★インクルーシブなスポーツ活動の拡大

　障害者のスポーツ活動の多くは、障害者だけの活動に留まっており、障害者が生涯にわたってスポーツに親しむことができるようにするためには、障害の有無に関わらず、誰もが一緒に楽しめるインクルーシブなスポーツ活動を増やすことが必要です。

　本県におけるインクルーシブなスポーツ活動は、理解が深まっていないことに加え、活動を支える人材や体制が十分でないといった課題が見られ、県内ではインクルーシブなスポーツを「みる」機会や「する」機会が少ないといった現状があります。

 

★”ダンス”なら一緒にできる！

　ダンスは、複雑なルールもなく、個人の能力に応じたパフォーマンスで楽しむことができ、障害の有無に関わらず参加できるスポーツです。

　そこで、特別支援学校の生徒や県内の大学生に参画いただき、ダンスの作品づくりを通じて、健常者と障害者が一緒に楽しむことができるインクルーシブなスポーツ活動の拡大に取り組んでいます。

　また、ダンスイベントを開催し、多くの方にインクルーシブなスポーツ活動に「する」「みる」「ささえる」といった様々な形で参加いただく機会をつくります。

 

★ITTON（SEPTENI RAPTURES） × 高知大学教育学部附属特別支援学校 × 高知大学ダンス部

　今回、SEPTENI RAPTURESのダンサー　ITTONさんにご協力いただき、インクルーシブなダンスの作品を作っていただきました。

　「What's up!」での発表に向け、高知大学ダンス部の学生が、ITTONさんからリモートでダンスレッスンを受け、その内容を高知大学教育学部附属特別支援学校ダンスクラブの生徒に教えるなど、一緒になって一つの作品ををつくりあげています。

 

高知大学ダンス部の学生と附属特別支援学校ダンスクラブの担当の先生との記念撮影です。

後列の中心にいらっしゃる男性がITTONさん（SEPTENI RAPTURES所属）です。

 

 

９月某日。附属特別支援学校ダンスクラブの生徒との初めてのお顔合わせと初回レッスンです。

ダンスクラブの皆さんは初対面のITTONさんに興味津々の様子で、初めての振付に苦戦しながらも、ユーモアのあるご指導に笑顔を見せながら楽しんでレッスンに取り組んでいました。

 

 

同日、高知大学ダンス部の学生との初めてのお顔合わせと初回レッスンの様子です。

「附属特別支援学校のみんなを導く天使のように！」とのアドバイスが印象的で、大学生自身がまず楽しむこと、そしてその雰囲気が特別支援学校の生徒に伝播していくことをイメージしながら振り入れし、和気藹々とした様子でレッスンに取り組んでいました。

 

 

ITTONさんによる、高知大学ダンス部へのオンラインレッスンの様子です。

プロダンサーによる本格的なダンス指導を受けて自分たちの技術向上を図るとともに、

附属特別支援学校ダンスクラブの生徒に振付やフォーメーションを教え、一緒に作品をつくりあげることができるよう、オンラインレッスンに取り組んでいます。

 

高知大学ダンス部による附属特別支援学校ダンスクラブへの指導の様子です。

特別支援学校の先生方のご協力もいただきながら、大学生が振付やフォーメーションを指導しています。

顔写真付きの小さい三角コーンを目印として置き、立ち位置がぱっと見てわかりやすいような工夫も見られます。

障害の有無に関わらず楽しむことができる「ダンス」を通じて出会った、プロダンサーと大学生と特別支援学校の生徒たち。全員で作り上げた作品を、ぜひ「What's up!」でご覧ください！