計画策定の概要

　高知県においては、広域的かつ幹線的な公共交通として、四国旅客鉄道(株)及び土佐くろしお鉄道(株)が運行する鉄道や、県内に拠点を置く９事業者が運行する国・県の補助対象となる32 路線を始めとしたバス路線がある。
　一方、支線的な公共交通・移動手段としては、事業者による路線バスの他、市町村ごとに自家用有償旅客運送、スクールバスへの一般混乗、無償運送等様々な手法を用いて、タクシー事業者や貸切バス事業者、NPO 等も担い手にきめ細かな運行がなされている。
　これらは、地域住民の日常生活を支える基幹的な移動手段としてのみならず、地域の活力を支えるためにも重要な社会インフラとなっているが、これまでの人口減少や高齢化の進行に加えて、近年では運転士不足の深刻化や、コロナ禍による移動需要の変化といった新たな課題も顕在化しており、現状の公共交通サービスの維持が次第に困難となっていくことが想定される。
　こうした状況の中、令和2年11月には地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が改正され、地域における輸送資源の総動員による移動手段の確保や、既存の公共交通サービスの改善の徹底などの方針が盛り込まれた。また、AIやMaaS、自動運転といった交通分野のDXは日進月歩で進んでいる。
　以上のような背景を踏まえ、本計画は、高知県の公共交通に関するマスタープランとして、広域的かつ幹線的な公共交通を中心とした、将来にわたり安心して利用できる持続可能な公共交通ネットワークを確立することを目的に策定するものである。

計画の区域

　高知県全域

計画の期間

　令和５年～令和９年

 

地域公共交通計画[PDF：13MB]

地域公共交通計画概要[PDF：889KB]