令和7年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

公開日 2026年03月27日

物部川地域で広がる“ものべすと”の取り組み
(南国市、香南市、香美市/物部川ブロック)

1 物部川地域の概要

 物部川エリア(南国市・香南市・香美市)は、やなせたかしさんゆかりの地であり、自然・歴史・体験型観光といった資源が豊富な地域です。一方で、市単独では情報発信力や誘客効果に限界がありました。
 このため、平成23年1月に3市と観光協会を中心として「物部川地域観光振興協議会」を設立し、平成24年度から広域的な観光誘客や観光商品開発に取り組む体制を整備しました。
 ※平成24年4月:物部川地域のアクションプランに位置付け。

       【物部川】

2 観光博覧会「ものべすと」とは

 令和7年度には、連続テレビ小説「あんぱん」の放送を契機として、物部川エリア全体を会場とする観光博覧会「ものべすと」を開催しました。
 「ものべすと」は、やなせさんの故郷を流れる物部川の”ものべ”と最高・極上という意味の”ベスト”を組み合わせた名称です。
 地域の自然・文化・歴史・食など「ものべだけのベストな旅」楽しんでいただく取り組みを約1年間(令和7年3月29日~令和8年2月8日)展開しました。

  
   【「ものべすと」ロゴ】  

3 開催に向けて(令和6年度)

 開催にあたっては、県の「地域観光振興交付金」と「観光振興推進総合支援事業費補助金」を活用し受入環境を整備しました。
  令和7年3月には、やなせたかし記念館のリニューアルオープン(香美市)、やなせライオン公園や後免町商店街シャッターアートの完成(南国市)、あかおか駅のごめん・なはり線キャラクターモニュメントのリニューアル(香南市)などが完了しました。オープニングイベントも開催され、遂に始まるという高揚感を感じました。


     
 【オープニングセレモニー(セレネ前広場)】 
         

4 取組の成果

(1)全体

 物部川DMO協議会を中心に3市の関係者が連携し誘客に取り組んだ結果、主要観光施設8施設の入込数は前年実績や令和7年度の到達目標(83.5万人)を上回る88.9万人となりました。特に、やなせたかし記念館では、リニューアル後の来館者数が20万人を超え、「あんぱん」放送終了後も好調を維持しています。
 また、「ものべすと」の実行委員会やイベント運営等を通じて、物部川DMO協議会、3市、観光協会、観光施設に加え県の地域観光課、物部川地域本部がたびたび顔を合わせ、情報交換し、時には意見をぶつけ合いながら取り組むことで連携体制がより強化されました。

 
  【あんぱん食い競争が大人気】


(2)香美市

 香美市では「やなせたかしさんの故郷」という強みを生かした誘客により、観光客が大幅に増加しました。増加する観光客に対応するため、ガイド養成やJR土佐山田駅前の観光案内所の体制強化も図っています。
 今後は、ガイドのスキル向上や観光施設間の連携強化に取り組んで行きます。

 
      【香美市 観光ガイド】 

(3)南国市

 南国市では、県外旅行会社のバスツアー客を対象とした「ごめんまち歩き」(有料ガイド含む)が増加するなど、団体客の受入が進みました。来年度には防災ガイドツアーの新設を予定しており、「ものべすと」期間中に限定で設置した観光案内所についても、中心市街地での機能継続を検討しています。

  
            【やなせライオン公園】

(4)香南市

 香南市では、スポーツ・体験型観光に積極的に取り組みました。ウォーキングイベントやトレイルランニングレースなどを継続して開催するとともに、自転車で3市を巡る「ものべすと周遊ライド」を開催し県内外から多くの参加者が訪れました。
 また、絵金蔵や弁天座ではインバウンド向けプログラムも整備し、誘客を進めています。

  
  【オープニングセレモニー(あかおか駅)】

(5)物部川DMO協議会

 物部川DMO協議会は、観光博覧会を通じてエリアの調整役としての役割を果たし、企画運営や関係者連携に関するノウハウの蓄積が進みました。
 観光博覧会は終了しましたが、”ものべ”の”ベスト”を表す「ものべすと」は南国市・香南市・香美市、物部川エリアの魅力を伝える愛称として使用し続けることとなりました。

 
  【イベント中の物部川DMO協議会のブース】

5 今後の課題と展望

 来年度以降も「ものべすと」で磨きあげた取組や多くの観光客にお越しいただいた勢いを維持しながら、物部川エリア全体に広げていく必要があります。
 そのために今後は、「ものべすと」で構築した連携体制や蓄積されたノウハウを生かし、次期広域観光振興計画を策定し、着実に実行していきます。
 特にやなせさんコンテンツを生かしたエリアブランディング、インバウンド対応の強化、周遊商品の造成や地域内滞在時間の延長による観光消費額の増加に向けた施策展開などが柱となります。
 地域支援企画員としては、引き続き市や物部川DMO協議会、観光協会との連携を支援し、地域の観光振興につなげていきたいと考えています。

6 地域支援企画員の活動内容

 今年度は、観光博覧会幹事会をはじめとする様々な会議や、3市及び物部川DMO協議会との協議が数多く行われ、地域支援企画員として、そうした会合に参加し必要に応じて提案や意見を述べ、「ものべすと」がより効果的なものになるよう取り組んできました。
 また、県と連携協定を締結している企業に対し、物部川DMO協議会から「ものべすと」の広報資材を送付できるよう調整を行い、情報発信の拡大や継続的な関係構築を支援しました。
 さらに、県内コンビニエンスストアに設置されている県広報コーナーへイベントチラシを配架できるよう手配するなど、広報面での支援を行ってきました。
 最終日の、サンクスイベントではやなせたかしさんデザインのキャラクター達のステージをお手伝いするなどスタッフとしても開催を支援したところです。

 
【「ものべすと」オープニングセレモニー】

 

この記事に関するお問い合わせ

 物部川地域本部 電話:0887-57-0015

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