川井地区 地すべり対策工事(RC型集水井)のご紹介

公開日 2025年08月14日

川井地区 地すべり対策工事について

川井地区について

 高知県長岡郡大豊町川井地区には昭和37年旧建設省から指定を受けた地すべり防止区域が存在します。区域面積は69.5haで、指定地内にある保全対象は約家屋120戸、町道3km、国道2.3km、田畑24.7ha、林地41.9haと非常に広範囲で、地域の安全安心な生活を確保するため、地すべり防止対策を進めています。

 

川井地区_全体平面図

川井地区 地すべり防止区域(平面図)
令和7年7月時点で川井地区で地すべりの活動が確認されている「地すべりブロック」は、左側図面の黄色に着色しているA-3、B-4、B-5、C-2、C-3、D、e-2、Q、TC-1の9つあり、『孔内傾斜計』、『地下水位計』、『地表伸縮計』等の地すべりの動きを観測する機器を用いて、1年間にどれくらい動きがあるかを観測しています。(左の画像をクリックすると別ウィンドウが立ち上がります)

RCセグメント型集水井について

 今回の工事は地下水の排除を目的に集水井(しゅうすいせい)の施工をおこなっています。施工は「RCセグメント型集水井」と呼ばれる工法を採用しています。

 「RCセグメント型集水井」は、鋼製刃口をジャッキによって押し込みながら掘削をして、刃口内で鉄筋コンクリート製のセグメントと呼ばれる部材を組み立て集水井を構築する方法です。この工法はセグメントの構築を刃口内でおこなうため、安全性の確保に優れています。

 高知県内でRCセグメント型集水井工法を利用した集水井は平成19年以降おこなわれておらず、今回実施するのは18年振りとなります。

高知県内のRCセグメント型集水井 施工実績
実施年 場所 深さ 備考
平成 8年 長岡郡大豊町蔭(かげ) H=24.0~38.0m 複数箇所で実施
平成 8年 高岡郡越知町野老山(ところやま) H=20.0m  
平成16年 高岡郡越知町谷ノ内(たにのうち) H=47.7m  
平成19年 高岡郡越知町谷ノ内(たにのうち) H=56.0m  

 

RCセグメント型集水の詳細(下の画像をクリックすると画面が遷移します)

① 使用する部材(RCセグメント、鋼製刃口) ② RCセグメント型集水井工法について ③ 施工フロー
RCセグメント、鋼製刃口 RCセグメント型工法 施工フロー

②、③の資料提供:RC型集水井工法研究会

 

 

工事概要

 工事の概要については、以下のとおりです。

工事名

川井地区 地すべり対策工事

施工箇所 高知県 長岡郡大豊町 川井
工期 令和7年5月22日 ~ 令和8年3月2日

 

施工状況について

 令和7年7月28日時点では、施工状況は集水井を実施する箇所の起工測量(集水井の中心位置を出すための測量)と周辺の草刈、樹木の伐採が完了しています。下の写真はドローン撮影による周辺の状況写真です。

 

ドローンによる周辺の状況写真

ドローン_070716

 

草刈・樹木伐採の作業の様子

作業状況写真(R7.7)(下の画像をクリックすると画面が遷移します)
作業状況(R7.7) 作業状況(R7.7)
作業状況(R7.7) 作業状況(R7.7)

 

工事の施工状況については、工事が進むにつれて今後も随時更新をしていきます。

この記事に関するお問い合わせ

高知県 土木部 中央東土木事務所本山事務所

所在地: 〒781-3601 高知県長岡郡本山町本山946番6号
電話: 道路第一班 0887-76-2105
道路第二班 0887-76-2105
河川砂防班 0887-76-2105
ファックス: 0887-76-4253
メール: 170104@ken.pref.kochi.lg.jp
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