して、面接や心理検査を通してのアセスメントや、虐待を受けた子供のケア、療育手帳の判定のための知能検査を行っています。
また、それぞれの家庭の課題への対応、支援の検討を児童福祉司等とチームを組んで行っています。
2. なぜ、この職種を志望しましたか?
大学で臨床心理学部、大学院では臨床心理学研究科に在籍し、心理学について広く学びました。
数ある心理学の中でも家族関係を取り扱う家族心理学に一番関心があり、学習・研究をしてきました。
在学中のボランティアや実習を通じて、子供の支援はもとより子供を支える家族を支援する児童福祉分野に興味を持ち、自分が学んできたことを活かせる職に就きたいと思い、この職を志望しました。
3. 実際に仕事をしてみて、この職に対する採用前のイメージと異なりましたか?
採用前は、主に子供との面接や心理検査をすることが仕事だと思っていましたが、実際には子供との面接だけでは家族の課題は見えず、保護者との関係、医療情報、学校など所属機関での子供の姿等の情報を集めて総合的に判断する必要があります。
そのため、保護者との面接や学校、病院、施設等の関係機関への訪問が多いことに驚きました。
4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?
対応をしてすぐに成果がでる仕事ではなく、思い通りに進まない事の方が多いです。
その中でも担当している子供の状態や家族の関係が徐々に良い方向に変化していることを感じられた時にはとても嬉しい気持ちになり、やりがいを感じられます。
5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?
子供や家族の様子は日々変化するため、予想もできない出来事が起きることが多い職場です。
面接をしていて心を大きく揺さぶられることもあります。
そんな時には上司や先輩に相談をし、話を聞いてもらうようにしています。
児童相談所には様々な職種の方が働いているため、別職種の方から角度の違った意見や助言をもらうことで新しい気付きが生まれることもあります。
6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。
児童相談所の業務は責任が大きく、大変な仕事もあります。
しかし、児童相談所の児童心理司は様々な課題や特性、悩みを抱える子供と直接関わり、成長を支える手助けができるやりがいのある仕事です。
高知県を支えていくためにみなさんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。