当社は、厚板溶接を得意としており、油圧式杭圧入引機の主構成部品を中心に、天井クレーンやアルミ・ステンレス製水門、架台等の製造を行っています。

もともと私（第十社長）は、県内でもトップクラスの溶接技術を持った方の会社に就職しました。その方のもとで溶接等の技術を身につけた後、平成21年に高知市で独立し、事業を開始しました。

現在は香南市に拠点を移し、「常に技術の向上に挑戦し、『お客さまに満足していただけるものづくり企業』となること」を経営理念として、多種多様なニーズに応えられる企業を目指しています。

独立当初は、「DTメタルファクトリー」という名前で事業を開始しました。最初は小さな部品を取り扱っていましたが、製品の大型化や事業拡大の中で工場が狭小となり、香南市吉川へ移転し、「第十工業」を設立しました。

その後も、顧客や従業員等様々な環境に恵まれ、事業が成長していくなかで、安全にものづくりを行える工場が必要と考え、香南市香我美町の香南工業団地に新工場を建設しました。

業務は大きく分けて・製缶（鉄材を曲げ、立体的な物を作る）・溶接・仕上げの3つの部門があります。製缶では、1つ1つの材料から製作図面を見ながら組み立てます。溶接では、製缶で組立てたものを溶接します。仕上げでは、溶接した製品を電動・エアー工具で研磨し、型を整えながら、検査を行います。

どれも重要な作業で、何においても興味を持って考えることのできる人材を求めています。今働いている若手のメンバーは、前職が農家やキャディー等で製造業や溶接の経験者はほとんどいませんでしたが、今では全員が期待以上の活躍をしてくれています。厚板溶接は時間もかかり、仕事に向き合うことはしんどい面も多いのですが、社員全員が仕事に興味を持って、積極的に協力し合い取り組んでくれています。

お話を伺った方

第十工業株式会社　代表取締役社長　第十　忍さん

従業員のやりたいことができる会社

上村 倖也さん（3年目　仕上げ担当）

前職は調理関係の仕事で、製造業務の経験はありませんでしたが、ものづくりの楽しさや奥深さに興味を持ち、入社しました。

現在、仕上げ・検査を担当しており、製品の精度確認に重要な”超音波探傷試験”のレベル2の取得に向けて勉強しています。この資格は、製品がいかに「安心・安全」な製品かを保証するための資格で、仕上げや検査をしていく上で重要と認識し、自分から取得したいと志願しました。

社長の明るい性格もあり、やりたい事に挑戦させてくれる会社にすごくやりがいを感じます。