公開日 2026年03月27日
仁淀川地域における集落活動センターの相互交流促進に向けた取り組み(越知町/仁淀川ブロック)
1 仁淀川地域の集落活動センターについて
仁淀川周辺の6市町村(土佐市、いの町、仁淀川町、佐川町、越知町、日高村)から構成される仁淀川地域には、令和8年1月末時点で11の集落活動センターがあり、福祉や生活、観光、防災などそれぞれの地域の課題やニーズに応じて地域を支える重要な役割を担っています。
しかし、同じ仁淀川地域内にありながら、各センター間の情報交換の場が少なく、それぞれの地域にどのような課題があり、各センターがどのような取り組みや対応を行ってきたのか、参考となる情報を十分に得られない状況にありました。
こうしたことから、令和4年に、仁淀川地域の集落活動センター間の相互交流の促進や連携強化などを図ることを目的に、地域本部を事務局として「仁淀川地域集落活動センター情報交換会(以下、情報交換会)」を立ち上げました。
2 情報交換会の取り組み
○情報交換会
情報交換会では年2回程度、各集落活動センターの会長や集落支援員が集まり、各地域の課題や取り組み事例の共有、意見交換などを行っています。
各センターの情報交換の場だけでなく、地域本部としても交流の中で生の声を聴き、今後の取り組みに生かしていくことのできる貴重な機会となっており、また、情報交換会を通じて新たな交流も生まれました。
一例を挙げますと、情報交換会には、集落活動センターの立ち上げを目指し仁淀川町別枝地区の「秋葉まつりの里未来会議」のメンバーが、情報収集などのため参加していましたが、意見交換の中で「原木マイタケの栽培に興味を持っているが、どこかで栽培技術を学べる機会がないか」との声が上がりました。一方、いの町にある集落活動センター「氷室の里」では以前から原木マイタケの栽培を行っており、地域の特産品として栽培及び販売していましたが、原木の埋め込み作業が重労働であり、人手不足が課題となっていました。
そこで、秋葉まつりの里のメンバーが、氷室の里へ原木の埋め込み作業の手伝いに行き、作業や交流を通じて栽培技術を学び、氷室の里の人手不足の解消にも繋がりました。
「秋葉まつりの里未来会議」は令和7年3月に集落活動センターを立ち上げ、現在も「氷室の里」と連携・交流をしながら原木マイタケの栽培などを行っています。

【情報交換会の様子】
○イベントへの合同出店
高知県では、集落活動センターが各地域の特産品などを持ち寄って販売する「ふるさと・えいもん集マルシェ」を毎年開催しています。会場の「とさのさと」は多くの買い物客が訪れることから、それぞれの取り組みをPRするとてもよい機会となっています。
しかし、仁淀川地域のセンターによっては会場が遠いことや当日の販売員の確保、商品の準備が難しいなどの課題があり、センターごとの出店はハードルが高いという意見が地域支援企画員に寄せられていました。
そこで、出店のハードルを下げるため、地域支援企画員が中心となって、「ふるさと・えいもん集マルシェ」に仁淀川地域のセンターが合同で商品や販売員を出し合って出店する「合同出店」を企画し、情報交換会で提案を行いました。会では、「合同出店」に全員の賛同が得られるとともに「今まで出店したことはないが、こんなものを販売してみたい」や「商品はないが販売員としてなら参加できる」など、「合同出店」に前向きな意見が多く出ました。その上で、地域支援企画員と集落活動センターが一丸となって調整を重ね、合同出店の予行練習として、令和5年11月に地域のイベントである越知町の「おち・まち・そとあそび」に9つのセンターで「合同出店」を行い、課題の洗い出しや対策を行ったうえで、令和6年3月には「ふるさと・えいもん集マルシェ」に5つのセンターで「合同出店」を行い、多くのお客様に訪れていただき好評を得ました。
「合同出店」により商品数が増えたことで訪れたお客様の目を引きやすくなりました。また、普段商品を販売していないセンターも参加できたことで、地域の特産品だけでなく、それぞれのセンターの活動をより多くの方に知っていただく場となりました。仁淀川地域以外のセンターとも広く情報交換を行うことができ、今後の活動に生かせる情報やつながりが得られたという声がありました。

【「おち・まち・そとあそび」合同出店の様子】 【「ふるさと・えいもん・集マルシェ」合同出店の様子】
3 課題と今後の取り組み
情報交換会を運営していくなかで、各センターからは「開催時期や開催回数が負担となっている」、「毎年同じメンバー・似た内容であまり新鮮さがない」などの声も聞こえてきました。
また、各センターの活動は、宿泊や飲食、福祉など多岐にわたるため、今までの全センターが参加する会では、全てのセンターのニーズに応えることが難しいのが実情で、集落活動センターにとって実りのある情報交換会となるよう、地域支援企画員で、各センターの現状や課題を共有しながら運営方法や内容について検討を重ね、会の内容に反映するよう努めてきました。
その結果、来年度以降は、全体で交流や情報交換を行う場と、センターの要望や意見に基づき、各活動の質を高めるため、活動内容ごとに研修や視察などを行うなど、センターごとの課題に対応できる会となるよう検討を進め、形を変えながら内容の充実を図っていくことを提案しています。
4 地域支援企画員の活動内容
地域支援企画員は、情報交換会における事務局として、各種調整や意見集約、内容の提案、当日の進行等を行っており、令和6年~令和7年の間、とりまとめ役として関わってきました。
仁淀川地域では、地域支援企画員同士のつながりが強く、互いに情報共有や連携をしながら日々の業務を行っています。こうしたつながりを、集落活動センターのつながりにも広げることができました。
その代表的なものが情報交換会であり、関係者全員で各センターの生の声を聴くことで、情報の共有が図られるだけではなく、共に考え取り組んでいくことで、参加者の課題解決力が高められ、それぞれのセンターの活動が更に進んでいくのを感じました。また、各センターのニーズを聴き、センターの必要としている情報や連携の得られる情報交換会にするよう、前例に捕らわれず柔軟に形を変えながら運営をしていくことの大切さも学びました。こういった成果を得られたのも、仁淀川地域の地域支援企画員全員で情報を共有し、知恵を出し合って取り組むことができたことによるものだと感じています。
今後も、仁淀川地域の集落活動センターが互いに連携して、それぞれの活動を進め、地域の活性化につなげられる情報交換会となるよう、引き続き、他の地域支援企画員とも協力しながら取り組みを進めていきます。
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