先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(試験区分:水産)

試験区分:水産(平成28年度採用)
所属:内水面漁業センター
異動歴:宿毛漁業指導所→現所属

先輩職員のある一日
午前
・メールチェック
・養殖業者の巡回
・飼育状況について聞き取り
・養殖池の水質項目の測定
午後
・養殖業者から魚病診断用
 サンプルの持ち込み
・診断記録の記入

1. 現在の担当業務を教えてください。

 現在は内水面養殖業における魚類防疫業務を担当しています。
 具体的には淡水で養殖されているウナギやアユ、アマゴなどで発生する病気の診断を行っています(魚病診断)。
 病気が疑われる場合に養殖業者の方から魚の持ち込みがあり、解剖による症状の確認、顕微鏡による細菌検査、PCR検査などの結果から、どういった病気が発生しているのか特定し、効果的な対処方法を提案します。
 また、ウナギの病気の発生予測技術の確立を目的とした感染試験なども行っています。

2. なぜ、この職種を志望しましたか?

 小さい頃から魚が好きで、将来は魚に関係した職業に就きたいと思い、他県の大学に進学し水産学を専攻しました。
 その後、県内での就職活動中に参加した県職員採用ガイダンスで水産振興部の仕事を知り、在学中に勉強してきた知識を活かしながら仕事ができると考え、この職を志望しました。

3. 実際に仕事をしてみて、この職に対する採用前のイメージと異なりましたか?

 採用前は公務員の業務はデスクワーク中心というイメージを持っていましたが、最初に配属された宿毛漁業指導所の業務は、沖合の操業への同行や市場の水揚げ状況調査、量販店での地域の水産物の販売促進支援など、むしろ現場業務の方が多く、非常に驚きました。
 現在配属されている内水面漁業センターの業務についても、研究室内で行う実験や分析といった業務以上に、潜水や採捕による魚類の資源量の調査や、内水面養殖場の水質や魚病発生状況の調査など、現場業務が多くを占めています。

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 本県内水面養殖業においては、毎年魚病による損失が発生しており、その損失の最小化は養殖経営の改善に直結します。
 魚病診断を行い発生中の病気を特定した後は、飼育状況などを考慮しながら、給餌の中断や医薬品の投与など、最適と考えられる対処方法を養殖業者の方へ提案するのですが、その方法で病気が順調に治まった時は非常にやりがいを感じます。

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

 まず、自分が何に行き詰まっているのか状況を整理した上で、職場の上司や先輩へ相談し助言を受けるようにしています。
 報告・連絡・相談は問題発生の有無に関わらず、定期的に行うことが非常に大切だと思います。
 また、所属内でも解決策が出ない場合は、現場の漁業関係者や他県の試験研究機関などから情報収集を行うようにしています。

6. これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 水産技術職の業務は普及指導や試験研究、行政事務など多岐に渡りますが、いずれの業務も本県水産業の下支えとなる重要な仕事であり、大きなやりがいを感じられます。
 高知県の水産業のこれからを支えていきたいと考える皆さまと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。