先輩職員からのメッセージ(試験区分:電気)
試験区分:電気(平成27年度採用)
所属:高知土木事務所鏡ダム管理事務所
異動歴:なし
1. 現在の担当業務を教えてください。
私は、鏡ダム管理事務所で管理業務を主に担当しています。鏡ダムは治水・利水を目的とした多目的ダムであり、大雨や台風に伴う洪水調節、農業・工業・水道水等といった各種用水への安定供給、放流を利用した発電を行っています。また、ダムには制御処理設備やゲート類の鋼構造物、貯水池の流木止め設備といった様々な設備があり、操作規則等に基づいた巡視点検、委託業務・工事の設計や監督業務を行う事でダムの機能を適切に維持し、地域の方々の安全と安心を守れる様に日々の管理を行っています。
2. なぜ、この職種を志望しましたか?
電気というものは現代の生活と切れない重要な要素の一つとなっており、それらを生み出す施設を管理する事の重要性に強い魅力を感じました。それと同時に、県内の出身という事で就職をする際は地元の高知県に貢献できる仕事がしたいという意思も強く持っていました。そんな時に県庁電気職の採用試験がある事を知り、今までに学んできた電気系の知識・技術を地元で直接活かせる事が出来ると考え、本職を志望しました。
3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?
採用前は電気職に限らず、仕事というものに対して漠然としたイメージしか抱いておらず、最初は想像と現実の差異に戸惑う事も多くありました。しかし、上司や先輩といった職場の方々と一緒に仕事をこなしていく中で少しずつ慣れていき、今では高知県職員としての自覚と誇りを持って仕事に取り組んでいます。決して楽ではなく、時には厳しい現実に直面する事もありますが、日々の仕事を無理なく自然体でこなせる事にありがたみを感じています。
4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?
業務の中で特に緊張する内容の一つが放流操作です。操作だけなら単純なものですが、河川の環境や地域の安全に大きな影響を及ぼすため、よく考えながら放流量を調整する必要があります。放流時は警報活動やパトロールを行ったり、カメラやデータで河川状況を確認したりと、安全に気を遣いながらの運用を常に心掛けています。環境保全と危機管理を両立するのは難しいですが、それだけに安全に業務を行えているという達成感があるため、やりがいを実感しています。
5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?
ダムという特殊な職場は電気系だけではなく、土木系の知識・技術も必要となります。そちらの方は素人も同然で、何から手をつけていいのかの判断が出来ず、十分な対応が取れない事も多々ありました。そんな時は上司や先輩の方々の協力を仰ぎ、様々な指摘やアドバイスを受けながら、なんとか対応する事が出来ました。自身の至らない部分をカバーして頂く中で、互いに協力し合っていかなければ仕事は成り立たない事を知り、職員間の報連相やコミュニケーションの大切さを痛感しました。
6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。
一言で電気職と表しますが、内情は様々な仕事が存在します。地元と密接に関わり、他の部局や職種の方々と一緒に仕事をする機会も多い他、再生可能エネルギーの利用促進や南海トラフ地震をはじめとした災害対応等の課題も存在し、各々の活躍が期待されているだけにとてもやりがいがある職種です。高知県の安全と安心を守るため、皆様と一緒に働ける事を楽しみにしています。