先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:獣医師)

試験区分:獣医師(平成31年度(令和元年度)採用)
所属:須崎福祉保健所
異動歴:食肉衛生検査所 → 現所属

先輩職員のある一日

午前
・メールチェック
・営業許可のための食品関係施設への立入検査 
・食品や動物についての相談対応
午後
・講習会の資料作成
・水道施設立入の準備
・犬舎にて保護犬のお世話

1. 現在の担当業務を教えてください。

 食品保健業務では、飲食店や食品製造施設への営業許可や監視指導などを行います。講習会では食中毒予防など関連知識の周知・啓発に努めています。食品の収去や買上を行い検査機関に持ち込み、結果をもとに指導することもあります。
 動物愛護業務では、飼い主が不明であったり負傷した犬猫の保護のほか、ブリーダーなど動物取扱業者の監視指導、研修会の開催などを行います。また、一般の方からの相談対応や動物愛護教室・犬のしつけ方教室などの啓発業務も行っています。
 水道業務では、管内水道施設の監視指導などを行います。

2. なぜ、この職を志望しましたか?

 獣医師を志し大学で学んでいる時に、公衆衛生学を知りました。獣医師といえば動物病院での臨床業務というイメージがありましたが、公衆衛生学の知識を生かせる公務員獣医師の存在を知り、関心が湧きました。インターンシップへの参加で働くイメージを得られ、高知県では公務員獣医師が不足していると聞き、生まれ育った土地のお役に立てればと思い志望しました。高知県の獣医師修学資金の貸与(※)を受けていたことも理由の一つです。

※ 高知県獣医師修学資金の貸与等について
高知県獣医師修学資金の貸与(大学生対象)https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2022033000220/

高知県獣医師養成確保修学資金給付事業(高校生等対象)https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2022071900124/

3. 実際に仕事をしてみて、この職に対する採用前のイメージと異なりましたか?

 獣医師の専門知識と直結しにくい知識や能力も求められることに驚きました。例えば、食品の営業許可には製造方法や地元の特産品に関する知識もある程度必要です。動物愛護業務では、動物に関する知識だけでなく、相手のお話を傾聴し意見を明確に伝える対人能力が重要です。
 以前所属していた食肉衛生検査所では、牛や豚をお肉にするため必要なと畜検査を行っていましたが、重い内臓を扱うなど想像以上に体力が必要で、周囲の職員とサポートし合っていました。

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 保護した犬猫が無事に飼い主さんの元に帰ったり、譲渡された時には安心しました。
 また、様々な相談に乗った方々の悩み事が解決してお礼を言っていただいた時には、一助になれたのかなと思い嬉しかったです。福祉保健所では様々な業務を担当することにより、できることが増えていく喜びも多いです。

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

 まずは自分で解決方法を考え、不明な時にはベテランの上司に相談しています。
 時には他の福祉保健所や県庁の関連する課に意見を聞くこともあり、周囲に気軽に相談できる職場環境にあることがありがたいです。

6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 公務員獣医師という働き方のメリットは、獣医師としての知識も生かしつつ、新しい多くのことに出会える環境だと思っています。多くの人がイメージする獣医師の姿とは異なるかもしれませんが、世の中に必要で大切な仕事であると自負しています。人が温かい場所:高知で皆様に出会えたら嬉しいです。