先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:農業)

試験区分:農業(平成31年度(令和元年度)採用)
所属:農業技術センター
異動歴:中央西農業振興センター高知農業改良普及所 → 現所属

先輩職員のある一日
午前
・メールのチェック
・担当内打合せ
・植物の生育や収量の調査
・ハウス内環境や生育データの解析 
午後
・研修会の資料作成
・試験用の測定器の製作
・関係機関との打ち合わせ

1. 現在の担当業務を教えてください。

 私が所属している農業技術センター先端生産システム担当では、環境制御技術などを活用した高品質多収生産技術や省力化技術の開発、光合成や蒸散量といった植物の生体情報の「見える化」など先端技術を取り入れた研究・開発に取り組んでいます。実際の業務では、試験計画の作成、生育調査、データの解析といった研究に関する業務のほかに、生産現場での技術指導や現地調査といった試験場外での業務もあります。

2. なぜ、この職を志望しましたか?

 幼い頃から、父や祖父が、忙しくも楽しそうに農業をしている姿を見て育ったため、農業に関われる仕事がしたいという思いがありました。そんな中で、大学在学中に、地域農業の現状や抱える課題などを学んだことで、地域農業に貢献したいという思いが強まり、この職を志望しました。

3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?

 採用前は、デスクワークが多く黙々と仕事をするイメージがありました。しかし、実際は、生産現場に出向いて植物の生育を調査したり、栽培技術の指導をしたりと外に出ている時間の方が多かったです。また、今の職場に異動する前は、研究員としてやっていけるか不安でしたが、研修が充実していることや、他の研究機関と関わることが多くスキルアップにつながっています

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 これまで導入されていなかった新たな技術を取り入れ、産地の収量アップに貢献できたことです。最初は、戸惑いや不安も多かったですが、徐々に受け入れられ生産者が前向きに取り組み始めたときはやりがいを感じました。

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

 自分一人では解決できないことばかりなので、色んな人に頼るようにしています。先輩や上司にはもちろんですが、時には生産者や関係機関の方の知識をお借りすることもあります。また、論文や専門書なども参考にしています。少し調べれば、色々な情報が出てくるので、そういった情報を取捨選択しながら問題解決にあたっています。

6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 農業職では、AIやIoTを活用した研究のほか農業大学校の先生、行政、普及指導など様々な立場から農業に関わることができるのも魅力の一つです。これまで、農業を学ばれていた方はもちろんですが、そうでない方でも活躍できる職種だと思います。高知県職員としてぜひ一緒に高知県の農業を盛り上げていきましょう!