この装置は競輪の補助を受けて導入しました。
図1 ICP発光分光分析装置
ICP発光分光分析装置は、液体に含まれる無機元素の量を測定する機器であり、以下のような特徴を持ちます。
・多元素が同時に分析できる。
・検量線の直線範囲が広い。
・化学干渉やイオン干渉が少ない。
・安定性が良く、分析精度が高い。
この装置を用いた分析法はJISや海外規格等の無機分析の公定法に幅広く採用されており、以下のような分析に対応します。
・排水や井戸水等の環境分析
・製品や原料中に含まれる不純物の無機分析
・食品や医薬品中の有害物の分析
・RoHS指令に基づくカドミウム、クロム、鉛の分析
今回導入した機器では、オプションによりフッ酸による分解液や、有機溶媒試料、水素化物による低濃度のヒ素、セレン等の測定にも対応することができるほか、超音波ネブライザーによって測定感度を向上させることもできます。
使用料項目 |
ICP発光分光分析装置 |
---|
機器の仕様
メーカー | アジレントテクノロジー株式会社 |
---|---|
型式 | Agilent 5800 VDV ICP-OES |
スペック | 測定方式 CCD検出器を用いたマルチ型 ラジアル(垂直)方向またはアキシャル(水平)方向での分析が可能 分光器 167~785nmに対応 光学系パージ 不活性ガスによる置換(当センターでは窒素ガス) プラズマ発光部 高周波出力の周波数は27MHzかつ出力の設定上限は1500W 試料導入 5chのペリスタティックポンプ オプション フッ酸水溶液、有機溶媒、水素化物にそれぞれ対応する導入系 オートサンプラ 294試料まで(標準試料含む) |
特記事項 |
この装置は競輪の補助を受けて導入しました。 |
導入年度 | 令和3年度 |
導入事業名等 | 公益財団法人JKA「公設工業試験研究所等における機械設備拡充補助事業」 |
お問い合わせは 資源環境課 まで