男性育休推進企業インタビュー

(株)キタムラコンピュータ【高知市/情報通信業/従業員数15名】

公開日 2026.08.28

更新日 2026.08.31

「休むことはピンチじゃない!」
全員でカバーし合える職場がつくる新しい働き方

①男性の育休取得に向けた体制を教えてください。

弊社では、法定の基準を満たした柔軟な育児休業制度を整備しています。具体的には、通常の1歳までの休業に加え、状況に応じた2歳までの延長制度や、出産後8週間以内で分割取得ができる「出生時育児休業(産後パパ育休)」の導入、さらに育休中の定期昇給の保障など、社員が安心して子育てに関われる環境を整えています。また、妊娠・出産時には必ず個別の面談や意向確認を行い、本人の希望に寄り添う体制をとっています。 実績としては、これまで男性の取得者はいませんでした。しかし、今年2026年8月に社内初となる男性社員の育休取得が決定しました。
これを契機に、制度があるだけでなく「実際に気兼ねなく利用できる」文化を本格的に根づかせ、「休むことはピンチじゃない、チーム全員でカバーし合える」新しい働き方を会社全体で実践していきたいと考えています。
 

②男性の育休取得に前向きに取り組もうと思ったきっかけは?

 

社員に子どもが生まれたり、家庭環境が変わったりした時にも、仕事を諦めずに続けられる会社でありたいと思ったのがきっかけです。
これまでは少数精鋭のIT企業ゆえに、「現場に穴が空いたらどうしよう」「業務が属人化している」という不安があり、男性育休の実績がありませんでした。しかし、今年8月に初の取得者が決まったことを機に、これをピンチではなく業務を見直すチャンスと捉えて動き出しました。
推進にあたっては、マニュアルの整備や進捗の共有を徹底して特定の個人に仕事が集中する状態をなくし、ペアワークやチーム制を取り入れることで「お互い様」の精神で日常的に業務を支え合える環境をつくりました。「誰かが休んでも、チーム全員でスマートに支え合う」。今回の初取得をきっかけに、そんな強い組織風土を根づかせていきたいと考えています。

③取得しやすい職場づくりに向けた周囲のサポートはどうでしょうか?

日頃から意識しているのは、特別なことではなく「お互い様」の空気を日々の会話に根づかせることです。特定の誰かに負担が偏らないよう、仕事の進捗を常にチーム内で共有し、「おめでとう」「安心して行ってこい」と自然に声をかけ合える雰囲気を大切にしています。
今年8月の初取得に向けても、上司や仲間が「全員で支えるから大丈夫だ」と前向きに受け止めており、周りの支え合う体制はしっかりと整っています。
また、労務管理を担当する者たちの役割は、決まり事の確認だけではなく、本人や配偶者の妊娠が分かった段階で早めに話を聞き、不安や疑問を一つひとつ解消しながら寄り添うことを大切にしています。仕事へ戻った後の支援についても、事前に本人とじっくり話し合い、それぞれの家庭事情や希望に合わせた無理のない形で再び働き始められるよう準備を進めています。

④今後の展望や、他の企業の方へのメッセージをお願いします。

今年8月からの初の男性育休をしっかりと成功させ、それを一過性のものにせず、会社の当たり前の文化として根づかせていきたいと考えています。「誰かが休むと現場が回らなくなる」と心配するのではなく、「全員で支え合うことで、むしろチームの絆や組織の力が増していく」。そんな前向きな循環をこれからも大切に育てていくつもりです。
同じように日々会社を率いられている経営者の皆様へお伝えしたいのは、決して無理をすることではなく、男性の育休を「これまでの仕事のやり方を見直し、組織を強くするいいきっかけ」と前向きに捉えてみてはどうか、ということです。一歩を踏み出すことで、社員にとっても会社にとっても、より働きやすい温かい未来につながっていくのではないかと感じています。

Topへ