令和4年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

公開日 2024年02月08日

集落活動センターの立ち上げについて(土佐町/嶺北ブロック)

1 森地域集落活動センターについて

 令和3年10月に、県下63カ所目、土佐町内3カ所目となる「森地域集落活動センター」が土佐町森地域に設立されました。

 土佐町森地域は、土佐町の中央に位置し、五区、駒野、中央、上ノ土居、中村、大谷、南境、東境、南泉、宮古野の10集落からなる旧森小学校区です。土佐町役場があり、その周辺には保健福祉センター、農協、郵便局など主要機関があります。生活店舗や公共交通機関まで比較的近い距離にあり、利便性も高いため、流動人口の割合は低く、近所づきあいもまだまだある地域です。しかし、地域づくり全般の主体的な住民活動については、協働の場が以前に比べて少なくなってきました。

 平成30年度より森地域で地域活性化についての話し合いがスタートし、令和元年6月からビジョンづくりの話し合いを本格的に始め、地域の将来像について多くの住民と話し合いを重ねました。令和3年7月と9月には10地区の地区長に活動内容等の説明を行ってきており、各地区の常会においても、要望があった地区には出向いて説明を行ってきました。また、設立前の令和3年9月には、地域清掃を企画し地域住民が一体となって取り組んだ結果、「昔みたいに、人が集まる元気な森にしたい」をキャッチフレーズに、これら一連の話し合いの中で出てきた主な地域の取り組みを下記のとおり定めて、令和3年10月から森地域集落活動センターの活動がスタートしました。

新型コロナウイルス感染症の影響により、思うような活動は出来ていませんが、課題に対して住民主体で取り組んでいます。

★U・Iターンの受け入れ、空き家対策、農林業の担い手不足、地域資源の活用
★生活支援サービスの提供
★文化活動、生涯学習の充実
★災害に強い地域づくり
★地域住民の交流の場づくり
★子どもの遊び場づくり

拠点施設   イルミネーション2   イルミネーション1

 

森清掃 森清掃2 森総会 森ワークショップ

 

2 集落活動センター地蔵寺について

 令和4年4月に、県下64カ所目、土佐町内4カ所目となる「集落活動センター地蔵寺」が土佐町地蔵寺地区に設立されました。

 土佐町地蔵寺地区は、国道439号線に沿い、上地蔵寺、中地蔵寺、下地蔵寺の3地区からなる旧地蔵寺小学校区です。地域活動は、納涼祭や運動会、防災訓練の実施など地蔵寺地区での協働体制が進んでいる一方で、河内神社の祭事(月並み祭)の輪番制による作業は、高齢化や人員不足で困っています。また、高齢化・担い手不足による耕作放棄地の増加も懸念の一つになっています。さらには、平成30年には、JA店舗が撤退したため、生活店舗は個人商店1軒のみとなり、今後は移動困難者、買い物困難者の増加が予想されます。

 令和元年度より、まずは営林についての協議が始まり、令和2年度には、地域に残っている蔵を活用したカフェの整備に向けた検討を本格的に始めました。令和3年11月には、これらの課題・取り組みについて地区住民に対しての説明と、アンケート調査を実施しました。

 住民による話し合いの結果、集落活動センターの立ち上げのきっかけとなった蔵カフェの整備は断念することになりましたが、主な地域の課題に対して下記のとおり部会を設置して取り組むこととし、令和4年4月から集落活動センター地蔵寺の活動がスタートしました。

★キャンプ部会
★営林部会
★イベント部会
★その他、地域の活性化・既存のイベントの継続

「キャンプ部会」では、国道沿いにある地蔵寺ふれあい広場キャンプ場や蔵でのイベントを実施することによって、更なる交流人口拡大を図ります。「営林部会」では、地域内の手入れが難しくなった里山の整備など地域のニーズに対して取り組んでいます。

 そのほか、既存の祭りごと、イベントなどの高齢化により役回りが困難になっている事業にも支援を行い、地域維持への負担軽減にも取り組むなど、地域の課題に対して出来ることから活動をしています。
 

地蔵寺WSWOOD#   地蔵寺WSWOOD   地蔵寺WSWOOD2

ログコテージを制作するイベントを実施

地蔵寺WSWB2   地蔵寺WSWB   地蔵寺住民説明会

 

3 地域支援企画員の活動内容

 県内63,64カ所目の集落活動センターの立ち上げについてお手伝いをさせていただきました。

 立ち上げにあたって、先頭に立たれる方は、地元住民の方々への説明など大変な思いしていることもあり、モチベーションを維持できるよう前向きに活動していくことを意識しました。取り組みに後ろ向きな方にも納得いただけるように「このままの地域ではいけない」「どんな地域になりたいのか」「何をしたいのか」「何をしないといけないのか」などの内容について一緒に協議を重ねました。

 地域住民の話し合いは、夜に開催されることが多く、紛糾し夜中まで議論しても結論が出ないことも多々ありました。そういった中、行政としての説明を求められ、厳しい意見をいただくこともありました。住民主導で設立した集落活動センターは、自分たちで地域のために活動するという思いが強く、最近の会議では、原点に戻って「地域のために」という確認を自らしており、楽しく持続的に活動できるのではないかと思っています。

 夜中の会議や休日のイベントのお手伝いなど体力的にしんどいときもありますが、住民の方々が地元のために率先して活動をされているときにとてもやりがいを感じます。地域支援企画員として補助金等の助成制度の活用に向けた支援や関係機関との調整などはもちろんのこと、地域の集まりなどには積極的に参加し、地域の活動が持続、発展していくよう地域の方と一緒になって取り組んでいきます。

 

この記事に関するお問い合わせ

土佐町地域支援企画員 電話:0887-70-1390

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高知県 産業振興推進部 産業政策課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当 088-823-9333
成長戦略担当 088-823-9049
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ファックス: 088-823-9255
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