病院紹介

院長挨拶 2019年4月

新院長挨拶:2019年4月

新院長挨拶

平成31年(2019年)4月1日より高知県立幡多けんみん病院長に就任いたしました矢部敏和です。私は四万十市の出身ですので、故郷の幡多地域で医療に携われることを大変うれしく思います。これもひとえに、これまで出会った多くの患者さん、医療関係者のおかげであり、心より感謝しております。

高知県立幡多けんみん病院は、平成11年(1999年)4月24日に診療を開始し、今年度から21年目になります。旧西南病院と旧宿毛病院の両県立病院が統合し、「幡多地域で完結できる、良質な医療の提供を目指す」を病院の基本理念として掲げ、職員全員で一丸となり取り組んで参りました。名実ともに“けんみん”の病院として親しまれ、安心して暮らすことのできる幡多地域のシンボルとなるように、今後とも日々努力して参りたいと思います。

 また、良質な医療の提供には、医療安全の精神が不可欠であり、病院全体に「安全文化」の風土が根づく必要があります。職員全員が、ある時は立ち止り、振り返りながら、過去の教訓を忘れることなく、そして前を向いて「患者さんのため」「地域の方のため」に、安全な医療に取り組む所存です。

病院開設以来、地域に求められる医療の提供こそが自治体病院の使命であると考え、循環器疾患や脳血管疾患、外傷等の救命・救急医療、地域がん診療連携拠点病院としてのがん医療、産科・小児科医療などを推し進めて参りました。今後もこれらの医療は当院の果たす重要な役割であります。

一方で、超高齢社会においては、当院に求められる医療も変化しているように感じます。以前の病院は、病気になると一時的に来る場所で、普段は縁のないところであったように思いますが、現在の病院は、定期的に通院する身近な場所で、日常生活にかけがえのないところです。こういう日々の暮らしを、医療という側面から支え続けることこそが、「地域で完結できる良質な医療」であると再認識し、かかりつけ医療機関や保健・福祉・介護施設などとの連携のもと、引き続き努力して参ります。そのためには、地域住民の方々のご理解・ご協力は必要不可欠でありますので、どうぞよろしくお願いいたします。

平成31年4月1日
病院長 矢部敏和