先輩職員からのメッセージ(試験区分:獣医師)
試験区分:獣医師(令和4年度採用)
所属:中央家畜保健衛生所 田野支所
異動歴:なし
先輩職員のある一日
午前 |
・診療業務(牛の治療及び繁殖障害の治療など) ・農家巡回(繁殖検診など) ・受精卵移植 |
午後 |
・豚熱ワクチン接種 ・家畜伝染病予防法関係の調査及び書類作成 ・カルテ入力 |
1. 現在の担当業務を教えてください。
現在の職場では、主に家畜診療や繁殖障害の治療、家畜における伝染病予防を担当しています。管内では和牛繁殖農家が多く、子牛の肺炎、下痢などの診療や長期不受胎等の繁殖障害の治療にあたっています。また、高病原性鳥インフルエンザや豚熱などの伝染病の発生予防に日々取り組んでいます。
2. なぜ、この職を志望しましたか?
高校生の時にペットを飼っていて、獣医師にお世話になっていたことから、漠然と獣医師になることを考えていましたが、はっきりとした獣医師像を描けていませんでした。しかし、高知県畜産試験場を見学する機会があり、初めて牛や鶏に触れ、畜産物が安全・安心な状態で消費者に届いてほしいと感じるようになり、牛などの家畜に関わる産業動物獣医師になりたいと思うようになりました。
3. 実際に仕事をしてみて、この職に対する採用前のイメージと異なりましたか?
学生時代の家畜保健衛生所のイメージは、行政の機関なので、事務作業が多いのではと思っていましたが、業務内容が診療だけでなく、衛生指導、ワクチン接種、採血など多岐にわたっており、現場に行く機会が多くありました。
4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?
病気になった牛が元気になると、嬉しいです。そして、農家さんに「ありがとう」と言われると、とてもやりがいを感じます。
また、最初は診療技術が不十分で、牛の扱いも不慣れな状態で、農家さんからは教えてもらうことが多く迷惑をかけてばかりでしたが、牛の扱いにも慣れてきて、診療技術や知識なども向上し、農家さんに信用されるようになるとやりがいも感じますし、仕事が楽しくなり、もっと頑張ろうと思います。
5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?
診療業務を独り立ちしてから、見たことが無い症例に遭遇することがありました。学生時代、勉強はしてきたはずでしたが、実際に症例を目の前にすると、どう対処していいか分からないことが多く、先輩職員に応援依頼したり、NOSAI(農業共済)の獣医師の方たちにアドバイスをもらいながら、乗り越えてきました。他の業務に関しても、分からないところを自分で調べたりしますが、分からないときは周りの先輩に相談すると手助けしてくれるので、とても助かっています。
6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。
高知県は畜産が盛んな県ではないですが、獣医師を必要とする農家さんはたくさんいます。そして、公務員獣医師としては珍しい診療業務等、一人で様々な業務を担い、その分責任とやりがいを感じることのできる自治体でもあります。
高知県の豊かな自然の中で、一緒に働いてみませんか?