11月14日は世界糖尿病デーです。

公開日 2025年10月29日

更新日 2025年10月29日

 毎年、11月14日は世界糖尿病デー(World Diabetes Day)です。

 世界糖尿病デーは、世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために1991年にIDF(国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機関)が制定しました。この日は、インスリンを発見したカナダのフレデリック・バンディング先生の誕生日であり、世界糖尿病デーとして全世界で糖尿病啓発キャンペーンが行われています。

 また、世界糖尿病デーを含む1週間を全国糖尿病週間(ダイアベティスウィーク)として、日本全国で糖尿病対策について普及啓発活動を行っています。今年は2025年11月9日~11月15日が全国糖尿病週間です。

 糖尿病は、決して「自分のせい」だけでなる病気ではありません。体質に加齢や生活習慣が重なって起きる、誰にでも起こりうる身近な病気です。ぜひこの機会に、糖尿病について知り、今日からできることを一緒に考えてみませんか?
 

目次


 

 

幡多地域糖尿病対策検討会

 糖尿病の予防や治療にはたくさんの職種が関わり、みなさんのサポートをしています。
 幡多地域では、令和5年度に「幡多管内糖尿病対策検討会」を立ち上げ、医師歯科医師薬剤師看護師管理栄養士保健師の多職種で地域の糖尿病対策について検討を行っています。
 令和7年度、当検討会では、それぞれの職種の視点から糖尿病の発症予防や重症化予防についての記事を作成しました。下記の画像リンクからPDFが開けます。糖尿病のこと、予防のこと、治療のこと、まずは知ることから始めましょう。

表紙_医師
世界糖尿病デーに寄せて
~健康寿命をのばすために、今できること~

大野内科 稲田 昌二郎
(医師)
表紙_歯科医師
歯と糖尿病の関係
川村歯科 川村 則夫
(歯科医師)
表紙_薬剤師
糖尿病ご存知ですか?
~ちょっと知ってほしい、糖尿病と薬のはなし~

すみれ薬局くろしお店
豊島 征吾(薬剤師)
 
表紙_看護師 転ばぬ先のフットケア
幡多けんみん病院 神谷 綾
(看護師)
表紙_管理栄養士 小さなことからやってみよう
~自分でできる食事の工夫~

幡多けんみん病院 井上 那奈
(管理栄養士)
表紙_保健師糖尿病を予防する!
~毎日のちょっとした工夫から始めよう~

黒潮町役場 周治 麻衣
(保健師)

 

 

ブルーライトアップ

 世界糖尿病デーのシンボルマークは「ブルーサイクル」です。
 どこまでも続く空や国連を表す「ブルー」と、団結を表す「」を意味しており、これにちなんで、世界糖尿病デーには世界各地の名所で、青色のライトアップが行われています。
 幡多地域では、大野内科、四万十市役所が下記の期間ライトアップされます。

大野内科(2025年11月10日~11月14日)
大野内科写真1
 
大野内科写真2
大野内科ブルーライトアップ
四万十市役所(2025年11月4日~11月30日)
四万十市役所①
四万十市役所②
四万十市役所ライトアップ
 

 世界糖尿病デー公式ホームページ
 

 

糖尿病とはどんな病気?

糖尿病とは

 糖尿病は、インスリンの働きがうまくいかないことにより、慢性的に血糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。
 血糖値が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながる可能性があります。
 

インスリン


 厚生労働省の調査(2023年「国民健康・栄養調査」)では、「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性16.8%、女性8.9%と報告されています。
 高知県では、男性17.3%、女性9.7%と全国より割合が高く、幡多地域では、男性19.2%、女性10.4%と、全国・県に比べて高い割合となっています。(参考:2023年度市町村国保特定健診結果)

 糖尿病の原因はいろいろありますが、一般的には大きく2つ分けられます。世間一般に多く見られ、よく知られている糖尿病は「2型糖尿病」と言われます。

  1型糖尿病    2型糖尿病
発症年齢

若年に多い

(ただし、何歳でも発症する)

中高年に多い
特徴 インスリンが出なくなる

インスリンが出にくくなる、インスリンが効きにくくなる

原因 膵臓でインスリンを作るβ細胞が壊れてしまうため 食生活、肥満、運動不足などの生活習慣や遺伝的な影響による
治療 インスリンの注射 食事療法・運動療法、飲み薬、場合によってはインスリンなどの注射を使う

 

どんな症状が出るの?

 糖尿病は自覚症状がなく、糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます。
糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状は現れません。

 高血糖における症状は・・・

✔ のどがよく乾く、水をよく飲む
✔ トイレ(排尿)の回数が増える
✔ 体重が減る
✔ 疲れやすくなる
   など

 さらに血糖値が高くなると、

✔ 意識障害

 に至ることもあります。

 症状がまったくないまま健診などで糖尿病が判明する方もいれば、急に高血糖の症状が現れて糖尿病が判明する方もいます。また、眼や腎臓の合併症の症状が現れて、初めて糖尿病と診断される方もいます。

 

糖尿病の合併症

 糖尿病により、高血糖状態が続くと、全身の血管が痛んで様々な合併症を引き起こします。合併症進行

  また、糖尿病の合併症には、大きく分けて「慢性合併症」と「急性合併症」の2つがあります。  

慢性合併症(しめじえのき)

 『糖尿病の慢性合併症』は細い血管太い血管が障害される2つに分かれます。

 しめじ

 細小血管症には「神経障害」「網膜症」「腎症」があり、三大合併症とも呼ばれ、細い血管が障害されることで起こります。これらは「んけい」「」「んぞう」に合併症が起こることから、頭文字をとって「しめじ」と覚えられています。

 えのき

 大血管症(大血管障害)には、「壊疽」「脳卒中」「虚血性心疾患」があり、太い血管で動脈硬化が進むことで起こります。動脈硬化の原因には糖尿病だけでなく、高血圧、脂質異常症、喫煙、肥満なども関わっており、複数の要因が重なることでリスクがさらに高まります。これらは「そ」「うそっちゅう」「ょけつせいしんしっかん」の頭文字から「えのき」と覚えられています。

糖尿病合併症

急性合併症

 感染症や脱水、治療の中断や甘いジュースの飲みすぎなどがきっかけとなって、ときに異常な高血糖をきたすことがあります。これは、適切に治療を行わなければ生命をおびやかす急性合併症です。
 高血糖の急性合併症には、「糖尿病ケトアシドーシス」と、「高浸透圧(こうしんとうあつ)高血糖症候群」があります。こうした急性合併症が起きた場合はすぐに治療をする必要があります。また、高血糖を起こさないように予防をすることが大切です。

 

 

高知県糖尿病性腎症重症化予防プログラム

 高知県では、平成30年1月に、糖尿病性腎症の重症化を予防し、県民の健康増進及び医療費の適正化を図ることを目的として「高知県糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を策定し、重症化予防に取り組んでいます。

 高知県糖尿病性腎症重症化予防プログラム|高知県保健政策課

 

 ※順不同(注:内容やURLが予告なしに変更されている場合があります。)

 

この記事に関するお問い合わせ

高知県 健康政策部 幡多福祉保健所

所在地: 〒787-0028 四万十市中村山手通19 高知県幡多総合庁舎1階
電話:

代表番号     0880-35-5979  

地域支援室  0880-35-5973 (地域保健医療福祉の推進)

総務保護課  0880-35-5979 (総務、庁舎管理など)
       0880-34-5134 (生活保護、生活困窮者自立支援など)
健康障害課  0880-34-5120 (健康づくり・感染症対策、母子保健・児童福祉など)
       0880-34-5124 (難病、障害者福祉、精神保健福祉など)
衛生環境課  0880-34-5119 (食品保健、動物愛護など)
       0880-35-5982 (医事・薬事、災害時医療救護活動など)
       0880-34-0085 (環境、廃棄物・浄化槽、生活衛生、衛生害虫など)
ファックス: 0880-35-5980
メール: 130118@ken.pref.kochi.lg.jp

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