高知県心の教育センター

 所長    吉村　雅充

 

　高知県心の教育センターは、平成１２年度に開設されて、本年度で２４年目を迎えます。
　当センターのキャッチフレーズは、「ふれあい・笑顔・希望」です。この言葉には、「心に不安や悩みのある子どもたちが、当センターとつながり、人とふれあい、交流することで、笑顔を取り戻し、希望をもって人生を歩むことができるように」という開設当時の関係者の皆さんの切なる願いが込められています。

　こうした開設時からのモットーを大切にしながら、現在当センターでは、１．相談支援体制の充実、２．学校支援の充実、３．教職員研修等の充実、４．各関係機関との連携強化を事業の柱として運営しています。
　「学校に行きづらい･･･」、「友達とうまくいかない･･･」といった子どもたちの学校生活や友人関係の不安や悩み。子どもの教育に関する保護者の悩み。親子関係や家庭生活に関すること等、寄せられる相談等は実に様々です。当センターでは、その一つ一つに対して、寄り添い、ともに考え、支援させていただくスタンスを大切にしています。

　教育相談には、カウンセリングを中心とした「来所による相談」や、「電話相談」、「Ｅメール相談」、「SNSを活用した相談」などがあり、その相談には、心理や福祉に関して高い専門性を有するスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが当たっています。関係機関との連携も含めた「ワンストップ＆トータル」な支援を行い、県内の教育相談の中核機関として、相談支援機能の強化に努めています。
また、当センターでは、保護者の皆さんや子どもたちにとって、少しでも利用していただきやすい相談の窓口となるように、平日はもちろん第１・第３の土曜日と日曜日の開所や、県東部及び西部地域の相談室の開設を行い、来所による相談をお受けしています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
　その他にも、集団での活動が苦手な子どもたちが、いろいろな活動を通して、楽しみながら人との関わり方やコミュニケーション等を体験していただく「ことことパーク」や、保護者の皆さんが、気軽に話し合える、交流の場としての「ほっとｇａｒｄｅｎ」も運営しています。
　学校支援では、安心・安全で、学びが保障される学校、学級づくりの推進に向けて、校内支援会の充実を図る取組や学校等からの依頼による「出張教育相談」なども進めています。

　このような取組を通して、子どもたちや保護者の皆さん、先生方と心を通い合わせ、良き支援者として、「すべての子どもの夢と希望の実現」のために、信頼され、期待される心の教育センターをめざしてまいりたいと考えています。
　ぜひとも、当センターをご活用いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

令和５年４月１日