日本脳炎関連情報(令和7年度)

公開日 2025年06月09日

1 県民の皆様へ

高知県では、厚生労働省が実施する感染症流行予測調査事業として、毎年6月頃から9月頃まで、県衛生環境研究所で豚の血清中の日本脳炎ウイルスに対する抗体を測定し、同ウイルスのまん延状況を調査しています。

今回、令和7年5月19日に採取した10頭のと畜豚の血清を検査したところ、10頭全てで、過去に日本脳炎ウイルスに感染したことを示すHI抗体が陽性となり、そのうち1頭が最近感染したことを示す2ーME感受性抗体が陽性となりました。

このため、ヒトに対する日本脳炎ウイルス感染の危険性を否定できませんので、県民の皆さんに注意喚起しております。

健康政策部健康対策課ホームページ「日本脳炎に注意してください」

日本脳炎はコガタアカイエカなどの蚊が、日本脳炎ウイルスを含んだ豚の血液を吸血し、ヒトを吸血することで 感染します。仮に感染した豚肉を食べたとしても、ヒトが感染することはありません。                  なお、食中毒の予防の観点から、豚肉は十分加熱してから食べましょう。

(1)日本脳炎とは

(ヒト)

厚生労働省ホームページ「日本脳炎」

(豚)

・妊娠豚の流産・死産

・雄豚の造精機能障害

・ワクチン接種により全国的にも発生は少なく、本県では平成18年以降、発生がありません。

(2)豚における発生状況

                                              (年次)

  R2 R3 R4 R5 R6
高知県 
全国 1戸2頭 0    1戸1頭 2戸4頭 2戸5頭
  愛知              愛知       山形3、栃木1  岩手4、長野1 

(3)ヒトにおける発生状況

                                               (年次)

  R2 R3 R4 R5 R6
高知県 
全国
 

石川、和歌山2、

岡山2      

山口、長崎、大分 

千葉、広島、熊本3 

茨城2、静岡、

大阪、熊本2    

栃木、群馬、埼玉、千葉2、

東京、静岡、愛知、熊本  

2 畜産農家の皆様へ

本病の原因ウイルスはヒトにも感染するので、豚への対策はヒトへの予防対策になります。

■豚へのワクチン接種

・蚊の活動時期を考慮し、ワクチンの用法用量にしたがって繁殖用雌豚および雄豚にワクチンを接種しましょう。

■蚊の駆除

・殺虫剤の定期的な散布

 殺虫剤にはピレスロイド系薬剤が有効です。

 吸血した蚊は壁面に留まって休息する性質があることから、壁面への散布が効果的です。

・ライトトラップの活用

 豚舎内にライトトラップ(ブラックライトの蛍光管)を設置すると効果的です。

■飼養衛生管理の徹底(清掃、消毒、部外者の立入制限など)をお願いします。

 詳しくは、飼養衛生管理基準に関するパンフレット(畜種別)をご覧ください。

飼養衛生管理基準(豚、いのしし)(令和3年9月)[PDF:238KB]

3 家畜保健衛生所連絡先

 
家畜保健衛生所名 住所 電話番号
 中央家畜保健衛生所  土佐市高岡町乙3229   088-852-7730
   田野支所  安芸郡田野町903-8   0887-38-2543
   嶺北支所  土佐郡土佐町田井1370-7   0887-82-0054
 西部家畜保健衛生所  四万十町本堂595   0880-24-0050
   幡多支所

 四万十市具同相の沢5208

  0880-37-2148

この記事に関するお問い合わせ

高知県 農業振興部 畜産振興課

所在地: 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7番52号
電話: 総務・食肉センター担当 088-821-4551
  088-821-4565
酪肉振興担当 088-821-4810
経営流通担当 088-821-4522
衛生環境担当 088-821-4553
ファックス: 088-821-4578
メール: 160901@ken.pref.kochi.lg.jp

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