【イベントレポート】12/6(土),7(日)バンダイナムコフィルムワークスから学ぶアニメ制作体験講座

公開日 2026年03月18日

【イベントレポート】
「バンダイナムコフィルムワークスから学ぶ アニメ制作体験講座」

 

2025年12月6日(土)・7日(日)の2日間、龍馬デザイン・ビューティ専門学校にて「バンダイナムコフィルムワークスから学ぶ アニメ制作体験講座」が開催されました。

本講座は、高知県が推進する「高知県アニメプロジェクト」の一環として実施されたもので、アニメ産業の集積による地域活性化を目指す取り組みです。若い世代にアニメ制作の現場やその裏側に触れてもらい、アニメの仕事への関心を高めてもらうことを目的に企画されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

当日は、アニメ制作の主要工程を実際の制作ツールを使って学ぶ実践型プログラムを実施。

1日目は CLIP STUDIO PAINT を使用したデジタル作画体験、2日目は After Effects を使用した撮影工程体験を行い、参加者は「描く」から「動かし、映像として仕上げる」までの一連の流れを体験しました。

 

◀本講座には県内の中高生から大学生までの学生を中心に19人が参加しました。

 

 

【1日目:CLIP STUDIO PAINT編/デジタル作画体験】

講座1日目は、アニメーターの作業工程を体験するプログラムを実施しました。
メイン講師には、『蒼穹のファフナー』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』『境界戦機』の監督や、『マシンロボ クロノスの大逆襲』(キャラクターデザイン)、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(演出)など、これまで100本を超える作品に携わってきた羽原信義さんをお迎えしました。

 

 

 

 

 

 

 

当日は羽原さんの紹介の後、「みんなでつなごう!アニメの“輪”」をテーマに、CLIP STUDIO PAINTを使用したデジタル作画体験を実施。「○(丸)から始まり、○(丸)に戻るアニメーション」という課題に沿って、参加者は20〜40枚程度の作画に取り組みました。

作業に入る前の講師紹介では、羽原さんから「わくわくした気持ちで取り組めるかどうかが、その後生き残っていけるかどうかにつながる」「ぜひ大変さを楽しめるプロになっていただきたい」と、自身の経験に基づくメッセージが語られました。

 

 

 

 

 

 

 

参加者は課題に合わせた作画の内容を時間をかけて悩みながら考えたり、自由にアイディアを膨らませたりしながら、それぞれ工夫して制作していました。
非常に熱心に作画作業に取り組み、中には休憩時間も使って作業を続ける人や、100枚以上を描き上げる学生も。アニメ制作の魅力と楽しさ、難しさを同時に実感する一日となりました。

 

 

【2日目:After Effects編/撮影工程体験】

講座2日目では、『勇者王ガオガイガー』『プラネテス』をはじめ、『アイカツスターズ!』『アイカツフレンズ!』などのシリーズ作品等多くの作品に携わり、サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)の撮影班にて管理業務も並行して行っている高倉誠さんがメイン講師として登壇しました。

 

 

 

 

 

 

 

テーマは「『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニングを組んでみよう」。
参加者はAfter Effects(Ae)を使い、作画や3DCG、美術など各セクションから集められた素材を合成して一つのカットを仕上げる“撮影工程”を実践的に体験しました。

当日はまず前日の復習と、2日目の作業の流れを確認したうえで、Aeの基本操作をレクチャー。続く午前の演習では『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニングの1カットを題材に、合成やタイミング調整、画面構成、エフェクト処理といった撮影工程の考え方を、実際に手を動かしながら学びました。

高倉さんからは、撮影の仕事は“最終的な完成画を想像しながら組み立てる力”が重要であり、そのためにも普段からアニメをいっぱい見る力を養ってほしい、というメッセージが伝えられました。

午後は、1日目に各自が作画したアニメーション素材をAe上で撮影・合成し、背景や処理を加えて映像として仕上げる実習へ。慣れない作業で難しい場面もありましたが、参加者は熱心に取り組み、それぞれのカットを完成させました。

 

制作中には積極的な質問も多く、撮影工程の役割や面白さを実感する時間となりました。

 

 

最後は参加者が各自で完成させたそれぞれのアイディアが詰まった映像カットを講師の髙倉さんがつないで、一つのアニメーションに。
講師の羽原さんご自身が作画したカットも含めて、まさに「○(丸)から始まり、○(丸)に戻るアニメーション」が完成。制作者それぞれのアイディアが生きた作品に、講師の先生からも「面白い」と高評価が出ていました。

 

 

◆総括

本講座では、アニメ制作の現場で活躍するプロフェッショナルを講師に迎え、作画から撮影工程まで、アニメ制作の主要な工程を実践的に体験できるプログラムを実施しました。1日目はCLIP STUDIO PAINTを使用したデジタル作画体験、2日目はAfter Effectsを使用した撮影工程体験を行い、参加者はアニメがどのような工程を経て一本の映像として完成するのかを、実際の制作フローに沿って学ぶ機会となりました。

作画工程では、個々の表現がつながることで作品が成立することを体感し、撮影工程では完成形を想像しながら素材を組み立てていく重要性を学ぶなど、各工程の役割と面白さを具体的に理解する内容となりました。講師陣からは、技術面だけでなく、制作に向き合う姿勢や、チームで作品をつくることの大切さ、仕事としてアニメに関わる上での心構えについてもメッセージが伝えられました。

参加者は両日を通して非常に熱心に取り組み、積極的に質問を重ねながら、アニメ制作の難しさと同時に、その奥深さや魅力を実感している様子がうかがえました。


◆参加者の意見

・専門家に疑問に思っていたことを直接質問することができた

・アニメに関する主に映像関係の仕事の内容を、プロの方から教えていただくという経験ができて、とても興味深かったです

・実際のアニメ制作が身近に感じられ、自分でもアニメの制作を行おうと思えた

・アニメの仕事について深く解説があったし、自主制作したアニメを見てアニメづくりが楽しいなと思えるようになった 等

 

講師の羽原信義さん、髙倉誠さん、素晴らしい講座をありがとうございました。
また、本講座にご協力いただきました全ての関係者の皆様にも、あらためて御礼申し上げます。
参加してくださった皆さん、お疲れ様でした!

 

この記事に関するお問い合わせ

高知県 産業振興推進部 産業イノベーション課

所在地: 〒780-8515 高知市永国寺町6番28号 高知県産学官民連携センター「ココプラ」内
電話: 088-823-9781
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