先輩職員からのメッセージ(試験区分:薬剤師)
試験区分:薬剤師(令和5年度採用)
所属:衛生環境研究所
異動歴:なし
現在の担当業務を教えてください。
県内で流通している食品について、計画に基づき細菌学的検査を実施し、食品の安全性を確認しています。また、県内で発生した食中毒の原因を調べたり、食中毒原因菌に関する調査研究を行っています。
先輩職員のある一日
午前 |
・メールチェック ・食中毒細菌検査研修の資料作成 ・食品検査の準備及び実施 |
午後 |
・食品検査の結果判定 ・検査結果の報告書作成 ・検査技術に関するセミナーのweb参加 |
なぜ、この職を志望しましたか?
就職活動で大事にしていたのは、多くの人が健康で元気な生活を送ることができる社会づくりに貢献したい、という点でした。行政薬剤師の業務は、調剤のように医薬品に直接関わる仕事は少ないですが、県民の健やかな生活を多様な立場から守る仕事であり、自身の重要視するポイントと一致していると考えて志望しました。
実際に仕事をしてみて、この職に対する採用前のイメージと異なりましたか?
想像以上だったのは、担当する仕事の幅の広さです。食品及び食中毒原因菌の検査に加えて、外部機関と合同で研修を実施して、検査技術の向上に努めたり、調査研究の結果を発表したりと、業務は多岐にわたります。また、それに応じた幅広い学術的な知識も求められますので、文献を積極的に読みながら日々勉強しています。
これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?
食品検査や食中毒原因菌の検査は、食品の回収や飲食店の営業停止に繋がる責任のある仕事です。適切な管理体制を通じて皆さんが安心して飲食を楽しめる社会を支えていることに、やりがいを感じます。
仕事上で困ったとき、どうやって解決しましたか?
インターネットや書籍を用いた情報収集を行い、解決方法を探ると同時に、上司に相談して問題に対応してきました。課題を共有することで、先輩方の経験がそのまま解決につながることもありますし、重要なアドバイスをいただくことも多いです。これらの機会を通じて次回の課題に自身で対処できた際には、成長を実感します。
これから受験される方へのメッセージをお願いします。
学生生活において行政の仕事は接点が少なく、想像もしにくいと思います。こちらで紹介した業務もあくまで一部であり、様々な部署で多くの行政薬剤師が活躍しています。本県では、薬学部生の方向けにインターンシップも実施しており、行政薬剤師の業務をより知る機会も設けていますので、自分の将来像を描く上で、これらを活用していただければと思います。