先輩職員からのメッセージ

先輩職員からのメッセージ(警察官)

警察官(女性)(平成25年度採用)
所属:高知県警察本部

女性警察官の仕事風景

1. 現在の担当業務を教えてください。

 私が所属する交通機動隊は、白バイに乗車し、高知県全域で交通指導取締りを行う部隊です。
悲惨な交通事故「ゼロ」の高知県を目指し、交通安全教室などの啓発活動を通じて、ドライバーはもちろん、高齢者や子供たちが交通事故を起こさない、遭わないための講習等も行っています。
 白バイ隊員には高度な運転技術が必要となりますので、白バイ運転訓練をはじめ、災害発生に備えたトライアル訓練等、日頃から厳しい訓練にも取り組んでいます。

2. なぜ、高知県警察を志望しましたか?

 幼い頃、テレビで見たマラソンを先導する女性白バイ隊員のあまりにもかっこいい姿に衝撃を受けた私は、それ以来「白バイ隊員になってマラソンの先導をしたい」という夢を抱くようになりました。また、大学時代に人身事故を経験し、家族や友人には絶対に私と同じ辛い思いをしてほしくないと思い、「交通違反者等と向き合う中で、この思いを伝えていくことが悲惨な交通事故をなくすことに活きていくのではないか」とより一層強く志望するようになりました。

3. 採用前のイメージと採用後のイメージは違いましたか?

 憧れだけでは決して務まらない職であると痛感しています。悪質なドライバーに対し、自己の運転が危険であることを認識させることは想像以上に労力を使うものです。多くの人と関わる職であるからこそ、どうすれば自分の言いたいことが相手に伝わるのかを考えなければなりません。ですから、交通違反を取り扱うための基本法令である道路交通法等の知識はもちろんのことですが、それに加えてコミュニケーション力が必要となります。

4. これまで担当してきた業務でやりがいを感じたことは?

 違反者から、「気をつけます。ありがとう。」の言葉をかけていただいたとき、「自分の思いが通じた。この仕事をやってきて良かった」と痛感します。そのような時に、この仕事をしていることに最もやりがいを感じます。時には非難を受け、最初は落ち込むこともありましたが、今では「この方が交通事故に遭わなければそれでいい」と思えるようになり、交通取締りという任務のやりがいをひしひしと感じる毎日です。
 交通安全教室等では、高齢者や子供たちとふれあう機会も多々あり、白バイを通じて多くの方々の笑顔に出会えることもこの職の醍醐味です。
 まだまだ、日々勉強・日々反省の毎日ですが、この仕事に就いて後悔をしたことは一度もありません。

5. 仕事上で困った時、どうやって解決しましたか?

 我々白バイ隊員は一人で交通取締りを行うことが基本です。しかし、何か困ったことがあればすぐに他の隊員が応援に来てくれますし、交通機動隊の団結力は、本当に心強く感じる場面が多々あります。
 また、仕事以外の面でも、上司はもちろん年齢の近い先輩方は、本当に親身になって相談に乗ってくれます。自分の力で困難を解決することも大切ですが、仕事上の困難に冷静に立ち向かうことが出来るのも、厳しくも暖かい指導をしてくださる先輩方のおかげです。

6. これから高知県警察を受験される方へのメッセージをお願いします。

 警察官という仕事は多くの県民とふれ合う機会があり、時には相手の人生の一端を垣間見てしまうこともありますので、中途半端な志では務まりません。
 みなさんは、「人の役に立ちたい、刑事になりたい、白バイ隊員になりたい」等、いろいろな夢を持って高知県警察を志望していることと思います。
 「絶対に警察官になる」という強い気持ちを持ち、あなたの夢を諦めることなく頑張ってください。