病院紹介
院長挨拶 2021年4月
新年度のご挨拶:2021年度(令和3年度)
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、新年度が幕を開けしました。この1〜2年は大きな感染の波にならないことを願うばかりですが、高知県もいつ変異株という波に襲われるかもしれません。ワクチンが広く行き渡るように最大限の協力をしながら、幡多地域の医療が守られるように、頑張りたいと思います。
今年度は、医師21名(うち研修医5名)、看護師14名、コメディカル11名の総勢46名の新採用・転入者がありました。若い息吹で、けんみん病院に新しい風を巻き起こしてくれることを期待しています。
医師は高知大学からの若手医師あるいは研修医が主体であるため入れ替わりが激しいものの、その数は着実に増加しています。患者さんから、多くのことを学ばせてもらっていることを強く意識し、真摯に地域医療と向き合っていきましょう。また、看護師やコメディカルも多くの新採用があり、大変活気に溢れた年度始めとなりました。看護では、特定看護師・認定看護師の資格を取得し、より専門的に活動したい看護師が増加していることも心強く感じます。若いスタッフがやりがいを持って、楽しく仕事ができるように、病院はサポートしていきます。まだまだ経験不足のスタッフも多いですが、幡多けんみん病院は、医療安全の文化をとても大切にしている病院であることを忘れずに、スタッフ皆が患者さんと一緒になって、幡多地域で安全な医療が行われるよう努力していきましょう。
昨年度はコロナ騒動のため地に足が着いていない1年でしたが、地域医療構想や医師の働き方改革は今年度も計画通り粛々と続いています。
当院は昨年病床を削減したこともあり、今まで以上に地域と連携を図りながら、急性期医療を継続することが重要であると考えています。病状が安定すれば、近隣の医療機関に転院し、回復期リハビリを行った上で自宅退院を目指すことがますます加速されます。医師の働き方改革は、若手医師の増加に期待し、少しずつ時間外勤務を減らしたいと考えています。歯科衛生士、医師事務補助者、看護補助者の採用を進め、またAI問診の導入なども行いながら、医師や看護師のタスクシフトにも力を入れていきます。
明るい日差しが差し込んでくることを大いに期待しながら、新年度も元気に乗り切りましょう。
令和3年4月12日
病院長 矢部敏和