先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:電気)

試験区分:電気(令和4年度採用)
所属:総合制御所
異動歴:なし

総合制御所

現在の担当業務を教えてください。

 高知県が所有している、鏡川工業用水道および香南工業用水道施設の維持管理や使用者への対応を担当しています。
 工業用水道は、一般の上水道とは異なり、工場の冷却水や洗浄水等に用いられる産業用の水道です。川から水を汲み取る送水ポンプ等の電気設備や、使用者まで工業用水を送り届ける水道設備の点検のほか、使用者の所有している取引用メーターから使用量を算定する業務などを行っています。

総合制御所2

先輩職員のある一日

午前
・メールチェック
・工業用水使用者からの問い合わせに返信
・使用者の超過使用量算定
・超過使用量算定システムのプログラム修正
・午後のヒアリングの資料の確認
午後
・使用者Aの次年度契約に関してヒアリング
・海底配管防食用ケーブルの移設の下見
・使用者Bの取引用記録装置の点検
・ヒアリングの議事録の作成

なぜ、この職を志望しましたか?

 大学では電気システムを専攻していました。元々は県外メーカーへの就職を志望していましたが、諸般の事情により大学院を中退し、出身地である高知県での就職を模索し始めました。そんな折に、高知県職員である兄の紹介で、高知県庁に電気職があることを知りました。県庁職員は行政職のイメージが強かったので驚きましたが、発電の部門があることを知り、インフラ事業に興味があったこともあり、志望することにしました。

実際に仕事をしてみて、この職に対する採用前のイメージと異なりましたか?

 電気職での採用でしたので、発電部署や建物の電気設備の維持管理を行う部署へ配属されるものと考えており、工業用水道の担当になるとは思いもしませんでした。しかしながら、実際には送水ポンプ場をはじめとして電気設備や計測機器が多くあり、大学で学んだことを活かせる環境であると感じました。また、水道施設のバルブ関係の維持管理や道路掘削の立会など、これまで経験のない分野の業務を担当することで、自身の幅が広がったように感じています。

これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 鏡川工業用水道の点検作業の一部は外部に委託をしています。この委託業務について、費用の積算から業務の完了まで担当しました。当然、これまで費用の積算などやったことがありませんでしたが、前例を参考に根拠資料を1つ1つ確認しながら積み上げを行いました。業者との打合せを経て、無事に点検作業が完了したときには、大きな達成感がありました。

仕事上で困ったとき、どうやって解決しましたか?

 工業用水道課は、課長以下5名の小さな課なので、基本的には話し合いながら仕事を進めています。工業用水道事業全体に関わる大きな問題(漏水が疑わしい場合や水質測定装置の不具合を確認したときなど)は素早く報告をすることが大切です。使用者からの問い合わせへの返答など緊急性が低いものに関しては、条例や規程、前例を確認して自身の意見をまとめ、上司に確認を取る形で業務を進めています。

ワーク・ライフ・バランスで大切にしていることがあれば教えてください。

 身体の不自由な父と2人暮らしをしているので、仕事と家庭のバランスは特に気を付けています。ある程度自分で業務を調整して休暇を取ることのできる職場なので、1時間の有給休暇を取得して夕食の買い物などをすませたり、体力を使う作業の日には、同様に時間単位で有給休暇を取得して休息に当てるなど、自身の状態と相談をしながら仕事ができていると思います。

使ってよかった!高知県職員のワーク・ライフ・バランス

 年次有給休暇は1時間単位で取得できるので、銀行等の用事で仕事を中抜けしたり、最後の1時間を休むことで、道路やスーパーが混みあう前に夕食の買い物をしたりできるのがありがたいです。

これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 電気職での採用者は、知事部局に配属の場合、庁舎の電気設備の改修、更新等の保全業務、またはダム管理に就くことになり、公営企業局に配属の場合、水力発電所やそれに付随するダム、または工業用水道の保守管理に就くことになります。私は、最初の配属先が公営企業局のため、公営企業局での話になりますが、入庁後働きながら電気について学べる環境であると思います。ぜひとも電気職を受験していただきたいです。