公開日 2024年03月27日
更新日 2024年02月21日
「甲浦集落活動センターなぎ」の地域を巻き込んだ取り組み（東洋町／安芸ブロック）
１ 「甲浦集落活動センターなぎ」の概要
高知県の東の端の町、東洋町甲浦地区にある「甲浦集落活動センターなぎ」は、「甲浦地区の住民が、地域の自然や伝統を守りながら安心して暮らせる地域、人が集い元気で輝き続ける地域づくり」を目指して、令和元年8月に開所しました。令和４年には、甲浦集落活動センターなぎ・白浜地区集会所・防災避難タワーが一体となった拠点施設が完成し、現在、地域応援部・お台所部・加工品開発部・防災部の４つの部会が活動しています。
２ 様々な体験教室の開催
甲浦集落活動センターなぎでは、様々な体験教室を開催しており、これまでに、東洋町の伝統料理である「こけら寿司」の体験教室や、梅干しづくり、多肉植物の寄せ植え、そば打ち、キッズダンス、阿波踊り、布ぞうりづくりなどを実施しています。この体験教室では地域の方たちのやってみたいことを、地域内外の方を先生として招いて、開催しています。
普段なかなか体験できないことを体験教室として企画することで、地域の方たちの交流の場や楽しみづくりにつながっています。
３ 加工品開発
甲浦集落活動センターなぎでは、畑活動もしており、これまでに地域の子どもたちを招いて、サツマイモの植え付けや収穫イベントを実施してきました。加工品開発部では畑で収穫したサツマイモを使った加工品の開発に取り組んでいます。商品開発にあたっては、中山間地域対策課の「うちんくのビジネス塾」という事業を活用し、専門家のアドバイスを受けながら商品開発について学びました。これまでに、サツマイモと地域食材を組み合わせたサツマイモクッキーや、サツマイモの甘煮を開発しました。
また、地域イベントを開催する際には、イベント限定のカフェメニューを作るなど、楽しく活動を続けています。
４ 地域イベントの開催
地域の子どもたちの思い出になるように、地域応援部を中心として、肝試し・ハロウィン・クリスマスなど季節ごとにイベントを開催しています。どのような企画にすれば楽しんでもらえるか、大人たちが本気になって考えます。例えば、ハロウィンイベントでは、仮装した子どもたちが地域をまわりながらお菓子をもらうゲームを実施しました。仮装した子どもたちを見た地域のお年寄りたちも楽しんでいる様子が見られ、子どもたちだけではなく、地域の方たちと一緒になって盛り上げられた企画となりました。
夏に開催した肝試しイベントでは、お化け屋敷のセットやお化け役の大人たちの気合いが入りすぎて、途中でリタイアする子どもたちが続出してしまうというハプニングもありましたが、「リベンジしたい！」と頑張る子どもたちの姿が見られるなど、大人も子どもも思い出になったと思います。
イベントを通して子どもから親世代、お年寄りまで幅広い年代の地域の方が交流できる場づくりに取り組んでいます。
５ 地域支援企画員としての関わりと今後の展望
地域支援企画員として、集落活動センターの協議や日々の活動への参加、イベント等の実施に向けたサポートや運営支援、集落支援員の活動支援を行っています。また、加工品開発時には中山間地域対策課の「うちんくのビジネス塾」の活用についても支援させていただきました。
これまでは子どもたちを巻き込んだイベントの開催が多かったですが、今後は、包括支援センターなどとも協力しながら、地域の高齢者の生きがいづくりや、子どもたちと高齢者の交流のきっかけづくりにも取り組んで行きたいと考えています。
甲浦集落活動センターなぎは、地域を元気にしようという思いで、楽しく前向きに活動を行っています。子どもたちが地域に愛着を持ち、また地域の方が楽しく住み続けられるように、今後も甲浦集落活動センターなぎの活動をサポートしていきたいと思います。
※なぎインスタ nagi_sanpo
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