令和7年度 地域の皆さんの活動(地域支援企画員からの報告)

公開日 2026年03月27日

 ドラゴン広場を核とした高岡商店街の活性化の取り組み(土佐市/仁淀川ブロック)

1 ドラゴン広場の概要

 土佐市の中心市街地である高岡商店街は、平成21年11月にスーパーが撤退したことにより人通りの減少が顕著となり、商店の売上減少による空き店舗数の増加など、商店街の空洞化が進んでいました。
 このような状態が続く中、高岡商店街の賑わいを取り戻すことを目的に、市内各産業団体から組織された「土佐市商店街活性化推進協議会」が平成23年に設立されました。
 同協議会において商店街活性化に向けた検討を重ねた結果、商店街から撤退したスーパー跡地に、飲食店や直販所機能を備えた集客施設を整備するよう提案があり、「産業振興推進総合支援事業費補助金」を活用して平成25年4月に「ドラゴン広場」がオープンしました。

跡地
【スーパー跡地】
落成式
【落成式の様子】
 

2 ドラゴン広場の魅力向上に向けた取り組み

○バラエティに富んだ集客施設づくり
・新規テナント誘致
 現在、ドラゴン広場では、青果・鮮魚等の食品販売をはじめ、飲食店や美容サロン、リラクゼーションサロンなど、計10店舗が営業しており、日常的な買い物から食事や休憩を伴う利用まで幅広い用途で、地域内外の来場者に利用されています。
 こうした既存機能を基盤としつつ、来場動機の多様化や利用シーンの拡大を図るため、定期的に新規テナントの誘致にも取り組んでいます。
 施設内の増設・改修工事を行いながら、令和6年度から令和7年度にかけて新たに飲食店3店舗がオープンし、食の選択肢の充実と滞在時間が延びる要因にもなっています。

      テナントオープン1  テナントオープン2

                          【新規テナントオープン時の様子】

・外部出店者(キッチンカー、お弁当販売等)との連携
 常設テナントに加え、キッチンカーやお弁当販売等の外部出店者と連携した出店機会を毎月設けることで、来場するたびに新たな楽しみが感じられる環境づくりを進めています。また、期間限定で新規や不定期の出店を行うことで、施設に変化と話題性を生み出し、既存利用者の再訪促進や新たな来場者の獲得につなげています。

  

 外部出店2 外部出店3

          【外部出店事業者との連携の様子】

・地域活動や交流を支える施設機能の活用
 施設内の加工施設や多目的スペースを活用し、商業利用にとどまらず、子ども食堂をはじめとする世代間交流の場の提供や、地元女性農家による加工品づくり、さらに県産食材を生かした飲食イベントの開催といった、多様な主体による地域活動の受け皿として機能しています。こうした取り組みを通じて、施設が人や活動をつなぐ拠点となり、継続的なにぎわいの創出につながっています。

   子ども食堂

                        【子ども食堂の様子】

 アルカータランチ  アルカータランチ2

            【イタリアンランチイベントの様子】

○テナントが一体となった集客対策の実施
 
「ドラゴン広場」では、個々のテナントによる集客に加え、テナント同士が連携することで、施設全体としての集客力を高める取り組みを行っています。
 その代表的な取り組みとして、主に飲食テナントが食材を出し合い、バイキング形式で料理を提供する「ビアホールナイト」を実施しました。各店舗が協力することで、単独の店舗では実現が難しい多様なメニューの提供が可能となり、来場者にとって満足度の高いイベントとなりました。
 本取り組みを通じて、テナント間の連携や施設全体の一体感が生まれるとともに、「ドラゴン広場」全体で来場者を迎える体制づくりにつながっています。

 ビアホールナイトチラシ  ビアホールナイト様子

              【ビアホールナイトの様子】

○商店街と一体となった集客イベントの実施
・高岡蚤の市との連携
 高岡地区の商店街では、市民の有志により、毎月第2日曜日に「高岡蚤の市」が開催されています。「よみがえり商店街」をテーマとして実施される本イベントは、普段は空き店舗となっている商店街のお店等を活用し、県内の飲食店によるお弁当や軽食販売の他、古物や雑貨の販売などが行われ、多くの来場者でにぎわうマルシェとして定着しています。
 「ドラゴン広場」は商店街の中心部に位置していることから、高岡蚤の市の開催日にあわせて、外部の飲食店やワークショップ事業者を独自に募り、施設前の駐車スペースや館内を活用した催事を実施するなど、連携した取り組みを行っています。
 また、「ドラゴン広場」内のイートインスペースを開放しており、来場者がゆっくりと蚤の市で購入したお弁当を楽しめる場として利用されています。こうした取り組みの結果、商店街と「ドラゴン広場」を行き来する来場者も増加し、イベントをきっかけとした商店街の回遊や立ち寄りにつながっています。

 蚤の市参画  外部出店1

              【蚤の市イベントへの参画の様子】

・高岡商店街デジタルスタンプラリーへの参画
 高岡商店街では、令和5年度に策定された土佐市商店街等振興計画のアクションプランの一つとして「高岡商店街デジタルスタンプラリー」を、商店街の事業者等で構成される実行委員会(土佐市つなーぐプロジェクト)の企画・運営により実施しています。
 「ドラゴン広場」は構成メンバーとして参画し、スタンプラリーの加盟店として全テナントが参加しているほか、イベントに関する問い合わせ窓口として対応するなど、運営面での協力を行っています。こうした関わりを通じて、商店街と来場者、各店舗をつなぐハブ機能を担っています。
 スタンプラリーは従来の紙媒体ではなく、スマートフォンを活用したデジタル形式で実施されており、若者や子育て世代が参加しやすい仕組みとなっています。令和7年度は、昨年度よりも11店舗多い43店舗が加盟店として参加するなど、取り組みの広がりが見られます。 また、スタンプラリー開始日にあわせて、子どもを対象としたハロウィン仮装イベントを実施するなど、商店街全体での参加機運を高める工夫も行われています。

 デジタルスタンプラリーチラシ  仮装コンテスト

  【デジタルスタンプラリーチラシ】        【仮装コンテストの様子】

 

3 課題と今後の取り組み

 これまで「ドラゴン広場」では、高岡商店街のにぎわい創出に向けた様々な取り組みを継続してきました。一方で、こうした活動を安定的に続けていくためには、運営面の課題に対する対応も必要になっています。
 具体的には、施設運営を取り巻く光熱水費や資材等の高騰により、全体的な運営コストが増加しており、今後も継続的に活動していくためには、より効率的で持続可能な運営体制の構築が求められています。にぎわいづくりと安定した運営を両立させるための工夫や仕組みづくりが、次の段階として重要なテーマとなっています。
 また、施設については、これまで必要に応じた整備を行ってきましたが、既存店舗を活用していることから、経年劣化等も見られ、来場者に与える印象面で改善の余地があると考えています。今後は、より多くの方に親しみを持って訪れてもらえる施設となるため、空間全体の在り方を見直していく必要もあります。

4 地域支援企画員の活動内容

 地域支援企画員として、「ドラゴン広場」の運営者(指定管理者)や市役所をはじめとした関係機関と連携しながら、施設運営に関する現状や課題について意見を伺い、現場の思いや考えが実現できるようサポートを行っています。
 現在は、県の「産業振興アドバイザー制度」の導入の支援を行い、課題となっている運営のあり方や施設の魅力向上に向けた方向性について、関係者間で意見交換や検討を進めているところです。今後は、得られた助言を参考にしながら、ドラゴン広場の特性を生かした持続的な運営と、より利用しやすく、親しまれる施設づくりにつなげていくことを目指していきます。

この記事に関するお問合わせ

 仁淀川地域本部 電話:088-852-7256

この記事に関するお問い合わせ

高知県 産業振興推進部 産業政策課

所在地: 〒780-8570 高知県高知市丸ノ内1丁目2番20号
電話: 企画調整担当 088-823-9333
成長戦略担当 088-823-9049
地域産業担当 088-823-9334
就職促進担当 088-823-9692
ファックス: 088-823-9255
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