令和4年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

公開日 2024年02月08日

須崎市における交流人口拡大に向けた取り組み(須崎市/高幡ブロック)

1 須崎市海のまちプロジェクトの推進

 須崎市では、雇用の創出や交流人口の拡大を目的に、産・学・官・金が連携し、中心市街地を「海のまち」として位置づけて、今後改修予定の魚市場や海のまち図書館等のエリアごとにテーマを設定したリノベーションを行うこととしています。また、このエリアをコアゾーンとして市内外の様々な事業と連携することで、須崎市全域や奥四万十エリアまで波及効果を促す仕組みづくりに取り組んでいます。
 令和2年度の須崎市役所内装リニューアルから始まり、令和3年度にエントランスとなるJR海のまち須崎駅(JR須崎駅)のリノベーション、そして令和4年度には高知銀行旧須崎支店をリノベーションした須﨑大漁堂がオープンしました。

station     tairyodo

 これらJR海のまち須崎駅、浦ノ内マリンパークや須﨑大漁堂の完成などの節目節目で海のまちプロジェクトによる大型のマルシェを開催し多くの方にご来場いただきました。
 令和5年度には須﨑大漁堂の近くにオープン予定である須﨑サカナ本舗をはじめ、エリア内の魚市場や図書館といった施設整備と連動し、周辺空き店舗等をリノベーションしていくなど、様々な取り組みと連動して多くの方に訪れたい、面白いと思っていただける魅力ある「海のまち須崎市」に向かっていくことが期待されています。

 

2 浦ノ内マリンパークの活性化

 須崎市ではこれまで、平成28年に策定した須崎市海洋スポーツパーク構想により浦ノ内湾を活用した海洋スポーツの振興や、海上レジャー体験による地域の活性化に取り組んできました。令和4年には、その海洋スポーツの拠点としてきた須崎市立スポーツセンターカヌー場の隣地に野外体験施設(ロゴスパーク)が完成し、これまでの海洋スポーツと合わせて、ロゴスパークや周辺の観光資源とも連携を取りながら取り組むことを目的に、エリア一帯をテーマパークと見立てた浦ノ内マリンパークとして交流人口の拡大や地域の活性化に取り組んでいます。

logos     athletic

  
 海のまちプロジェクト同様新たな動きが多くありましたが、継続した取り組みも成果を上げてきており、海洋スポーツ振興としても取り組んできたすさきOWS(オープンウォータースイミング)大会は、令和5年度に第10回記念大会を迎えます。現在記念大会に向けた準備が進められており、多くの方に楽しんでもらえるよう検討が進んでいます。

opening     swimming

 

3 今後の課題と展望

 この2つの大きな柱を基盤に、須崎市では交流人口の拡大に取り組んでいます。また、東京オリンピックで注目を集めたスケートボード等が楽しめる公共スケートパークの整備が検討されています。先の海洋スポーツパーク構想でも一定成果を上げてきたスポーツツーリズムを通じた交流人口の拡大に向けて企画・検討が進められています。ほかにも豊富な海洋資源を活用したプロジェクトの検討など、これまであまり発揮することができずにいた須崎市のポテンシャルを大きく羽ばたかせる検討がされています。
 こうした多くの魅力ある取り組みが、それぞれで散発的になることなく、それぞれの魅力を通じて須崎市を訪れた人がほかの須崎市の魅力に気付き、須崎の街を好きになってもらえるよう横の連携を強化していくことが必要だと思います。

 

4 地域支援企画員として

 地域支援企画員はこのような取り組みに対して、事業検討段階における協議への参加をはじめその都度活用可能な補助制度等の案内や県所管課との調整を行うほか、事業実施時には視察への同行、イベント等での運営支援等事業全体のサポートを行ってきました。

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 令和2~3年の間は多くの活動がストップしてしまいましたが、そうした中でもなんとか開催できないかと、感染対策をはじめとした実施方法や財源確保に向けて関係者との協議を何度も行いました。特にすさきOWS大会の開催においては、令和2年は国内唯一の開催をすることができ、令和3年には日本水泳連盟主催の日本選手権大会(OWS競技)において、都市圏での感染拡大により開催地が変更となった結果、須崎市での開催をすることができました。無観客開催となったことから多くの人に楽しんでもらうということにはなりませんでしたが、全国クラスの大会を開催することのできる環境やポテンシャルについて大会を主催する日本水泳連盟に届くきっかけに微力ながら貢献できたのではないかと思います。

character 令和4年は、海まちプロジェクトや浦ノ内マリンパーク関連の取り組みへの支援はもちろんのこと、イベント等が復活しはじめたことから、須崎市の誇るご当地キャラまつりINすさきの3年振りの開催に向けて、活用可能な補助制度等の提案や活用に向けた支援を行いました。担当者等も変わってしまった中、感染症対応も必要なことから一部試行錯誤しながらの部分もありましたが、その他の取り組みも含め、新しい取り組みや復活に向けて様々な取り組みのあった1年となりました。それぞれ支援員としてできることを考え、須崎市が元気になるよう微力ながらお手伝いをさせていただきました。

 現在須崎市では、規模の違いはあれど多くのことが前進していこうとしています。須崎市の多くの魅力あるモノや活動が継続・発展していくよう今後も一緒になって幅広い支援をしていきたいと思います。

 

この記事に関するお問い合わせ

須崎市地域支援企画員 電話:0889-42-4015

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