公開日 2020年03月26日
令和元年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)
室戸市の取り組み(安芸ブロック)
<室戸市日南地区の概要>
室戸市吉良川町日南・大平地区は、人口80人、世帯数45世帯、高齢化率63.8%(令和元年12月末時点)と過疎高齢化が進んだ中山間地域です。水稲、柚子に加え、TVの全国放送にも取り上げられた地区特産のぼたなす、田芋(里芋)、シキミといった多種多様な生産物が特徴ですが、多くの住民が従事している農林業において、担い手不足などの課題に直面しています。
このような状況のなか、地区の特色ある取り組みを継続・発展させ、住民主体による豊かな地域づくりを目的に令和元年8月に、市内2箇所目となる「日南・大平集落活動センターひなたぼっこ」が発足しました。
<日南・大平集落活動センターの取り組み>
日南・大平集落活動センターひなたぼっこでは、発足以降、主に次の取り組みを行っています。
・喫茶活動(原則毎月1回のモーニング)
・地区特産品を販売するイベント「日南はっけん展」の開催(年2回)
・高知市の日曜市における地域の農産物の販売
<これまでの運営と目標>
日南・大平地区では、地域おこし協力隊員が平成28年度から平成30年度まで活動を行っており、運動会やお花見など地域活動が盛んになってきました。
このような地区活動の充実を背景に気運が醸成され、現在の集落活動センターの運営組織の前身となる「ひなたぼっこ」が立ち上がり、モーニングや地場特産野菜を販売するイベント「日南はっけん展」、農業体験ツアー(柚子しぼり体験)などを手がけてきました。
日南・大平集落活動センターひなたぼっこでは、これら既存の活動の継続・充実と地区の基幹産業である農業、林業の活動を盛り上げるべく、「観光交流部会」と「農林業部会」の2つの部会を設置し、それぞれの分野で話し合いを行いながら、住民同士が力を合わせ、無理なく活動しています。
<今後の展望>
令和2年度からは、本格的に集落活動センター補助金を活用して拠点施設の整備などを行っていきます。また、集落の維持を目的に地域内外の人に興味関心を持っていただく取り組みを行う予定です。
そして日南地区には50町歩(15万坪)の広大なシキミ園があり、貴重な収入源となっているほか、全国メディアにも取り上げられた豊かな農産物もあり、地産外商にも大きな可能性を秘めています。
多くの関係者が協力して集落活動センターの取り組みを進めることで、地域を盛り上げ、地域への移住・定住に繋げる一助にしたいと考えています。
<地域支援企画員の活動内容>
集落活動センターの発足にあたり、地域支援企画員として、各種協議への参加や助言、専門家の招聘用務、補助金の申請用務、イベント開催にあたる資料の作成などの面で支援させていただきましたが、令和2年度からは、本格的に拠点施設の整備が始まります。
地区には、人手不足や取り組みのさらなる充実など様々な課題もありますが、住民の方々、室戸市役所や県庁の関係部署と協力しながら、集落活動センターの取り組みが無理なく持続可能となるようにしっかりとサポートしてまいります。
【この記事に関するお問い合わせ】
室戸市地域支援企画員 電話:0887-22-0846
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